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カンテフラメンコ奥の細道 on WEB no.54
(martes, 11 de noviembre 2025) 文/エンリケ坂井 Texto por Enrique Sakai Malagueña de Chacón ② チャコンの魅力は分かり難い、と前回書きましたが、実際チャコンの古い録音を復刻盤で熱心に聴いている人はかなりマニアックなオタクだと思います。 その原因のひとつは、復刻盤ではもとの音のシャープさや空気感が失われ、なかなか感動するまでには心を動かされないからでしょう。 それにあのハイテノールのような高音が輪をかけます。それではどうするか、まずはチャコン本人より現代の歌い手達による、例えばエンリケ・モレンテやダビッド・ラゴス、他にも探せば多くの歌い手達が歌っていますから、そうしたある程度「聴きやすい」ものから入っていくのがチャコンを感じるためのひとつの取っ掛かりになる方法だと思います。 もちろん最終的には個人の好みというものがあり、生理的に高い声を受け付けないという人がスペイン人にも存在しますが、それでも作品として残されたチャコンのマラゲーニャは疑いもなく素晴らしいもの
11月11日読了時間: 3分


フラメンコ×神楽《ヤマトタケル》
(lunes, 10 de noviembre 2025) 2024年11月10日(日) 西日暮里アルハムブラ 写真/川尻敏晴 Fotos por Toshiharu Kawajiri 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko 永田 健 日本で古くから語り継がれるヤマトタケルの神話を、フラメンコと神楽のコラボレーションにより創作した舞台作品が上演された。フラメンコダンサーの永田健が多くの人々の協力を得て、まさに心血を注いで創り上げた意欲作だ。 今作が生まれるきっかけとなったのは、2019年に「日本に恋した、フラメンコ」の撮影ツアーで日本全国の名所を巡っていたときに、島根県・稲佐の浜で偶然神楽を見て着想を得たという。その後、神楽の伝統を4世紀にわたり受け継ぐ正統神楽太夫一家の石山社中と出会い、この作品の実現へとつながった。 物語のストーリーは神話に基づいた具体的な内容になっているため、上演中にナレーターによる語りで適宜伝えられる。語りがとても上手で聞きやすいので、あらすじが自然と頭に入ってくる。 主人公の日本武尊(ヤマトタケ
11月10日読了時間: 3分


スペインNews 11月号・2025
(jueves, 6 de noviembre 2025) 文・写真/志風恭子 Texto y fotos por Kyoko Shikaze 《INDEX》 ・ ハレオス・エストレメーニョス舞踊コンクール ・ スペイン国立バレエ団王立劇場公演『メデア』 ・ セビージャ ギター祭 【ハレオス・エストレメーニョス舞踊コンクール】 10月2日、バダホスのロペス・デ・アジャラ劇場にて、第2回ハレオス・エストレメーニョス・コンクール決勝が行われました。昨年始まったこのコンクールはクリスティーナ・オヨス舞踊団などで活躍した踊り手ヘスス・オルテガのセントロ・インテルナシオナル・デ・フラメンコ、フラメンコ国際センターが、自治体の後援を得て主催しています。 スペイン西部、ポルトガルと国境を接するエストレマドゥーラ地方はアンダルシア、ムルシアと共にフラメンコの世界無形文化遺産指定に尽力したのですが、この地のフラメンコはそれほど知られていません。そこでエストレマドゥーラのフラメンコをアピールし、この地発祥の曲種、ハレオス・エストレメーニョスに特化したコンクー
11月6日読了時間: 7分
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