EL CARTERO スペイン旅行記 2016 /3
- norique
- 10月12日
- 読了時間: 2分
更新日:10月19日
[期間]2016年2月14日~3月14日
(domingo, 12 de octubre 2025)
昨年2024年10月にこの世を去ったカンタオール、瀧本正信さん。
日本のフラメンコ界に本場のカンテの種をまき、強い信念と歯に衣着せぬ率直な物言いで周囲に大きな刺激を与え、何人もの後進を育て多大な功績を残しました。
約10年前に瀧本さんが教え子たちとともにスペインを巡った旅行記が、当時メンバーの一人として同行した、現在歌い手として活躍する金高荘子さんの手により記されていました。
現地で出会った様々な人たちとの、フラメンコへのアフィシオン(愛情)に溢れた交流の記録を、たくさんの写真とともにご紹介します。
【金高荘子さんより】
ここに綴る旅の記録には、今はもう会うことのできない大切な友人たちも登場します。
彼らを偲び、心からの感謝と祈りを込めて記します。
また、時の流れの中で、この記録に登場するお店のいくつかはすでに営業を終えています。
失われたものへの想いと共に、ここに残された記憶を紡ぎました。
当時の旅を歩む"El Cartero"こと瀧本正信氏の姿を思い浮かべながら読んでいただければ幸いです。
文・写真/金高荘子
Texto y fotos por Soko Kanetaka
【第3回】
◆2月19日 14:00
バスに乗ってSevilllaへ。
◆Postigoのギター店へ。

店にはライブスペースがあり、雑談をしているうちにPostigoとCarteroの即興が始まる。

Solea、Bulerias、
初めて聞くPostigoの伴奏に感動。
(追記)この時の動画が、瀧本さんのFacebookにアップされていました。
◆Puente de Triana
友繁さんとマリアさんのライブを見に行くために、この素敵な場所でお二人と待ち合わせる。
唄の歌詞によく出てくるTrianaの美しい夜景…!
そこから10分ほど歩いてライブ会場へ到着。
ライブの最後はCartero、ホセ(大西)、カネタカも参戦。
◆ライブの後はペーニャPeña lo alto de la Fuenteへ。
マイクロバスでペーニャ会場へ向かう。
バスは高速をかなり走った後、少し山道を登って目的地に到着した。なんだか寂しいところに連れて来られた?と思ったが、建物の中に入ってみると人が溢れていて驚いた。
お客さんは全員スペイン人で、初めての雰囲気にみんなドキドキ。
Soleá、Tiento、Sevillanas、Bulerias、Taranta…
お客さんの中から色んなアフィシオナードたちが出てきては唄う。
私達も全員エントリーさせてもらい、ペーニャは深夜2時をまわる頃まで続いた。
(*第4回に続く)

【筆者プロフィール】
金高荘子(Soko Kanetaka)/幼少期から音楽に触れ、学生時代にはロックなどのバンド活動を通し音楽に親しむ。2002年にフラメンコと出会い、2010〜2024年に瀧本正信氏に師事。短期渡西を繰り返しながら現在も研鑽を重ねている。
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