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  • 《能楽師一噌流笛方 一噌幸弘×フラメンコギタリスト 沖仁》

    (lunes, 3 de noviembre 2025)   2025年10月11日(土) 矢来能楽堂(東京・神楽坂)   写真/栗原隆一 Fotos por Ryuichi Kurihara 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko クラシックやジャズ、ポップス、和楽器など、様々なジャンルの音楽や楽器とフラメンコギターが共演するコンサートは、これまでにも多数行われてきた。 今回、フラメンコギタリストの沖が共演するのは、能楽師の一噌*流笛方として安土桃山時代からの伝統を受け継ぎ第一線で活躍する一噌幸弘だ。 (*いっそう、「噌」はくちへんに曾) 生まれた時から能楽の世界に身を置く一噌だが、高校生の時にパコ・デ・ルシアらのスーパーギタートリオの演奏に衝撃を受けてフラメンコに強い興味を持ち、沖に熱烈なラブコールを送り今回の共演が実現したという。 会場となった矢来能楽堂は国の『登録有形文化財(建造物)』にも指定される歴史ある建物で、場内は満員の観客で埋め尽くされていた。 プログラムは全8曲。最初は一噌と沖がそれぞれのソロを演奏し、続いてインドの打楽器タブラ奏者の吉見とベーシストの福田が加わり、一噌が選曲したフラメンコギターの定番曲や日本の古典音楽、沖と一噌それぞれのオリジナル曲を、工夫を凝らしたアレンジで次々と演奏していく。 沖 仁 一噌が演奏に使用した楽器は、能楽で主に使用される能管や篠笛、自ら開発した田楽笛の他に、西洋楽器のリコーダーもバロックやルネサンス、ソプラニーノ、バスリコーダーと各種揃え、角笛も音色の違う2種類を用意するなど、その数なんと10本以上。それらを曲やフレーズごとに使い分け、徹底した職人ぶりだ。 一噌が演奏する能管の音色は、音の響きに加えて風や空気の濃さや流れまで感じさせるようで、その表現する景色はまさに幽玄な世界だ。そして沖が奏でるフラメンコギターの音色は、スペインの情景を描きながらも能楽堂のぬくもりある木造の舞台に自然と馴染み、不思議なほど心地良い響きを楽しませてくれた。 一噌幸弘 今回共演したタブラ奏者の吉見とベーシストの福田は、これまでも一噌とユニットを組んで何度か演奏経験のある頼もしいパートナーでもあり、タブラの音色が能楽の笛やフラメンコギターと相性が良く、調和のとれた音色でリズムを重ねていた。また福田のベースも笛とギターの音色を取り持つように絶妙な加減で演奏を支え、自身が公演前に語っていたように「接着剤として」そのハーモニーに貢献していた。 能楽、フラメンコ、タブラ、ベースと個性豊かな4人の熟練したミュージシャンによる「異種格闘音楽」は、この瞬間でしか実現しない組み合わせで貴重な音楽体験をもたらしてくれた。 【出演】 一噌幸弘(能管、篠笛、田楽笛ほか) 沖仁(フラメンコギター) 吉見征樹(タブラ) 福田亮(ベース) 【プログラム】 能楽古典:『三番叟』  *一噌ソロ アルベニス:アストゥリアス  *沖ソロ アル・ディ・メオラ&パコ・デ・ルシア:地中海の舞踏/広い河 ロドリーゴ(沖仁編曲):アランフェス協奏曲第二楽章アダージョ 一噌幸弘編曲:『道成寺』より乱拍子、急ノ舞 ジスモンティ(マクラフリン&パコ・デ・ルシア編曲):フレヴォ 沖仁:ファンタスマⅤ 一噌幸弘:空乱12拍子 =====

  • EL CARTERO スペイン旅行記 2016 /5

    [期間]2016年2月14日~3月14日 (domingo, 26 de octubre 2025) 昨年2024年10月にこの世を去ったカンタオール、瀧本正信さん。 日本のフラメンコ界に本場のカンテの種をまき、強い信念と歯に衣着せぬ率直な物言いで周囲に大きな刺激を与え、何人もの後進を育て多大な功績を残しました。 約10年前に瀧本さんが教え子たちとともにスペインを巡った旅行記が、当時メンバーの一人として同行した、現在歌い手として活躍する金高荘子さんの手により記されていました。 現地で出会った様々な人たちとの、フラメンコへのアフィシオン(愛情)に溢れた交流の記録を、たくさんの写真とともにご紹介します。 【金高荘子さんより】 ここに綴る旅の記録には、今はもう会うことのできない大切な友人たちも登場します。 彼らを偲び、心からの感謝と祈りを込めて記します。 また、時の流れの中で、この記録に登場するお店のいくつかはすでに営業を終えています。 失われたものへの想いと共に、ここに残された記憶を紡ぎました。 当時の旅を歩む"El Cartero"こと瀧本正信氏の姿を思い浮かべながら読んでいただければ幸いです。 文・写真/金高荘子 Texto y fotos por Soko Kanetaka   【第5回】 ◆2月22日 Carteroの友人でもあるギタリスト Domingo Rubichiに会いに行く。 Carteroが愛してやまないカンタオールDiego Rubich(1949~2007)の肖像画の前で記念撮影。 数年前にプレゼントした帽子をDomingoが大切に使ってくれていて、「俺より似合う!」と嬉しそうだった。 帰りにLola Floresの像の前で記念撮影し、ランチに向かう。 ◆BAR EL 27 Domingoオススメのメニューでランチ。 Carteroは店に来ていたセニョーラとすぐに打ち解け、早速Martineteを唄って気を引く。と、今度はすかさずギターを出し、何か唄って!とお願いする。 彼女はすてきなBuleríaを聞かせてくれた。 私たちもBuleríaやAlegríasを唄うと、セニョーラはシェリーをご馳走してくれた。 実はCarteroはお酒が1滴も飲めない下戸。そうとは言えず飲んだふりをしていた。 ◆ピソへの帰り道、とあるBarのテラス席におじさん達数人。 その中にまた昨日ご一緒したおじさん(Juan)がいた。 JuanはまたもやCarteroを指差し、「こいつは Flamenco唄うんだ!」と、熱く仲間に紹介する。 Carteroも応戦。ギターを出し再びFlamencoが始まる。 Juanのお仲間もFlamencoのアフィシオナードで、すばらしいSoleáを唄ってくれた。昨日Tarantaを唄っていたJuanは、今度はすごいCabalesとBuleríaを聴かせてくれた。 https://youtu.be/TBdrNGa9hfo?si=G-vzPNLnft9tqhVD ◆夕方からJerez在住のフラメンカ、飯塚真紀さんと連絡を取り、彼女が通っているというフラメンコクラスに遊びに行くことになった。 バイラオールのRinは物腰柔らかいやさしい印象。しかし踊り出すとマッチョで驚いた。 Carteroは真紀さんのレッスンで伴奏を楽しみ、レッスン後には雑談しながらまた唄う。   Taranta、Martinete、Soleá…。 RinはCarteroの唄に聴き入り、とても気に入り、Flamencoだ!と言った。 CarteroがRinに、何か唄って!とお願いすると、「私はカンテは唄えないのよ~、でもちょっとだけね」 と言いながらSoleáを唄ってくれた。 この人もやっぱりFlamencoへの愛が半端なく、ブーロなFlamencoを大切にしているのだとCarteroとの会話の中で熱く語っていた。 ◆ Antonio Agujetas Live Barで夕食後、おなかもいっぱいになり、みんなで Antonio Agujetasのライブへ。 ライブ会場のLa Guarida Del Angel の前は、開場を待つ人で溢れかえっていた。やっと開場したのは1時間遅れの深夜0時30分。 スペイン時間、ゆっくりだな…。 Antonioのカンテ、Domingoのギター、本当に素晴らしかった。 ライブの素晴らしさを表現できる言葉が見つからない。ただただViva Jerez!本物!涙でた。行ってよかった。 ◆2月23日 Tabanco El Pasajeへ。 28日のCarteroのライブでギターを弾く予定のRamon Trujilloがこの日のライブにも出演するとのこと。 真剣に演奏に聴き入るCartero。めずらしく終始無言。数日後の自分ライブのイメトレ中? Ramonに挨拶をして、Jerezの街をゆっくり歩いて帰る。月のキレイな夜。 (* 第6回に続く ) ©近藤佳奈 【筆者プロフィール】 金高荘子(Soko Kanetaka) /幼少期から音楽に触れ、学生時代にはロックなどのバンド活動を通し音楽に親しむ。2002年にフラメンコと出会い、2010〜2024年に瀧本正信氏に師事。短期渡西を繰り返しながら現在も研鑽を重ねている。 =====

  • 新・フラメンコのあした vol.33

    (sábado, 1 de noviembre 2025)   20年以上にわたりスペインで活動するジャーナリスト東敬子が、今気になるスペインフラメンコのあれこれを毎月お届けします。 今月は、この9月にマドリードで開催された「スマ・フラメンカ・ホベン」フェスティバルで、強く印象に残った最終日のガラ公演についてのリポートです。 フアン・アンギータ、セリア・ロメーロ、ジョエル・バルガス 『ガラ・4』 第5回「スマ・フラメンカ・ホベン」フェスティバル カナル劇場、緑の間、マドリード、スペイン 2025年9月28日   Juan Anguita, Celia Romero, Yoel Vargas “Gala IV”  V Suma Flamenca Joven Teatros del Canal, Sala Verde, Madrid. 28 septiembre 2025   文/東 敬子 画像/東 敬子、宣伝素材  Texto por Keiko Higashi Fotos por Keiko Higashi / por promoción やっぱり若手の公演を観に行くのは楽しいですね。もちろん、ベテランと違ってまだステージ経験が浅いなとか、個性がまだ出来上がってないなと感じるケースも少なくはありません。でも、目の覚めるような新しい才能に出会うと、感動も数倍、未来へのワクワク度も上がります。昨今のフラメンコ業界は体力向上とともに「高齢化」が進み、みんなが知ってる人気アーティストも若くてアラフォー、上はそろそろ喜寿という感じなので、若手が世に出る機会がなかなかないのが現状です。 そんな中、今年5回目を迎えるこの「スマ・ホベン」は、30歳以下のアーティストのみが出演できるフェスティバルとして、次世代を盛り立てる役割を担う、とても貴重な試みを続けています。   20世紀を代表する名ギタリスト、マノロ・サンルーカルへのオマージュとして開催された2025年度は、9月25日から28日の4日間に渡り4公演が行われ、それぞれの公演でカンテ、ギター、バイレの3組が出演しました。当夜の公演は最終日とあって、どんな締めくくりを見せてくれるのか会場は期待に溢れていました。が、先に言ってしまいましょう。この公演に出演した3組の中で圧倒的なカリスマ性と才能を見せつけたのが、大トリで会場を沸かせた22歳のバイラオール、ジョエル・バルガスでした。   まずはセビージャ出身のギタリスト、フアン・アンギータからスタート。彼の履歴には、はっきりした生年月日が載っていなかったので、推測25歳前後。セビージャのクリスティーナ・へーレン財団で奨学金を得て、第一線で活躍するさまざまなギタリストに師事しました。2022年に初のソロコンサート「センデロス・デル・アルマ」を行い、現在は踊り手のエル・ファルー、歌い手のマリア・バルガスやエスペランサ・フェルナンデスらの伴奏を務める傍ら、タブラオなどで活動しています。   当夜はマラゲーニャ、サンブラ、ブレリアなどを披露。一言で印象を言えば、作曲のクオリティは高く光るところがあるのに対し、演奏は非常に優しいタッチなので、フラメンコらしい魂の爆発といった勢いが見えず物足りなさが残るといったところ。フラメンコギタリストには、作曲家と演奏家という二つの能力が求められるのは常ですが、私はフラメンコギターも作曲、演奏に分業しても良いと思うんです。アンギータ作曲の楽曲を他のギタリストが演奏したって、何の問題もない、と私は思います。そんな風潮が広がれば、彼の作曲家としての可能性はさらに大きくなるのではと思います。   二番手に登場したのはバダホス出身のセリア・ロメーロ。今年30歳を迎える彼女はギタリストの父を持ち、7歳で芸歴をスタート。12歳でセビージャのクリスティーナ・へーレン財団の奨学金を得て名匠たちに師事。16歳のときには、史上最年少で有名な「ラ・ウニオン」のコンクールで最優秀賞である「ランパラ・ミネーラ賞」を獲得し業界を驚かせました。   当夜はセビージャ出身のギタリスト、ニーニョ・セベの伴奏と共にソレアやタンゴなどを歌唱。会場は盛り上がりましたが、私としては、若干「そつなくこなした」といった感があって、それほど響かなかったというのが正直なところです。彼女のその感じが、熱血のニーニョ・セベの演奏とは、あまりマッチしていなかったのが残念でした。   そして今年のフェスティバルを締め括ったのがジョエル・バルガスのバイレでした。2003年タラゴナ生まれの22歳。3歳でフラメンコに目覚め、9歳よりフラメンコを含むスペイン舞踊全般とクラシックバレエおよびコンテンポラリーダンスを学びます。14歳でバルセロナのコンサーバトリーに入学し、17歳で奇才マヌエル・リニャンの舞踊団に入団。その後は自身の振付作品も発表し、20歳の時に「ラ・ウニオン」のバイレに贈られる最優秀「デスプランテ」賞を受賞。ニューヨーク発の「ダンス・マガジン」では、見逃せない25人の振付家の一人として選ばれました。 (写真左から)Juan Anguita, Yoel Vargas, Celia Romero (c) Keiko Higashi 何が凄いといったら、まずそのずば抜けた身体能力。驚異的な身体能力を持つ踊り手として、フラメンコ界で挙げるとすれば、私は二人の踊り手、ロシオ・モリーナとアイダ・ゴメスを挙げます。20代前半のロシオの身体能力は、もう神がかっていました。それをリアルタイムで観ることが出来たのは本当に幸運だったと思います。その衝撃を、このジョエル・バルガスにも受けました。二人しかいなかった私の特別なリストに、もう一人加わったわけです。   そしてその脅威の身体能力があるからこそ出来る振付が、本当の意味で伝統を現代に進化させた、素晴らしいものだったのです。奇をてらった動きや、面倒くさいストーリーテリングや、変にコンテンポラリーっぽいものは何も無い、王道の一本勝負。伝統を自身の解釈に落とし込み生み出したその個性は、誰にも真似できないものでした。時折マヌエル・リニャンの影響も垣間見えはしますが、そう感じた瞬間、するりとリニャンとは違った切り口に着地する。実直な音でバックを支えるギターのハビエル・コンデもとてもマッチしていたと思います。彼は小さい頃からステージで伝統的なソロ楽曲を弾いて頑張ってきたギタリストで、久しぶりに観れて感慨深かったです。まだ22歳とは思えないジョエルの偉大なカリスマ性と情熱で会場は大いに湧き、大きな「オレ!」が鳴り響きました。     【筆者プロフィール】 東 敬子 (Keiko Higashi) /フラメンコ及びスペインカルチャーのジャーナリストとして、1999年よりマドリード(スペイン)に在住し執筆活動を続ける。スペインに特化したサイト thespanishwhiskers.com を主宰。   =====

  • 【news】ヘスス・カルモナ来日公演

    『THE GAME』映像特別上映+ソロパフォーマンス   (viernes, 31 de octubre 2025)   2023年に東京で上演され、スタンディングオベーションで会場が沸いた『THE GAME』が再び日本にやってくる! 今回は公演当時の作品を全編収録した映像を、劇場の大きなスクリーンで特別上映。そして映像のあとは“ダンサオール”と評され注目を集めるスペイン屈指のフラメンコ舞踊家、ヘスス・カルモナによる圧巻のソロパフォーマンスが披露されます。 『THE GAME』で見せた姿とはまた一味違うヘススの魅力が生で楽しめる、今回限りの特別なステージをぜひお見逃しなく。   ≪THE GAME 作品概要≫ フラメンコ作品『THE GAME』は、ヘスス・カルモナ(ダンサー、振付家)、ホセ・バレンシア(フラメンコ歌手)、フアン・レケーナ(フラメンコギタリスト、作曲家)によるコラボレーション作品。ヘスス・カルモナの作品のなかでは最も「フラメンコ」を追求した作品といえる。そして、ヘスス・カルモナがブノワ賞にノミネートされた際の作品が、この『THE GAME』であった。大人の男性3人がフラメンコを本気で遊びつくす姿は、ときにコミカルで、”苦悩”や”情念””迫害”ということばで表現されることの多いフラメンコのイメージを、鮮やかに一新する。しかし、もともとフラメンコはヒターノ(ロマ)の生活の中で育まれてきたもので、人々が集い、楽しむためのものでもあった。そんなフラメンコの楽しさを存分に味わえるのがこの作品である。複雑なストーリーや奇抜な演出もなく、ただストレートに「フラメンコ」しかないが、3人のトップスターによって繰り広げられるゲームは、その芸術性、遊び心、すべてにおいて圧倒的だ。2023年の来日公演では、熱狂のスタンディングオベーションに会場が包まれた本作品。ぜひ劇場のスクリーンでお楽しみください。   出演(映像):ヘスス・カルモナ、ホセ・バレンシア、フアン・レケーナ 収録:2023年1月 大和田さくらホール 映像撮影・編集:株式会社ビデオ   ≪ヘスス・カルモナ/プロフィール≫ 現在のフラメンコ界において最も重要なダンサー、振付家。スペイン国立バレエ団の元Primer Bailarin(第一舞踊手)。伝統に根差した正統派でありながら、その身体からあふれ出すエネルギーは、フラメンコ舞踊を新たな次元へと導く。NYタイムズ紙は「フラメンコの鬼才」と評した。フラメンコ、スペイン舞踊のどちらにも納まりきらない存在として、「ダンサオール(Danzaor)」(※) と呼ばれている。 ◎受賞歴:スペイン国家舞踊賞/ブノワ賞/MAX賞/マドリード文化賞/ラテンUKアワード ※ロシオ・モリーナが自らを「ダンサオーラ(Danzaora)」と名乗ったのが始まり。Danza(ダンス)とBailaora(女性フラメンコダンサー)を掛け合わせた造語で、「ダンサオール(Danzaor)」はその男性名詞形。この特別な呼び名はロシオ・モリーナとヘスス・カルモナ以外のアーティストに使われることはほとんどない。   【開催概要】 ◆日時:2日間 計4回公演 ① 11/19(水) 16:00 開演(開場15:30) ② 11/19(水) 19:30 開演(開場19:00) ③ 11/20(木) 14:00 開演(開場13:30) ④ 11/20(木) 19:30 開演(開場19:00) ◆会場:杉並公会堂 小ホール  JR・丸の内線「荻窪駅」から徒歩7分 (住所:東京都杉並区上荻1-23-15) ◆上演時間:約2時間 (休憩あり、THE GAME映像:約75分)        ◆出演:ヘスス・カルモナ (『THE GAME』上演後にソロパフォーマンス) ◆前売りチケット: 特典付きSS席 13,000円 / S席(指定席) 8,500円 / 自由席 7,500円  U-25 3,000円 / 車いす 3,000円 ◆当日券 特典付きSS席 13,500円 / S席(指定席) 9,000円 / 自由席 8,000円 U-25 3,000円 / 車いす 3,000円 ▶ LivePocket   ※カード決済なら手数料無料 https://t.livepocket.jp/t/jesuscarmona2025 ▶ イープラス https://eplus.jp/sf/detail/4385140001 ▶ Peatix  ※自由席、U-25の販売のみ https://jesuscarmona202511.peatix.com/view ▶ フォーム(公式サイトより/ https://deseado.tokyo/?page_id=27) ▶ メール:  ticket@deseado.tokyo ▶ 電話: 070-9043-7921 ※ 未就学児の入場不可。子供室はございません。 ※ B列とC列の間には段差がありません。あらかじめご了承ください。 ※ SS席:最前列・特典つき(会場でお渡し:『THE GAME』Tシャツ、ヘスス・カルモナのサイン入り『THE GAME』カレンダー ) ※ U-25席:自由席。25才以下の方。各回限定20席。当日は年齢のわかる身分証明書をご提示ください。 ※ 車いす席は付添い1名様まで同料金。メールでお問合せください。 ※ 自由席, U-25は+1,000円でS席に変更可。メールでお申込みください。 ※ 自由席は開演1時間前から小ホール前で整理券を配布します。ご入場は開演の30分前から整理券の番号順となります。 ※ ご自身の席以外の場所取りはご遠慮ください。 ※ お子様連れや、健康上の理由など、何らかの事情で途中退出しやすい席をご希望の場合は事務局にご相談ください。後方の退出しやすいお席をご案内します。 ※ アーティストへのプレゼントはお預かりできません。また、時間的な都合により、面会はご遠慮いただきますようお願い申し上げます。   ◆企画・制作・主催: DESEADO(デセアード) 公式サイト: https://deseado.tokyo E-mail: info@deseado.tokyo Tel: 070-9043-7921   =====

  • 《Juana Amaya & Pepe Torres group》ガルロチ公演

    (miércoles, 29 de octubre 2025)   2025年10月23日(木)〜11月9日(日) ShowレストランGarlochí(東京・新宿) 写真/近藤佳奈 Fotos por Kana Kondo 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko   オープニングのブレリア・デ・モロン   エルフラメンコ時代から合わせて50年以上にわたり新宿伊勢丹会館にてスペイン人グループを招聘してフラメンコショーを行い、2016年から営業を引き継いできたガルロチが年内をもって閉店することが発表されてから初めてとなるスペイン人グループ公演が初日を迎えた。 今回出演するアーティストは、ともにモロンで生まれ育ち、今やスペインでも最高峰のフラメンコ舞踊手と評されるフアナ・アマジャとペペ・トーレス。 共演には、カンテに昨年のカンテ・デ・ラス・ミナスのコンクールでシギリージャとマラゲーニャの2部門で優勝を収めたイバン・カルピオと、かつてエルフラメンコ時代に2回ほど半年間の公演に出演したカディス出身のレジェス・マルティンが出演。 そしてギターには鮮やかな超絶テクニックで日本でもファンの多いエル・ペルラが、待望のガルロチ初登場となった。 2部制による公演プログラムは2種類用意され、初日はAプログラム。プレゼンテーションは、踊り手二人の故郷であるモロンのブレリアだ。テーブルを囲むように半円状に並べられた椅子にそれぞれ座り、ペルラのギターを軸にパルマやハレオ、ヌディージョで濃密なフィエスタの空気が広がっていく。さらに気持ちを高揚させるようなイバンの歌や、レジェスのハスキーで懐の深い歌声で、ブレリアの醍醐味を堪能させてくれる。 歳を重ねますます脂が乗ったペペの踊りは、持ち味のキレの良さや抜け感も楽しくずっと目が離せない。一方フアナは対照的に、抑えた動きの中から内面の激しさが溢れ出るような力強い踊りをみせ、衣装の色とともにその姿は真紅の炎のようだ。 カンテソロはイバンがマラゲーニャとアバンドラオを披露。さらにキャリアを重ねたその歌いぶりは堂々として安定感があり、細やかな音の動きもなめらかに艶と伸びのある歌声を会場に響かせた。 1部のペペのソロはソレア。黒のスーツに白のベストで、おしゃれで正統派な印象。踊る姿勢は整った輪郭を描き、ジャケット使いが小気味良くダンディでかっこいい。リズミカルでトリッキーな足技の連続にはワクワクが止まらず、観ていて幸せな気持ちに包まれた。 フアナのシギリージャは、高い集中力で気迫が全身からみなぎる踊り。感じるままに無心で連打するエスコビージャは彼女の魂の叫びそのままのよう。骨太の分厚いギターの響きと相まって、渾身の一曲を見せつけた。 Juana Amaya/シギリージャ 休憩をはさんで2部の始まりは、ペルラのギターソロによるマラゲーニャ。低音の深い響きから高音のやさしい音色まで、鮮やかな指さばきで多彩なフレーズを聴かせてくれた。 ペペのカンティーニャスは楽しさが詰まった一曲。美しくブレないお手本のようなマルカールや、跳んだり跳ねたりひねったり、足音やパルマや全身を使ってのコンパス遊びはさすがの一言。 Pepe Torres/カンティーニャス 最後はフアナのソレア。女性的でありながらも力強く、激しい本能のままに踊る姿は観る者の胸を打つ。機関銃を撃つように足を連打し、惜しみなく全力を捧げて踊る彼女の姿は感動的だった。 これだけの素晴らしいアーティストが集結した公演をスペインに行かなくても日本で観られるというのは、多くの関係者らの協力と奔走の努力の賜物である。 公演は11月9日まで休演日なく開催されるので、この貴重な機会を逃さず、ぜひ本場のフラメンコを体感してほしい。 フィン・デ・フィエスタ 【出演】 B. Juana Amaya(踊り:フアナ・アマジャ) B. Pepe Torres(踊り:ぺぺ・トーレス) C. Reyes Martín(唄:レジェス・マルティン) C. Iván Carpio(唄:イバン・カルピオ) G. El Perla(ギター:エル・ペルラ) =====

  • 【news】萩原淳子、Premio honorífico(名誉賞)受賞

    (martes, 28 de octubre 2025)   一番右が萩原淳子さん ©Casa de Andalucìa en Barcelona スペイン・セビージャを拠点に舞踊活動を行う萩原淳子さんが、9月27日にバルセロナにあるアンダルシア文化団体「Casa de Andalucía en Barcelona」より「Premio honorífico(名誉賞)」を受賞しました。 昨年のカンテ・デ・ラス・ミナス国際コンクールで舞踊部門の最優秀賞にあたる”Desplante”を受賞し、今年4月に開催されたバルセロナのリセオ劇場での受賞者ガラ公演での踊りを通してアンダルシア文化への貢献を高く評価され、この度の受賞となりました。 過去にカルメン・リナーレス、マイテ・マルティン、パコ・セペーロといった著名なフラメンコアーティストも同賞を受賞しています。 【萩原淳子さんコメント】 昨年のDesplante受賞から自身の一歩一歩が、フラメンコを広めていくことにも繋がっているという責任を感じるようになっております。今後もフラメンコを探求し、愛と敬意を持って精進して参りたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。 =====

  • EL CARTERO スペイン旅行記 2016 /4

    [期間]2016年2月14日~3月14日 (domingo, 19 de octubre 2025) 昨年2024年10月にこの世を去ったカンタオール、瀧本正信さん。 日本のフラメンコ界に本場のカンテの種をまき、強い信念と歯に衣着せぬ率直な物言いで周囲に大きな刺激を与え、何人もの後進を育て多大な功績を残しました。 約10年前に瀧本さんが教え子たちとともにスペインを巡った旅行記が、当時メンバーの一人として同行した、現在歌い手として活躍する金高荘子さんの手により記されていました。 現地で出会った様々な人たちとの、フラメンコへのアフィシオン(愛情)に溢れた交流の記録を、たくさんの写真とともにご紹介します。 【金高荘子さんより】 ここに綴る旅の記録には、今はもう会うことのできない大切な友人たちも登場します。 彼らを偲び、心からの感謝と祈りを込めて記します。 また、時の流れの中で、この記録に登場するお店のいくつかはすでに営業を終えています。 失われたものへの想いと共に、ここに残された記憶を紡ぎました。 当時の旅を歩む"El Cartero"こと瀧本正信氏の姿を思い浮かべながら読んでいただければ幸いです。 文・写真/金高荘子 Texto y fotos por Soko Kanetaka   【第4回】 ◆2月20日 JEREZへ 良い天気! 13:00 Cadiz行きのバスに乗りJerezへ帰る。 ◆夕方から サンティアゴにあるペーニャを目指す。 ホセ(大西)が去年この店でBuleríaを踊っている様子がYouTubeにあがっていた。その様子が楽しそうで、Carteroも行ってみたいと話していたペーニャだ。 到着すると早速Carteroは、そこにいた美女をつかまえてSoleáをひと節。 師匠…、さすがです(汗)。少し引いたが、後になって知ったのだが、ヘレスのアフィシオナードたちは、ナンパでもするかのように、こうやって誰かに向かって唄ったりする。 店の中に入ると萩原淳子さんのライブが行われていた。   Fin de Fiestaに飛び入り参加。   https://youtu.be/wrH-N_GYw6s?si=odYK5irSDiLlhTs8 Carteroが出てくるとお客さんが、え?誰?と、お互いの顔を見合せる。Carteroが唄いはじめると、今度は驚きの表情で「Oleeee~!」 なんだか嬉しかった。 ここのお店、もうすぐなくなってしまうのだとか。雰囲気の良い店なのに残念。 ◆Bar Arriate 歌声に誘われて店に入ってみるとSalui Galeraというカンタオールが唄っていた。すごいテンションのFandangoにビックリ。素晴らしかった。 そしてここでも酔っぱらいのアフィシオナードたちが遊んでいた。 Carteroが唄うとみんな大喜びでフエルガが始まる。Carteroはおじさんも唄でナンパする。 ひとしきり遊んだ後、Carteroはライブで伴奏をしていたギタリストに近づいて声をかけた。 「Soleá唄いたいんやけどな、ちょっと弾いてもらわれへんか?」 彼の名前はAntonio。快く応じてくれる。そして店の奥に行きSoleáが始まる。 *動画はこちら https://www.facebook.com/share/v/1BbG1eRWFZ/?mibextid=wwXIfr Carteroが唄い終わると、唄をじっと聞いていた人達がワッと集まってきて、Flamencoをよく知ってるな!どこでやってるんだ?スペインに住んでるのか?などと質問責め。 さっきまでライブをしていたSalui Galeraもやってきて握手とハグ。メアドを交換する。 ◆2月21日 13:00 Bar Los Tres Reyesへ。 Carteroは、飲みに来ていた酔っぱらいのおじさん相手にギターを弾いて唄いはじめる。 このおじさん、へべれけで何を言ってるか全然わからないのだが、それでもBuleríaを唄い始めるとそれがBuleríaだとわかる。 マスターのエミリオがだんだん笑顔になり、Carteroの傍へやってきてFandangoを唄いはじめる。 Carteroに促され私達も唄う。 ~Triana, Triana, que bonita esta Triana~と唄っていると、音楽に誘われて入ってきた人たちが、「ここはJerezだぞ!」などと冗談を言いながらハレオをして盛り上げてくれた。 ◆Antonio Peña "El Toro"と CarteroがAntonio Peñaに電話をしたら、今から自分の行きつけの店に行こうとAntonioが誘ってくれた。 しばらくするとAntonioが迎えに来てくれて、カンパーナ通りにあるバルへ向かう。 店に着くと、ここでもすぐに唄 い始めるCartero。 私達もBuleríaやSiguiriyaを唄った。お店にいたお客さんたちはみな温かく、とても喜んでくれてマスターのDomingoがシェリーとコシードをご馳走してくれた。 お店のパティオに移動しフエルガが始まる。 すると昨日 Bar Arriateにいたアフィシオナードのおじさんが来ていた。 Carteroを見るなり「Carteroとは昨日一緒だったんだ!Soleáすごいぞ~!Flamencoをよく知っている!」と、興奮気味に他のお客さん達に熱く演説する。そしておじさんはCarteroのそばに来てTarantaを弾いてくれ!と言い、またまた素晴らしいカンテを聞かせてくれた。 Antonio Peña "El Toro"がSiguiriyaを唄ってくれた。 以前に日本でAntonioが出演しているライブに行ったが、その時のショーとはまた違う、間近で聞く迫力のカンテに感激。 私達生徒も勉強中のカンテを唄わせてもらう。毎月Carteroが東京でやっている「ペーニャ・デ・カルテーロ」のよう。Antonioがパルマをしてくれて嬉しかった。他のお客さんも参加してくれて、最高に楽しいひとときを過ごした。 ◆帰り道、Carteroがライブをする予定(2月28日)のTabanco El Pasajeの前を通る。 ライブ予告にCarteroの名前が書いてあってドキドキした。 (* 第5回に続く ) ©近藤佳奈 【筆者プロフィール】 金高荘子(Soko Kanetaka) /幼少期から音楽に触れ、学生時代にはロックなどのバンド活動を通し音楽に親しむ。2002年にフラメンコと出会い、2010〜2024年に瀧本正信氏に師事。短期渡西を繰り返しながら現在も研鑽を重ねている。 =====

  • わが心のスペイン vol.23

    (domingo, 26 de octubre 2025) 南房総と南スペインで田舎暮らしを楽しむ、石井崇が描くスペインの情景。 『野良仕事を終えて』 今でも村の生活にはロバが活躍しています。 畑への路は細く、車では通えないことが多いのです。 そんな生活環境が今でも絵になるのです。 いつまでもそんな姿が続くと良いですね。 ( 写真はフェレイローラ村 ) 【プロフィール】 石井崇(Takashi Ishii) /画家。1942年東京・京橋生まれ。東京芸術大学卒業後、1975年単身スペインに渡り、村祭りを回るテキヤ業などでしのぐ。セビリア郊外アルカラ・デ・グアダイラに居住。1989年よりグラナダ・アルプハーラ(Alpujarra)地方にあるフェレイローラ村(Ferreirola)にアトリエを構え、今はフェレイローラ村と南房総館山をふたつの故郷とし、田舎暮らしを楽しんでいる。著作は「おれたちがジプシーだったとき」、「詩画集プラテーロとわたし」、「スペイン四季暦」、「南スペイン、白い村の陽だまりから」、画集「イシイタカシの世界」など。2004年「館山親善ふるさと大使」に任命、全国大学フラメンコ大会を企画。 ホームページ「イシイタカシの世界」 http://www.oliva2004.net/index.html ======

  • 伊藤笑苗フラメンコ・リサイタル《VIDA -賛美-》

    *公益財団法人スペイン舞踊振興MARUWA財団 令和7年度助成事業 (sábado, 25 de octubre 2025)   2025年7月5日(土) Showレストラン ガルロチ(東京・新宿) 写真/伊藤実音 Fotos por Mio Ito 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko   ラストを飾ったアレグリアス まさに「満を持してのソロリサイタル」と言い切っていいほど完成度の高い公演だった。 昨年の第5回全日本フラメンココンクール・舞踊部門で審査員全員の満票を得て優勝した伊藤笑苗のソロ公演。音楽監督には今年6月に米国バークリー音楽大学を卒業したばかりのラファエル・モイセ・エレディアを起用、他の共演者も一流のミュージシャンを揃えた。 チェロの深い音色が響く中、シンプルなドレス姿の伊藤が舞台に登場。足元は裸足で、持ち前の身体の柔らかさを生かした踊りをみせる。そして舞台に現れたモイセが彼女のもとに靴を落としていく。その靴を履き、バストンを手に取り踊る曲はセラーナ。シギリージャ系の中でも踊られる機会が多くない曲だが、伊藤はバストンを巧みに操りながら曲の世界観を存分に表現する。 そしてその場で髪に花を差し、巻きスカートを身に付けて踊るのはティエントタンゴ。今枝が向かい合って歌いかけるカンテを味わうように踊る姿は躍動感に満ち溢れる。また、モノトーンのパンツスタイルに着替えてのファルーカは、男振りの凛々しさに女性らしさが加わり彼女の魅力が光る。 タンゴ ファルーカ カンテソロのビダリータでは、今枝が椅子に座った伊藤の髪をほどいてあげるなど二人芝居のような場面を演出。バイオリンとチェロの二重奏に乗せて歌い上げるカンテを踊る姿は、夢を切望する少女のよう。 徳永のギターソロはオリジナルのタンギージョ。2種類のシンバルとカホン、ジェンベと少数精鋭のシンプルなセットから自在にリズムを繰り出すモイセのパーカッションとの、息の合った掛け合いが何とも楽しい。   最後の曲はバタマントンのアレグリアス。モスグリーンのバタデコーラと、サーモンピンクのマントンとの色彩のコントラストが印象的で、まさに舞台に咲く大輪の花。これまで自身が積み重ねてきたであろう時間と経験の先に輝く命のきらめき、そして純粋に踊る喜びを全身で表現し、ラストを飾るにふさわしい一曲となった。 休憩無しで作品の世界観を途切らせず、それぞれの場面で渾身の踊りを見せ続けた彼女の集中力とスタミナは並外れていた。衣装替えのインターバルもそこそこに、踊り続けても疲れを見せるどころかむしろエンジンが滑らかに回転するみたいに、じわじわとボルテージが上がるにつれて自由に解放されていくかのようだった。 最後の挨拶で、伊藤はフラメンコ以外のスペイン舞踊を学ぶために9月からスペインのコンセルバトリオへ留学することを発表した。 日本で踊る姿がしばらく観られなくなるのは残念だが、スペインで多くの経験と技術を吸収してさらに素晴らしい踊り手となるであろう彼女の未来を、今から楽しみに待ちたい。 【出演】 伊藤笑苗(ダンサー) ラファエル・モイセ・エレディア(音楽監督・パーカッション) 奥村愛(バイオリン) 下島万乃(チェロ) 今枝友加(カンテ) 徳永康次郎(ギター) =====

  • 【news】アルテイソレラ新作公演《イン・ヒューマン》 

    原作 江戸川乱歩「ひとでなしの恋」より (jueves, 23 de octubre 2025)   日本の代表的なフラメンコ舞踊団のひとつ、アルテイソレラ(ARTE Y SOLERA)による新作公演が11月に東京・せたがやイーグレットホールで2日間にわたり上演されます。 今作は、2023年のトレドや2024年のマドリードで上演した「Arte, pasión y solera」で共演した歌舞伎俳優の中村壱太郎さんの書き下ろしによるオリジナル脚本で、また特別出演として「Golpe」シリーズで共演を重ねる今井翼さんを迎えます。 ミュージシャンや客演ダンサーも信頼を寄せる顔ぶれを揃え、アルテイソレラだからこそ表現しうる舞踊と音楽による「フラメンコ×歌舞伎」の世界を、ぜひ劇場でお楽しみください。 《イン・ヒューマン(in human)》  原作 江戸川乱歩「ひとでなしの恋」より 【日時】 2025年11月12日(水) 19:00開演 2025年11月13日(木) 14:00開演 (開場は開演の30分前から) 全2公演 【会場】 せたがやイーグレットホール(世田谷区民会館) (東京都世田谷区世田谷4-21-27) 【主演】鍵田真由美 【演出・振付・構成・主演】佐藤浩希 【脚本・振付・特別出演】中村壱太郎 【特別出演】今井翼 【作曲・音楽監督】中島千絵 【出演】 中島千絵(ピアノ・ヴォーカル) 大儀見元(パーカッション) 浅野祥(津軽三味線) 阿部好江(鼓童/ヴォーカル) 武田朋子(篠笛) 山野安珠美(箏) 白澤美佳(ヴァイオリン) 角谷奈緒子(ヴィオラ) 渡邉雅弦(チェロ) マレーナ・イーホ(ギター) 斎藤誠(ギター) 山崎徹(附け打ち) 【客演】 矢野吉峰 権弓美 松田知也(小島章司舞踊団) 【鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団】 柏麻美子 東陽子 工藤朋子 柴崎沙里 小西みと 中里眞央 小野寺麻佑 辻めぐみ  山本由紀 溝口千恵 三四郎 中根信由 瀬﨑慶太 関祐三子 【料金】 全席指定(税込) SS席12,000円 S席10,000円 A席(バルコニー)8,000円 U-25(学生)席3,000円 ※車椅子席・親子室あり(アルテイソレラのみ取扱い) ※U-25席は、入場時に年齢の確認できる証明書の提示が必要です。 ※未就学のお子様のご入場はご遠慮ください。 【プレイガイド】  ・カンフェティ   http://confetti-web.com/@/inhuman 電話予約:050-3092-0051(平日 10:00~17:00) ・イープラス https://eplus.jp/sf/detail/4378140001-P0030001 【問】 ARTE Y SOLERA(アルテイソレラ) Tel.03-5453-0016(平日11:00~17:00)   =====

  • アーティスト名鑑 vol.28

    (martes, 21 de octubre 2025)   スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。   文・写真/志風恭子 Texto y fotos por Kyoko Shikaze   *名鑑登場アーティスト一覧は こちらから   エル・ペレ(カンテ) ブランカ・デル・レイ(バイレ) ホセ・アントニオ・ロドリゲス(ギター)    Manuel Moreno Maya “El Pele” Córdoba 17-1-1954   エル・ペレ 本名 マヌエル・モレーノ・マジャ 1954年1月17日コルドバ生まれ    2009年ヘレスにて    マノロ・カラコールとフアン・タレガを敬愛し、フラメンコの伝統に敬意を払いつつも今の空気も取り入れた熱唱で今、フラメンコ好きに最も人気のある歌い手の一人。両親共にプロではないが歌い、叔父には歌い手もおり、小さい時から歌っていた。闘牛士コルドベスが、芸名、ペレの名付け親。1969年にコルドバ県カブラのコンクールで優勝し頭角を現し、83年にはコルドバのコンクールでソレアとブレリア、2部門で優勝。86年発表のアルバム『ラ・フエンテ・デ・ロ・ホンド』で全国区の人気を獲得。このアルバムでも共演していたビセンテ・アミーゴ伴奏で1990年来日。同時期、デビッド・ボウイの前座を務めたりもしている。今までに6枚のソロアルバムを発表。1990年に発表したアルバム『ポエタス・デ・エスキーナス・ブランダス』収録の『ベンゴ・デ・モーロ』は一般にもヒットした。 2024年©︎ Laura León / La Bienal   【動画】 1989年ビセンテ・アミーゴ伴奏でブレリアを。   https://youtu.be/7Jx1bS6747I?si=7uHQPtFshd4cwNWK    2024年のビエナルで歌ったマラゲーニャ。ギター伴奏はニーニョ・セベ。 https://youtu.be/PAhwfrYIcpY?si=y4MsGbOdd0GS0fPt 2010年ウエルバでパコ・デ・ルシアを囲んで。左からアルカンヘル、ペレ、パコ、ビセンテ、ネグリ。   María Blanca Ávila Molina “Blanca del Rey” Córdoba, 1946 ブランカ・デル・レイ 本名ブランカ・アビラ・モリーナ 1946年 コルドバ生まれ   2019年 ヘレスにて小島章司さんと   86年私が初めて訪れたタブラオで、12時過ぎ彼女が舞台に登場するとそれまで騒いでいたアメリカ人観光客は鎮まり、居眠りしていた日本人も目を開け舞台に見入った。古き良き時代のフラメンコを伝える一人。幼くして踊りはじめ、6歳の時にはコンクールで優勝、12歳の時にはすでにプロとしてタブラオで踊っていたという。14歳でマドリードに出てタブラオに出演。当初はラ・プラテーラという芸名で知られた。19才で老舗タブラオ、コラル・デ・ラ・モレリアに出演、後、同店オーナーのマヌエル・デル・レイと結婚。一時舞台から遠ざかっていたが復活。芸名をブランカ・デル・レイと変え、スペイン舞踊家シローの助けを得てマントンのソレアなどを代表曲に復活。タブラオの大看板として大トリを務めるほか、カンパニーを率いて各地で劇場公演も行った。現在は舞台からは引退したもののタブラオの芸術監督を務め。また2015年にはマントンのソレアをスペイン国立バレエ団に振りうつしするなど、現在も活躍中。   【動画】 2011年ラ・ウニオンのフェスティバルでのマントンのソレア。 https://youtu.be/P6yDyZoTC38?si=QPNKMX2cZ-JCqcN8 2011年コラル・デ・ラ・モレリアでアレグリアスをバタ・デ・コーラで https://youtu.be/9Cx2JZgjVKA?si=rWmMYSSxfh0cykMm プロモーション写真   José Antonio Rodríguez Muñoz “José Antonio Rodríguez” Córdoba 28-3-1964 ホセ・アントニオ・ロドリゲス 本名ホセ・アントニオ・ロドリゲス・ムニョス 1964年3月28日コルドバ生まれ プロモーション写真   フラメンコ性だけでなく、誰が聞いても耳に心地よいメロディをクリエイトする才能を持つギタリスト。幼くしてギターを弾き始め、コルドバの音楽院を卒業。弱冠20歳で教示資格を得る。1981年にラ・ウニオン、翌年にはヘレス、そして86年にはコルドバと、フラメンコギターの重要なコンクール3つで優勝。85年に初のソロアルバムをリリース。以来計10枚のアルバムを発表しているほか、オーケストラとの共演作品も上演。また、マリオ・マジャやマリア・パヘス、ホセ・アントニオ、アイーダ・ゴメスなどの舞踊家の作品の音楽やカルロス・サウラ監督『フラメンコ』『イベリア』をはじめ、さまざまな映画(劇映画も多い)やロシオ・フラードやアレハンドロ・サンスなどミュージシャンのアルバム、ツアーなどにも参加してきたベテラン。近年はアメリカを中心に活躍していたが、またスぺインでも公演活動を再開した。  2015年セビージャにて、同世代のギタリスト、ラファエル・リケーニと。   【動画】   1991年のタランタ https://youtu.be/xMVwZcOT-Rk?si=flNydHSMIv4eqopO   2017年コルドバのギター祭で https://youtu.be/jc_JraaLeZs?si=UCt_XOi0QRcP-I58   2018年マンハッタン・デ・ラ・フロンテーラをマドリードで演奏。 https://youtu.be/Jmj3kgPvRAI?si=jGbBXoRefFJruPxs   2025年セビージャ、ギター祭での公演を終えて     【筆者プロフィール】 志風恭子(Kyoko Shikaze) /1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。   =====

  • Dr.ファロのフラメンコ・クリニック vol.6(最終回)

    (martes, 21 de octubre 2025)   大阪を拠点に活動し、劇場公演からタブラオライブまで日本各地で大活躍中の若手フラメンコダンサー、ファロリート(Farolito)こと出水宏輝さんが、フラメンコを愛する皆様の様々なお悩みに、親切&丁寧にアドバイス。 その処方箋は、もしかしたらあなたの役にも立つかもしれません。 尚こちらのクリニック、今回が最後の診察となります。 文/出水宏輝 Texto por Kouki Demizu ©野口英一 Q1. こんにちは。 いつも迫力のある踊りを素敵だなぁ…と思いながらライブ等々拝見しております。 フラメンコを練習しているうえで、気になることなどあり過ぎて泣きそうですが… 始めた頃から常に言われるのが姿勢です。 かなりの巻き肩のため、自分では姿勢良くしているつもりでも他の人や鏡で見ると猫背に見えてしまいます。 踊っていると、顔も前に出てる感じに見えます。 できるだけ胸を張るように心がけてますが、ずっとその姿勢だと今度は腰が痛くなってきてしまいます。 巻き肩はすぐには治らないので、そんな状態でもそこそこ美しく見栄えする姿勢を保つ方法があれば教えていただきたいです! (ペンネーム:さなぴーさん) ▶︎ 姿勢ですよね…わかります!!!僕も姿勢は本当に気をつけていますが、本当にこれでいいのかどうかもわかっていません…僕も巻き肩気味で顔が前に出ているように思える瞬間が何度かあります。 そのときにやっているのが、両手の親指と小指の腹部分をくっつけて、子供が年齢を答える時によくやる「3つ」をつくります。 手のひら側を後ろに向けて少し肩をあげて、わざと巻き肩をつくります。そこからラジオ体操の最後のシーンでよくする「両手をあげて横から下ろす」ときに、手のひら部分を上に向けて下ろしていくと、胸を張って鎖骨が広がる感覚になると思います。その状態で両手腰にしてみると、いつもより胸が張れる状態になると思いますのでその姿勢で練習してみてください! 踊る姿勢はそのように矯正していく必要がありますが、フラメンコに対する姿勢は大変素晴らしいと思います!姿勢だけに!!!(笑) ===== Q.2 技術的表現や自己表現を踊りで伝える事に難しさを感じています。 自信がない、迷っているとか自分の事情は今後の課題なのですが、経験や勉強を積んでいけば身につくものですか? ファロさんの表現、とっても素敵です。 こんな事に気をつけたらいい、とかあればご指導下さい! (ペンネーム: ルイワンさん) ▶︎ 伝える難しさ…、わかります。言葉で話していても伝わっているようで伝わっていないことがあるのに、それが踊りになるわけですもんね。   もちろん経験や勉強しないといけないことは当然のことで、どんなかたちでもいいからフラメンコのリズムや音楽に触れておく必要があると思います。 同じAlegríasやSoleáを踊っても人が違えば表現も人それぞれ違うくて、それがフラメンコの良さだと思います。「自分にとってAlegríasとは?」「そのヌメロの味って何?」いろいろ自答自問していくことが、必要不可欠だと思います。   インプットしたものをどのようにアウトプットしていけば良いのか、それは何度も何度も最初から通していく練習が必要です。 前向きに捉えて一つひとつ取り組んでいけるよう頑張りましょう!   ***** さて、私の連載もこれで最後となりました。 約2年間読んでいただきまして、誠にありがとうございました。 ©Shigeto Imura 【プロフィール】 出水宏輝(Kouki Demizu) /10歳の時に石川敬子フラメンコ教室にてフラメンコを始め、田中光夫氏にギター・カンテを、舞踊・パルマを棚原美和氏に師事。14歳のときにタブラオ ロス・ヒターノスで男性舞踊手としてプロデビュー。2014年、官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の1期生として1年間スペイン留学。2018年第1回全日本フラメンココンクールで努力賞、2019年日本フラメンコ協会第28回フラメンコ・ルネサンス21「新人公演」で奨励賞、2021年第10回エルスール財団新人賞(フラメンコ部門)を受賞。 また、2018年摂南大学入学宣誓式にて、在学生300名以上とフラメンコのフラッシュモブを大阪城ホールにて実施。 現在、大阪を拠点としながら全国各地で精力的に活動している。 ☆活動情報はこちらから。 https://lit.link/farolitoflamenco =====

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