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【特集】プリメラの仲間たち 2025

  • norique
  • 8月31日
  • 読了時間: 7分

プリメラ フラメンコフェスティバル2025


(domingo, 31 de agosto 2025)

 

2025年6月21日(土)・22日(日)

こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ(東京・新宿)


編集/金子功子

Edición por Noriko Kaneko

 

 

プロのアーティストらが出演する「フラメンコ魂」とともに開催される「プリメラの仲間たち」。

こちらは各地のフラメンコ教室の生徒たちや愛好家の皆さんが自由に参加できるイベントで、週末の2日間にわたり行われます。

 

広いステージを舞台に、バイレ・ソロや群舞はもちろん、カンテやギターもソロやグループで、各々の努力の成果を披露します。

開演は両日ともお昼ごろから始まり、終演は夜の8時過ぎ。

プログラム曲数は、なんと合計130曲!

いろんな教室やグループ、個人が集う「プリメラの仲間たち」は、フラメンコが好きな人たちの「参加型フェスティバル」なのです。

 

今回の出演者の中から何組か、コメントをご紹介します。


【コメントの内容】

①今回は何回目のご出演ですか。

②出演を決めた理由やきっかけは何ですか。

③本番はどういうプログラム(踊り、歌、演奏、構成など)にしようと思いましたか。

④本番が終わった後の感想を教えてください。

⑤その他、読者のみなさんに伝えたいことがありましたら。


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遠藤郷子カンテクラス

(カンテ)


①2回目


②生徒さんのモチベーションを上げるため、発表の場としてこの上ない機会だと思い。


③ソロ4名、グループ10名が出演しましたが、グループでも個々にソロの場を設け、各々が責任を持ち曲に向き合い、舞台のクオリティを上げられるよう全員に個別レッスンもしました。バイレの方が多いのでグループは歌いながら自然に踊ることも目指し、構成も見ている方が飽きないよう工夫しました。


④レッスンではかなり細かい所まで求めるので、本番直前まで厳しく追い込みますが、その分舞台ではこれまでの努力の結果を発揮し、客席に向かい堂々と歌い舞台を楽しんでいる様子を見てウルッとしました。

舞台を終え「めちゃくちゃ楽しかった〜!!」「終わっちゃって寂しい〜」と高揚し、キラキラ充実した顔を見て、私も本当に嬉しく、この素敵な時間を共有することができて本当に良かったです。


⑤生徒さんのリクエストにより、スペインからオンラインレッスンすることになり、帰国後ギリギリ間に合いそうなので来年も参加を予定しています。是非見に来てください。


プリメラ仲間2025_遠藤郷子教室
(写真)前列一番右が遠藤郷子さん

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小谷野宏司フラメンコ教室

ラ・カラバーナ(バイレ)


①今回がはじめてとなります。


②今年1月より小谷野宏司フラメンコ教室ラ・カラバーナが開講いたしました。教室としてのヌメロはまだ出来上がっていませんが、今まで個人レッスン・グループレッスンで頑張ってくれた生徒の皆さんに発表する場があればと思い参加させていただきました。


③無理のない程度に挑戦出来るよう、振り付けやフォーメーションをメンバーによって構成いたしました。何よりも参加する皆さんが楽しかった!と思える事を一番に念頭に置きました。


④各々の課題はあると思われますが、フラメンコって楽しい!このメンバーで、仲間に恵まれて良かった!と出演した事が良い思い出になったようでこちらも嬉しくなりました。


⑤コンクールや発表会と違って、気軽に劇場でフラメンコが出来る、挑戦出来ることがプリメラの仲間たちだと思います。個人やグループでのエントリーも可能のようですので、ご興味ありましたら是非参加していただければと思います。



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市川幸子フラメンコ教室

Zarcillo(バイレ)


①2回目

②生徒の希望。発表会等で一度踊った曲をもう一度踊りたいというのが主な理由のようです。

③バイレは8分以内とコンパクトなので各曲の良さを引き出せるようアレンジしました。

④他のお教室のフラメンコも見られるし、教室発表会より緊張しなくて和気あいあいとしていて楽しかった(生徒談)

⑤一曲を何度も踊るっていいですね!そんな機会を作ってくださったプリメラ吉田さんに感謝です。


教室インスタページです↓

@zarcillo_flamenco


スタジオ Zarcillo


プリメラ仲間2025_市川幸子
(写真)前列中央が市川幸子さん

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タマラ(カンテ)


今回「仲間たち」への出演は2回目でした。まさかのカンテソロ(笑)。フラメンコにおけるカンテの大切さを痛感しながらも、踊りの練習で精一杯という時間が長く続いた私。踊りの指導の為に習い始めたカンテ。人前で歌うことは想定外でしたが、その過程を経験したらどんな世界が見えるのだろうという好奇心が芽生えてしまいました。

決断後は、半年前に歌詞を暗記し、3日は空けずに練習。踊りと同じでやればやるほど次の課題が見えてきます。郷子先生のレッスンは、踊りとの共通点を発見したり、カンテの難しさを痛感したり、歌い手さんへの尊敬の念を新たにしたり、とても有意義でした。

冒頭に、今回は2回目の出演と書きましたが、1回目は20年程前、まだ教室の発表会でソロを踊ることが出来なかった時、ソロが踊りたくて個人でエントリーしました。そんな個人も受け入れてくれる「プリメラの仲間たち」は、誰にでも開かれた新しい世界への扉だと思います。


プリメラ仲間2025_タマラ

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土合幸江フラメンコ教室

(バイレ)


①4回目です。


②コロナ禍後、生徒さん達に踊る機会をと思い参加しましたが、舞台、照明、音響、撮影、内外の受付スタッフの方々など全てが想像を超えて素晴らしく感動しました。

それ以来、プリメラの仲間たちに出演することを目標にして今に至ります。


③最後にフィンデフィエスタでブレリアを1人ずつ踊ることを大切にしているので、そこに向けて盛り上がるような曲順にしました。


④生徒さんたちのキラキラした達成感ある笑顔を見て心から嬉しくなります。先生冥利に尽きる瞬間です。


⑤しっかり管理された大きな舞台で踊ることのできる貴重な場です。

楽屋を他のお教室の方々と共有させていただくことで周りを気遣ったり応援しあったりと学びがたくさんあります。

舞台でのリハーサルは出来ませんが、その分集中して強い気持ちで臨めます。

この素晴らしい機会を下さるチコさんには心から感謝しています。

これからもプリメラの仲間たちに出演していきます!


プリメラ仲間2025_土合幸江教室
(写真)前列左から2番目が土合幸江さん

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田村陽子フラメンコ教室

Estudio LA FUENTE(バイレ)


①教室として5回目の出演となります。


②普段なかなか踊る事の出来ない劇場という空間でしか感じられない事がたくさんあるからです。一回踊ってみるとまた挑戦したい!という生徒さんが多くて嬉しく思っています。

 

③大きなステージの特性を活かした空間の使い方に工夫を凝らして、今回は初めてクアドロ形式で皆で支え合いました。


④踊りはもちろんの事、パルマやハレオをしながらその瞬間を分かち合う喜びを学ぶ事が出来ました。タブラオと違って真っ暗な客席に目の眩むような照明。上手くいかず悔しい思いをした生徒さんもいましたが、非日常の空気を楽しむ事を目指してまた一緒に頑張りましょう!

劇場公演を開催するのはとても難しい事なので、毎年この様な機会を用意してくださるプリメーラにとても感謝しております。この場をお借りして御礼申し上げます。


プリメラ仲間2025_田村陽子教室
(写真)後列中央が田村陽子さん

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栗原武啓(ギター)


①今回はグアヒーラの三重奏で、生徒さんとの出演は初めてになります。

踊りの伴奏では何度も出演させていただいております。


②出演を決めたのは生徒さんで、本来生徒さんだけで弾くものなんですが、自信がないので一緒に弾いてほしいとのことで弾くことになりました。


③本番は、三重奏のアンサンブルを意識して、生徒さんのレベルに合わせて曲を考えました。


④生徒さん達は本番前はかなり緊張しておりましたが、終わった後は安堵感に包まれていましたね。また来年も出てみたいと言っておりました。


⑤フラメンコギター自体やる人がとても少なくなってきているのが悲しいのですが、これからもフラメンコギターの魅力を皆さんに伝えつつ、後進の育成も頑張っていきたいと思います。


プリメラ仲間2025_栗原武啓
(写真)一番右が栗原武啓さん

[追記]当日配布のプログラムには来年の日程も公表され、2026年の「プリメラの仲間たち」は7月11日(土)・12日(日)に決定したとのことです。





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