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ロルカフェスティバル2025 ~ロルカ、その愛と芸術~

  • 23 時間前
  • 読了時間: 3分

第4回「ロルカの詩を踊る」


(domingo, 30 de agosto 2026)


2025年12月13日(土)

エルスール財団記念館内カフェ「エル・スール」(東京・羽根木)

 

写真/大森有起

Fotos por Yuki Omori

文/金子功子

Texto por Noriko Kaneko

 

A_2512ロルカフェスティバル第4回
TRANSFORMACIÓNと伊藤笑苗さん(中央)によるライブ

 

20世紀のスペインを代表する詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの没後90年を記念して、エルスール財団代表理事の野村眞里子氏が3ヵ年にわたり取り組む企画「ロルカフェスティバル」。初年度となる2025年はロルカの活動や功績を様々な角度から取り上げ、全5回にわたりトーク&ライブのプログラムを展開しました。


取材に伺ったのは第4回、テーマは「ロルカの詩を踊る」。ロルカの詩といえば「ヴェルデ("Verde")」から始まる「夢遊病者のロマンセ」など、フラメンコの舞台や映画を観たことのある人にとっては馴染みの作品が思い浮かぶのではないでしょうか。


今プログラムの第1部は、ロルカの作品やスペイン演劇に精通する小阪知弘氏(南山大学外国語学部スペイン・ラテンアメリカ学科准教授)を迎えての講演。テーマは「ガルシア・ロルカの詩作品における舞踏の意味作用(La significación de la danza y el baile en la poesía de Federico García Lorca)」。

スライドを活用しながら数々の詩を紹介し、作品によってはCDで楽曲を聴かせてくれながら解説していきます。カスタネット、ギター、ソレア、シギリージャ…、フラメンコや舞踊について歌った詩が数多くあることに好奇心を掻き立てられます。

ロルカはバイレとカンテのフラメンコを詩の中で巧みに活写し、小阪氏はそれぞれの詩にフラメンコの場面やダンスの要素がどのように取り入れられているかを、時には自身で踊りの身振りを交えながら解説。その表現の幅広さに新たな驚きを感じました。


B_2512ロルカフェスティバル第4回

休憩を挟んでの第2部は、ピアニスト野口杏梨さんとギタリスト徳永康次郎さんによるユニット「TRANSFORMACIÓN(トランスフォルマシオン)」とフラメンコダンサー伊藤笑苗さんによるライブパフォーマンスが行われました。

舞台の中央には、レフ板のような大きな丸い白い円盤が置かれ、照明演出で光を当てると月のように見えたり、また裏から手をかざして影絵遊びのようなパフォーマンスもユニーク。ロマンセの詩の一部を伊藤さんが朗読したものを録音して音源に使ったり、ヴェルデやアンダハレオのフレーズをモチーフに取り入れたり、ギターと踊り、ピアノとカスタネットの共演や、鍵盤ハーモニカの演奏を帽子を使って踊ったりと選曲や演出にも趣向が凝らされ、とても見応え聴き応えのあるライブでした。ただ今回は小さな会場でしたので、鑑賞することができたのはごく限られた出席者のみという非常にレアなライブとなりました。


フラメンコという芸術に深く関わってきたロルカの詩作品の数々。今回の講演とライブを通して、そのひとつひとつの詩が描く世界観をあらためて丁寧に深く味わってみたいという気持ちになった、良い機会となりました。


C_2512ロルカフェスティバル第4回
(写真左から)野口杏梨さん、小阪知弘さん、伊藤笑苗さん、徳永康次郎さん

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