プリメラ フラメンコ フェスティバル 2024【2日目】
(lunes, 30 de septiembre 2024)
2024年7月13日(土)
こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ(東京・新宿)
写真/川島浩之
Fotos por Hiroyuki Kawashima
編集/金子功子
Edición por Noriko Kaneko
プリメラ フラメンコ フェスティバル2024の2日目は、18歳以下の中高生やキッズがソロや群舞を披露する「アンダー18の競演」。
今回初めて大きな舞台に立つ子もいれば、舞台経験が豊富で大人顔負けのパフォーマンスをする子もいたりと、初々しくて微笑ましくて、感動的なステージを魅せてくれた。
終演後に、主催のプリメラギター社代表のチコさんこと吉田正俊社長は「今日出演した子供たちが何年か後に舞台に出たときに“プリメラに出てた子だね”と覚えてもらえたらうれしい」と語った。
自分なりの楽しみ方でフラメンコと向き合っている子たちが、こんなにたくさんいるなんて。
次世代の日本のフラメンコの種は、確実に育っている。
彼らに続いていく種たちが、これからももっと増えていってほしい。
今回の出演者の中から、質問に回答してくれた皆さんのコメントをご紹介します。
【質問の内容】
①出演を決めた理由やきっかけは何ですか。
②本番はどういう踊り/歌にしようと思いましたか。
③本番が終わった後の感想を教えてください。
④その他、読者のみなさんに伝えたいことがありましたら。
*コメントの書き方は、各自にお任せしています。
《群舞》
有田ゆうきフラメンコ教室
Estudio Yun /ガロティン
①劇場で他のお教室の皆様との共演、大勢で一つの曲に挑戦出来る事。いつも応援してくれるパパママ達にも喜んでほしくて出演させて頂きました。
②「みんなで力を合わせて、明るく楽しく姿勢を良く笑顔で踊りたいと思った」
「間違えても自信を持って最後までやりきる」
「踊り終わったら、みんなと踊れて楽しかったと思った」
「みんなが笑ってくれたり、喜んでくれたことが嬉しかった」
「本番が始まった時は恥ずかしい気持ちになったけど頑張って踊りました」
「観てる人が嬉しくなるように頑張って踊りました。緊張しました」
③「緊張しすぎて、泣きそうで、間違えちゃって終わってから泣いちゃったけど、泣く程頑張ったんだと思ったら嬉しかったです」絵日記より
心の中の見えない葛藤や喜びも悲しみも沢山あって、それぞれの思いを抱えて精一杯頑張って踊れたと思います!
④小さくても仲間と一つのことを成し遂げた想い出は、きっと子供達の心に残ります。この様な機会を下さったチコさんに心から感謝しています。本当にありがとうございました!
[教室URL]
有田ゆうきフラメンコ教室 Estudio Yun
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安井理紗フラメンコ教室
スタジオ・ヴェルデ/アレグリアス
井倉由翔(いくらゆいか/高校2年)
①先生から、この東京公演のお話しを頂いて「こんな機会めったにないし、みんなと一緒にやってみたい!」と思い、出演を決めました。
②中高校生チームらしくエレガントさも出るように意識しました。小さい子どもたちが堂々と踊っているのを見て私たちも全力で踊ろうと思いました。
③楽しかったです!幕が上がった時、客席から歓声と拍手が聞こえました。最初のポーズは先輩に構成して頂いた「こだわりのポーズ」だったのでお客様に伝わった事がとても嬉しかったです!あと実は、前日夜に東京入りした直後のリハーサル中に靴が壊れてしまい、一時はどうなるかと思いましたが、いろんな方に助けて頂き本番は無事に踊ることができたので、ホッとしました。
④この公演での経験を活かして今、来年1月の大きな発表会と3月の子どもライブに向けてまた頑張っています。今後も子どもフラメンコにどうぞご注目ください!
[教室URL]
スタジオ・ヴェルデ
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荻野リサ フラメンコ教室/アレグリアス
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《ソロ》
大橋 新(あらた)/ロマンセ
(松彩果フラメンコ教室 エストゥディオ・カンデーラ)
①最初はあーしゃ先生にこんな舞台があるよ。とお誘いを頂き、同じ年代の人でフラメンコを頑張っている人と繋がりたかったからです(会ってみたかった)
②練習通り、そして練習とは気持ちなどが違う、この時だけの踊りをしようとした
③やりきった、踊りきった
④これからもフラメンコを楽しく、全力で続けていくので、応援のほどよろしくお願いします。
[教室URL]
松彩果フラメンコ教室 エストゥディオ・カンデーラ
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尾崎さくら/ソレア
(島田純子フラメンコ教室 ALEGRIA)
①昨年12月の「フラメンコのちから」富山公演の際、日本フラメンコ協会の方にお声掛けを頂きました。
今年は様々な資格試験や大学受験準備などもあって少し迷いがありましたが、高校生として最後の舞台を東京でソリストとして踊らせて頂くこの機会は、6年間夢中で続けてきたフラメンコへの自分なりのある種の節目として、大変貴重で有難い事だと思い、出演を決心しました。
②ソレアはフラメンコの母との事なので、優しさや暖かさだけでは無い、重たく、時に悲しみや苦しみも有るであろう「母親像」を体現したいという意気込みで、舞台に臨みました。
③見に来て下さった方々に、少しでも楽しんで頂ける踊りであった事を切に願いました。それと同時に、本番で少し間違えてしまった悔しさ、それでも最後まで音楽に包まれ楽しんで踊り切れた喜び、そしてこの舞台を機に少しの間フラメンコから遠ざかってしまう名残惜しさなど、様々な感情を味わいました。
④受験生活が落ち着き次第、フラメンコの世界にパワーアップして戻って来たいと思っています。その時には、またどこかで踊りを見て頂く機会がありましたら嬉しいです!
[教室URL]
島田純子フラメンコ教室 ALEGRIA
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片桐亜実音(あみん)/ソレア・ポル・ブレリア
(Estudio ROMERO)
現在高校3年生。
やりたいことがいっぱいで自分の生活におけるフラメンコの占める割合はかなり少なくなっていました。
そんな中、昨年1年間ニュージーランドに留学していた時、ふとフラメンコやりたいなぁと思っていたところ、舞台のお話をもらいました。
2020年2月を最後に踊りで舞台に立つのは4年半ぶり。
小さな頃からフラメンコが身近にあったので、当たり前すぎて気づかなかったことも、期間が空いてから取り組むとおもしろさが再確認できました。
自分で振りをアレンジしたり積極的に曲作りができて、その成果を舞台で多くの人に見てもらえて嬉しかったです。
呼吸するように自然にコンパスを刻めていたならいいな、と思います。
私は踊るよりもカホン、サックスなどバックで参加することの方が多いのですが、フラメンコは他の音楽とは少し違うので、体にリズムが入るまでは時間がかかるかもしれないけど、ノリや雰囲気、流れるコンパス感がとても楽しく、やみつきになります。
興味がある人はぜひ始めてほしいです。
[教室URL]
Estudio ROMERO
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佐藤 奏(かなで)/ソレア・ポル・ブレリア
(スタジオ トルニージョ)
①フラメンコを初めた時、先生がソロでライブをやっているのを見て感動したのがきっかけです。
私もいつかソロでやってみたいと思っていたのでこのステージに出演しようと思いました。
②みてくれている人が感動、驚きを受けるような、フラメンコらしい堂々としたかっこいい踊りにしようと思いました。
ひとを惹きつけられる踊りができたらいいなと思っていました。
③ソロで踊るのは初めてだったので、緊張しましたがワクワクドキドキが沢山で楽しかったです!
フラメンコがもっと好きになりました。
④フラメンコに出逢えて大好きな人や時間がいっぱい増えました♡
これからも大好きなフラメンコを踊り続けます!
またみなさんの前で踊れる日が来るように頑張ります!!
[教室URL]
スタジオトルニージョ
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田中花奈(はな)/ポル・バリ
(田中竜太・奈都子夫妻)
プリメラギター社の吉田社長さんから、母を通して出演のお話をいただいたのがきっかけでした。
本番では、見てくださっている方々も、自分も楽しめる踊りにしたいと思いました。
今まで、群舞で“プリメラの仲間たち”に出演したことはありましたが、ソロでのホール出演は初めてでしたので緊張するかなと思っていたのですが、普段通りのびのび、気持ちよく踊れたと思います。楽しかったです!
[教室URL]
田中奈都子 ナルフラメンカ
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デラフエンテ咲茉良(サマラ)
(デラフエンテチャベス由香・パコ"エル・プラテアオ"夫妻)
バイレ/アレグリアス
カンテ/タンゴス
『え!』わたしが出るの?が、最初に話を聞いたときの気持ちでした。
わたしは
友達のハナエやマリアやロクカみたいに小さい時からやってないしなー、できないよー、どうしよう…、そんな気持ちから、やる!と決めたのは
何かかわりたかったからかもしれません。
やると決めてから本番まで、確か4カ月少ししかなかったように思います。
練習が始まっても、スタジオでママと2人。
できないし、どんどん不機嫌になりました。
家ではいつも怒っているママはスタジオでは 絶対怒りませんでした。
私の悪いところは、すぐできないとやる気がなくなるところです。
できるまでの過程が大切だと分かっていても機嫌が悪くなったり、自分にイライラしてしまうところです。
でも、変わりたい。頑張りたい。
そんな気持ちになりました。
すぐには出来なかったけれど、その気持ちは忘れないようにしました。
当日は楽屋で綺麗にモニョと化粧をして、浅見純子さん、純ちゃんに貸してもらった衣装を着て、順番がきてしまいました。
うあー緊張!しかも私は少しだけ体調を崩していました。
プリメラのチコさんが『サマちゃんは踊りも歌もやってね、何か言われたらジィさん責任取るから』と言って貰ったことや、色々な人が応援してくれていることを思い出しました。
舞台に乗った瞬間、嬉しい!とワクワクしました。
バレエをやっているので舞台には立った経験がありますが、今回はまた違う気持ちでした。
バイレは本当に初めての経験で、初踊りでした。
アレグリアスを踊りました。
すっごく楽しかった!
それが一番の感想です。
次は何度か経験のあるカンテですが、実は喉の調子が悪くてリハの後の本番直前にキーを1つ下げて歌いました。
その練習にもパパと康次郎君は付き合ってくれました。
声が出づらかったので全く納得のいく出来ではなかったですが、いい経験になりました。
今回やってみてもっとフラメンコを勉強したいと思いました。
でも、まだ何もやっていません…。
いつも優しく、サマちゃんと言ってくれるチコさん、ママと喧嘩してもわかってくれる純ちゃん、いつも観にきてくれる桃ちゃん達、ありがとうございます。
ジロさん、いつも優しく話してくれてありがとうございます。
あれ以来何もしてないですが、
今これを書きながらまた頑張ろうと思いました。
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堀口心太朗(こたろう)/ソレア・ポル・ブレリア
(有田ゆうきフラメンコ教室 Estudio Yun)
出演を決めた理由は、
ぼくはまだ大きい舞台で踊った事はそんなになかったから、そこでの景色ときん張さを味わってみたいとその時思ったからです。
本番はどういう踊りをおどりたかったかと言うと
見ているお客さんにこの子すごいなと思ってもらえるような踊りをおどりたいと思いながらおどりました。
本番が終わった後、どういう気持ちだったかと言うと、本番中はとてもきん張したけれど、ぼくはあの日1番良い踊りをおどれたと思いました。
本番が終わった!と思ってその日初めてほっとしました。
ぼくはこういう経験ができてとてもうれしいし、これからも舞台に立って踊れたら、もっと自信をもっておどれるようになると思います!
[教室URL]
有田ゆうきフラメンコ教室 Estudio Yun
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マヌエラ・ロサ/シギリージャ
(ミゲル・デ・バダホス・相田繭佳夫妻)
①父に薦められて、出演することにしました。シギリージャは2年前から踊っていたので、さらに踊り込む良い機会だと思いました。
②出来るだけナチュラルに、自然体で踊ることを心掛けました。リズムやサパテアードの音色などは父の指導の下、美しい音楽を奏でられるようにしました。
③緊張しつつも、自分の踊りを出し切って、楽しく踊ることが出来ました。
④今回の踊りで、私の住むヘレスを少しでも感じてもらえていたら嬉しいです。皆さん是非ヘレスに来てください!
[教室URL]
スタジオ エル ソニケテ
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熊谷美佳/アレグリアス
(北原志穂フラメンコ教室)
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三枝奈々/アレグリアス
(三枝麻衣フラメンコ教室)
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