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カンテフラメンコ奥の細道 on WEB no.56
(domingo, 11 de enero 2026) 文/エンリケ坂井 Texto por Enrique Sakai Malagueña de Chacón ④ チャコンの生い立ち アントニオ・チャコンは1869年5月16日、ヘレス市で非ジプシーの靴修理屋の息子として生まれた。 少年の頃から親の靴修理の見習いや、ヘレスはシェリー酒の工場が多い所なので樽作りの職人として働いていたが、生来の歌好きだったのでまわりの大人達、当然ながらヒターノ達の歌も聴き覚えて歌い始め、その才能を開花させていった。 後に「ギターの魔術師」と呼ばれたギターのハビエル・モリーナとは同じヘレスの近所同士であり、年も近かったのですぐに仲良くなって地元のカフェ・カンタンテでデビュー。 その後、武者修行と仕事探しを兼ねてアンダルシアの各地をハビエルとその兄であり踊り手のアントニオの3人で、当時の事なので殆ど徒歩で回り、各地の年寄りや歌知り達からその地に伝わるカンテを学びレパートリーを増やし、さまざまな知識を蓄えていった。 こうして1年近くの武者修行を終えたチャコンは、
1月11日読了時間: 3分


中里眞央フラメンコリサイタルvol.2 《Hacia Adelante Ⅱ》
-揺れる心の羅針盤- (miércoles, 7 de enero 2026) 2025年10月1日(水)・2日(木) ShowレストランGARLOCHÍ(東京・新宿) 写真/川島浩之 Fotos por Hiroyuki Kawashima 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko Siguiriyas 日本を代表するフラメンコ舞踊団のひとつ、アルテ イ ソレラに所属し数々の劇場公演に出演、また2024年からは同世代の女性ダンサーらと共に結成した「Célula」というユニットでも活躍する中里眞央が、第2弾となるソロリサイタルを2日間にわたり上演した。 《Hacia Adelante Ⅱ》と前回のタイトルを継承しつつ、今回のサブタイトルは「揺れる心の羅針盤」。ヒターノ(ジプシー)たちの辛く貧しい暮らしの中から生まれ育まれたフラメンコという芸術文化に魅せられながらも、現代の豊かで安全な日本に生まれ育った自身との違いに戸惑い、そんな心の揺らぎに素直に向き合った想いが作品に込められる。 舞台の始まりは、アンダルシアのウエルバ地方で古
1月7日読了時間: 3分


スペインNews 1月号・2026
(martes, 6 de enero 2026) 文・写真/志風恭子 Texto y fotos por Kyoko Shikaze 12月といえばなんといってもクリスマス! 街のあちこちに美しいイルミネーションが輝き、教会はもちろん、駅やホテル、空港などにもクリスマスツリーやナシミエントと呼ばれるキリスト生誕の場面のお人形やその周りの景色、家々や店、畑や川なども描きジオラマのようにしたベレンと呼ばれるものが飾られたりして、フィエスタのムードを高めます。フラメンコ好きはフィエスタ、というとフラメンコの宴を思い浮かべるかもしれませんが、宴と共に、祝日やお祭りのこともフィエスタといいます。元々カトリック国だったスペインではクリスマス、12月25日は、1月1日や公現の主日(東方の三博士が幼な子イエスに贈り物を持って現れたとされる)の1月6日も祝日です。クリスマスと大晦日は家族が集まってご馳走を食べて過ごし、6日はプレゼントを贈るのが習慣なので、12月となるとプレゼントを買ったりご馳走を準備したりと街中はウキウキ、いそいそとした雰囲気になるので
1月6日読了時間: 9分
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