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スペインNews 3月号・2026

  • 16 時間前
  • 読了時間: 14分

(viernes, 6 de marzro 2026)

 

文・写真/志風恭子

Texto y fotos por Kyoko Shikaze

 

南スペインでは1月から毎日雨が続き、2月初めにはカディス県の山間の町グラサレマやヘレス郊外などで家々が浸水し、避難指示が出るなど被害が出ました。また被害が大きかったカディス県山間部からマラガ県ロンダに至るあたりでは小さな地震も続くなどもしています。セビージャでも長雨の影響と強風で大木が倒れるなどの被害が。2月も中ごろとなってようやく太陽が顔を出し、人々がイメージするようなアンダルシアがかえってきたという感じです。北ヨーロッパからとおぼしき観光客の中には半袖で歩いている人も。2月でも最高気温が20度に達する日も少なくなく、日本の寒さからすると嘘のように暖かいです。テラス席でのビールも美味しい!

 

《INDEX》


【ビエナルのプログラム発表】


真ん中辺に市長や監督、ポスターのモデルとなったアウロラ・バルガスらの顔が見える。右端はセビジャーナス公演に出演するマノロ・マリン、その横は新しいジングルの作曲者ニーニョ・デ・プーラ

 

2月10日、セビージャのスペイン広場のそば、カシノ・デ・ラ・エクスポシシオンで、ビエナルのプログラム発表がありました。ルイス・イバラ監督がプログラム詳細を発表した後、セビージャ市長のコメントも。また、エル・ペレーテのカンテでアンドレス・マリンが踊り、アナ・マリア・ブエノがカスタネットで加わるというサプライズも。会場には出演予定のアーティストたちのおよそ8割がたいたんじゃないかというくらい、セビージャ在住の人だけでなくカディスやヘレス、マドリードなどからもやってきていて華やかな雰囲気でした。普段は中々顔を合わせることもない人も多いのでしょう、あちこちで話が弾んでいました。


プログラムは以下の通り。恒例のマエストランサ劇場やセントラル劇場、アラメーダ劇場、アルカサル、ギター公演のエスパシオ・トゥリーナのほか、前回2024年はなかったオテル・トリアーナや、改装工事中のロペ・デ・ベガ劇場での公演が復活。またビエナルのトークイベントが行われていたアルティジェリアでの公演も予定されています。2月11日から前売りも始まっており、すでに売り切れの公演もあるようです。前回同様、公演時間が重なっていることも多く、全公演を見ることは不可能かと思いますが、十数年ぶりの出演だというサラ・バラス、ホセ・メルセ、カニサレスなども含め、舞踊、歌、ギター、90代のベテラン、ロメリートから、マヌエル・デ・ラ・トマサら若手まで、バランスが取れたプログラムのように思います。


なお、ビエナルのプログラムには入っていませんが、最終日の翌日にはレアル・ファブリカ・デ・アルティジェリアで、クリスティーナ・ヘーレン財団創立30周年ガラ公演が開催されるとのことです。錚々たる卒業者たちが出演すると思われますのでこちらも注目。


◇第24回ビエナル・デ・フラメンコ セビージャ

9/9(水)20時30分『プレゴン』

9/10(木)21時30分『エル・ムンド・ポル・モンテーラ』

[出]〈c〉ホセ・メルセ、ホセ・デ・ラ・トマサ、マルティリオ、アルカンヘル、ラ・トレメンディータ、〈b〉アンダルシア舞踊団、パトリシア・ゲレーロ、〈c〉アンヘレス・トレダーノ、エル・ペレーテ、マヌエル・デ・ラ・トマサ

[場]セビージャ マエストランサ闘牛場


9/11(金)17時30分、12(土)11時30分、16時、13(日)11時30分、16時 子供向け「ベン・ア・ビビール・エル・リトモ・フラメンコ、エン・ファミリア』

[出]

[場]セビージャ カイシャ・フォーラム

9/11(金)19時『イストリアス・デ・ウン・フラメンコ』

[出]〈g〉アントニオ・レイ

[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ

9/11(金)20時、12(土)20時、13(日)20時『インフィニータ』

[出]〈b〉サラ・バラス

[場]セビージャ マエストランサ劇場

9/11(金)22時30分

[出]〈c〉トレメンディータ

[場]セビージャ セントラル劇場


9/12(土)12時, 13(日)12時

[出]〈c〉ペドロ・エル・グラナイーノ

[場]セビージャ サン・ルイス・デ・ロス・フランセス教会

9/12(土)19時『ラ・クエルダ・アル・アイレ』

[出]〈g〉カニート、ラウル・ロドリゲス

[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ

9/12(土)20時『ファクタル・アルカノ』

[出]〈piano〉ドランテス

[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場

9/12(土)22時30分

[出]アンヘレス・トレダーノ

[場]セビージャ アラメーダ劇場


9/13(日)19時『ギターラ・デスヌーダ』

[出]〈g〉ホセ・フェルミン・フェルナンデス

[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ

9/13(日)21時、14(月)21時『ラプソディア。ファンタシア・スブテラネア』

[出]〈b〉アナ・モラーレス

[場]セビージャ レアル・ファブリカ・デ・アルティジェリア

9/13(日)22時30分『レハーノ』

[出]〈b〉ホセ・マジャ

[場]セビージャ セントラル劇場


9/14(月)21時30分『デ・オロ・イ・マルフィル』

[出]〈c〉イスラエル・フェルナンデス

[場]セビージャ レアル・アルカサル

9/14(月)22時30分『ソブレ・トダス・ラス・コサス』

[出]〈b〉マカレーナ・ロペス

[場]セビージャ アラメーダ劇場


9/15(火)21時30分『ピサッラ』

[出]〈c〉ランカピーノ・チーコ

[場]セビージャ レアル・アルカサル

9/15(火)22時30分『ア、イサベル・バジョン/エピロゴ・デ・ウン・カンテ・ケ・セ・イソ・バイレ。スイテ・デ・カンテ』

[出]〈c〉ダビ・ラゴス、ミゲル・オルテガ、アントニオ・カンポス、インマ・リベロ

[場]セビージャ セントラル劇場


9/16(水)21時30分『ヘレサニア』

[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、ドローレス・アグヘータ、アントニオ・デ・ラ・マレーナ、〈g〉マヌエル・バレンシア、〈b〉ラス・タタス

[場]セビージャ レアル・アルカサル

9/16(水)22時30分『ソナンタ3.0』

[出]〈g〉ホセ・デル・トマテ

[場]セビージャ アラメーダ劇場


9/17(木)20時『ラ・コプラ・デル・カンテ』

[出]〈c〉アルカンヘル

[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場

9/17(木)23時『ムヘーレス・ヒターナス』

[出]〈c〉レメディオス・アマジャ、モンセ・コルテス、ラ・ファビ、〈g〉 ホセミ・カルモナ

[場]セビージャ オテル・トリアーナ


9/18(金)19時『レケネアンド』

[出]〈g〉フアン・レケーナ

[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ

9/18(金)20時『セイス・クエルダス』

[出]〈c〉アントニオ・レジェス

[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場

9/18(金)23時『ペーニャ エル・ポソ・デ・ラス・ペーナス75周年』

[出]〈c〉エル・ディスティンギード、イトリ・デ・ロス・パラシオス、ネネ・エスカレラ、マヌエル・オルタ、ホセ・アンヘル・カルモナ、アナベル・デ・ビコ、ミゲル・オルテガ

[場]セビージャ オテル・トリアーナ


9/19(土)12時、20(日)12時

[出]〈g〉アレハンドロ・ウルタード

[場]セビージャ サン・ルイス・デ・ロス・フランセセス教会

9/19(土)19時『ラス・トレス・マリアス』

[出]〈c、g〉マリア・マリン

[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ

9/19(土)20時『カニサーレス・シンフォニコ』

[出]〈g〉カニサーレス、セビージャ交響楽団

[場]セビージャ マエストランサ劇場

9/19(土)23時『アンダルシア・エン・エル・ティエンポ』

[出]〈c〉エル・ボケロン、カルメン・デ・ラ・ハラ、クーロ・ルセーナ、ハイメ・エル・パロン、ホセレーテ・デ・リナーレス、ホセ・ソローチェ、パキ・コルパス、エル・ペカス、ロメリート・デ・ヘレス、〈g〉エドゥアルド・レボジャル、アントニオ・カリオン

[場]セビージャ オテル・トリアーナ


9/20(日)19時『マノス・ケ・アブラン』

[出]〈g〉マヌエル・デ・ラ・ルス、マヌエル・イマン

[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ

9/20(日)20時『トケン・ア・レバト』

[出]〈c〉ホセ・メルセ

9/20(日)22時30分『ガラ・フィナル・シルクイト・アンダルス・デ・ホベネス・フラメンコス』

[出]

[場]セビージャ アラメーダ劇場


9/21(月)20時

[出]〈g〉ラファエル・リケーニ、〈sax〉ティム・ライズ

[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場

9/21(月)22時30分

[出]〈b〉オルガ・ペリセ

[場]セビージャ セントラル劇場


9/22(火)20時『バイラオル』

[出]〈b〉マヌエル・リニャン

[場]セビージャ マエストランサ劇場

9/22(火)21時、23(水)21時、24(木)21時『トリロヒア。アル・トケ』

[出]〈ウッドベース〉パブロ・マルティン・カミネロ、23〈b〉マリア・モレーノ、24〈c〉ダビ・カルピオ

[場]セビージャ レアル・ファブリカ・デ・アルティジェリア

9/22(火)22時30分『パティオ』

[出]〈g〉ホセ・アセド

[場]セビージャ アラメーダ劇場


9/23(水)22時30分『テ・アトレボ』

[出]〈b〉フアン・トマス・デ・ラ・モリア、アゲダ・サアベドラ

[場]セビージャ セントラル劇場


9/24(木)20時『ア・カネラ・イ・クラボ』

[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス、ドゥケンデ、ホセ・バレンシア、〈b〉ぺぺ・トーレス、。ナサレ・レジェス

9/24(木)22時30分『ロ・ケ・ナディエ・ベ』

[出]〈c〉エセキエル・ベニテス

[場]セビージャ アラメーダ劇場


9/25(金)19時『マス・モラオ』

[出]〈g〉ディエゴ・デル・モラオ

[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ

9/25(金)20時『アスメ・コン・ロス・オホス・セニャス』

[出]〈c〉アウロラ・バルガス。〈b〉フアナ・アマジャ

[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場

9/25(金)22時30分『デシエルト』

[出]〈b〉アンドレス・マリン

[場]セビージャ セントラル劇場


9/26(土)12時、27(日)12時『カミノ・デ・フロレス』

[出]〈c〉エンカルナ・アニージョ

[場]セビージャ サン・ルイス・デ・ロス・フランセセス教会

9/26(土)19時

[出] フアン・メディナ

[場]セビージャ エスパシオ・トゥリナ

9/26(土)20時『ボレロ・デ・ブランコ・イ・ネグロ』

[出]〈b〉イスラエル・ガルバン

[場]セビージャ マエストランサ劇場

9/26(土)22時30分『トリブsssh』

[出]〈b〉パストーラ・ガルバン

[場]セビージャ アラメーダ劇場


9/27(日)19時『クアドロ』

[出]〈g〉ダニ・デ・モロン

[場]セビージャ エスパシオ・トゥリーナ

9/27(日)20時『フエ・トゥ・ケレル』

[出]〈c〉ラファエル・デ・ウトレラ、〈b〉カルメン・ロサノ、マノロ・マリン、アナ・マリア・ブエノ

[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場

9/27(日)22時30分『ドンセジャ』

[出]〈b〉エステベス、パーニョス・イ・コンパニア

[場]セビージャ セントラル劇場


9/28(月)20時『セラス・ファルキート』

[出]〈b〉ファルキート

[場]セビージャ マエストランサ劇場

9/28(月)22時30分『ポル・バジェホ』

[出]〈c〉マヌエル・クエバス、ミゲル・デ・テナ

[場]セビージャ アラメーダ劇場


9/29(火)20時『バベル、トーレ・ビバ』

[出]〈b〉ダビ・コリア

[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場

9/29(火)22時30分『ラ・コンパニア』

[出]〈b〉サラ・ヒメネス

[場]セビージャ セントラル劇場


9/30(水)20時『アルケオロヒア・デ・ロ・プーロ』

[出]〈c〉マイテ・マルティン

[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場

9/30(水)22時30分

[出]〈c〉カプージョ・デ・ヘレス、ホセ・デ・ロス・カマロネス

[場]セビージャ アラメーダ劇場


10/1(木)20時『エン・リベルタ!エル・カミノ・デ・ロス・ヒターノス』

[出]〈c〉マリナ・エレディア、セビージャ交響楽団

[場]セビージャ マエストランサ劇場

10/1(木)22時30分『エレンシア』

[出]〈violin〉ベルナルド・パリージャ。〈fl〉フアン・パリージャ、〈c〉ディエゴ・カラスコ、〈b〉カレーテ・デ・マラガ

[場]セビージャ アラメーダ劇場


10/2(金)20時

[出]〈b〉アルフォンソ・ロサ

[場]セビージャ ロペ・デ・ベガ劇場

10/2(金)22時30分『ポエマ・デ・リベルタ』

[出]〈c〉サンドラ・カラスコ、〈g〉ダビ・デ・アラアル

[場]セビージャ セントラル劇場


10/3(土)20時『ペルラス・ア・ミジャレス』

[出]〈c〉カルメン・リナーレス、マリナ・エレディア、マリア・テレモート、〈b〉ラファエラ・カラスコ

[場]セビージャ マエストランサ劇場

 


【ラ・ウニオンのプログラム発表】

2月19日には今年のラ・ウニオンのカンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバルのプログラムも発表されました。コンクール決勝は8月8日、準決勝は8月5日からですが、その前に、人気アーティストたちによる公演が行われます。ビエナルやヘレスのように長くはないけれど、毎年、一流アーティストが出演します。今年はアルカンヘルに始まり、モネータ、ピニョーナというかつての舞踊部門優勝者二人による公演、マドリード舞踊団、今ものすごい人気のジェライ・コルテス、そしてイスラエル・フェルナンデスという布陣。楽しみです。


B_2603志風news_ラウニオン

◇カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル

7/29(水)〜8/8(土)


7/31(金)

[出]〈c〉アルカンヘル、〈b〉パウラ・コミトレ『アベセダリオ・フラメンコ』

8/1(土)『クエルポ・ミネラレス』

[出]〈b〉ラ・モネータ、ラ・ピニョーナ

8/2(日)『恋は魔術師への旅』

[出]〈b〉マドリード共同体スペイン舞踊団

8/3(月)『ギターラ・コラル』

[出]〈g〉ジェライ・コルテス

8/4(火)『レシタル・イ・カンテ』

[出]〈c〉イスラエル・フェルナンデス

8/5(水)、6(木)、7(金)

コンクール準決勝

8/8(土)

コンクール決勝

[場]ムルシア州ラ・ウニオン



C_2603志風news_フアンデフアン

【フアン・デ・フアン en トーレス・マカレーナ】

スペインの地元のフラメンコ・ファンたちにとって冬はペーニャの季節(ちなみに夏はフェスティバルの季節)。2月11日には、おそらく、今、スペインで最も充実したプログラムを見せてくれるペーニャ、トーレス・マカレーナで、フアン・デ・フアンの公演を。ベテラン、フアン・ホセ・アマドールとエル・ガジの歌、日本でもおなじみのパコ・イグレシアスのギターに導かれ登場したフアンの踊りはシンプル。第一部ではアレグリアスからシギリージャ、第二部ではソレアを、歌を聴いて、それに応えるようにマルカールしていくだけのように踊る。歌に誘われて舞台に上がり、歌ひとつまるまる、腕を天に伸ばし指だけでリズムを刻む、と言った具合に、歌を待って待って、トドメを刺すように足を入れ、また歌をふちどっていく。おそらく全てインプロ。事前に練習もしてないだろうし、構成なども考えていない、と言った感じで、とにかくいい歌を味わって、いつくしむように踊ります。ああ、この人は心の底からフラメンコが好きなんだなあ、と感じさせる踊りなのであります。ある意味すごくプリミティブで、本質的なのかも。

 


【ビセンテ・アミーゴ】 

2月13日はマエストランサ劇場でビセンテ・アミーゴのリサイタル。セビージャで聴くのはすごく久しぶりのような。最初のソロでのタランタからのソレアに始まり、アンコールの『レクイエム』まで休憩なしで1時間半。第二ギター、パーカッション、エレキベース、バイオリン、チェロとフルート類、コーラスとパルマというグループでたっぷり聴かせてくれました。


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©︎ Teatro de la Maestranza Guillermo Mendo

涼しい顔で、超絶、見事な演奏を展開していくのであります。全てのギタリストが持っているわけではない、作曲家としての才能もすごくて、メロディの美しさも天下一品。いつもながら、彼がパコ・デ・ルシアを思って作曲した『レクイエム』には泣かされました。で、華もあるし、言うことない、と言いたいところですが、タンゴ系の曲とブレリアや三拍子系の純フラメンコではない曲が多く、もう少し、他のフラメンコ曲も聴きたいなあ、とかも思ったことでありました。

 


【ヒターノへのオマージュ】

2月21日、首相官邸のあるモンクロアで『ジェレン、ジェレン、オメナヘ・ア・プエブロ・ヒターノ』、ヒターノ民族へのオマージュが行われました。昨年がヒターノたちがスペインにやってきて600年ということからのイベントで、国際的なヒターノたちの民族歌ジェレン、ジェレンをレラ・ソトがディエゴ・デル・モラオ伴奏で歌って始まり、カマロンへのオマージュでイスラエル・フェルナンデスが『レジェンダ・デ・ティエンポ』を歌い、レブリハーノのマリア・テレモートとアナベル・バレンシアが『ミ・コンデナ』を歌うなどフラメンコも大きな役割を果たし、また、ぺぺ・アビチュエラへアルフォンソ10世賢王十字勲章がおくられたほか、アララ財団で子供達への指導も行なっているエミリオ・カラカフェや長年ラジオでフラメンコ番組をやっていたレブリハーノの妹テレ・ペーニャにも民間功労章が送られました。

 

式典の様子は官邸YouTubeで見ることができます。

 


【追悼 マリア・マグダレーナ】 

マドリードのスタジオ、アモール・デ・ディオスで長らく教鞭をとってきたマリア・マグダレーナが2月15日亡くなりました。1934年バジャドリード県リオセコ生まれ。セビージャ生まれでマドリードで教室を開いたラ・キカやルイサ・ペリセに学んだそうです。1954年にはマドリードの劇場でスペイン舞踊公演を行うほどでした。

1978年、アントニオ・ガデス監督の元、スペイン国立バレエ団創立された時のスペイン舞踊教授。そのガデスが主演したカルロス・サウラ監督の映画『カルメン』では、カルメン役の候補を探すため、ガデスがパコ・デ・ルシアと一緒にアモール・デ・ディオスのスタジオを訪れるというシーンでカスタネットのクラス風景と、姿勢を説明する様子が撮影されています。


E_2603志風news_マリアマグダレーナ

カルロス・サウラ監督映画『カルメン』より

 

もう随分前に、教授活動から引退しましたが、現在プロで活躍しているスペイン人、日本人問わず、ある時期にマドリードで学んだ人は皆彼女に多くを教わってきました。振り付けではなく、姿勢など基本のきをみっちり教えてくれる彼女のような存在が、フラメンコを支えているのだと思います。

安らかに。

 

【筆者プロフィール】

志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。

 

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