top of page

アーティスト名鑑 vol.34

  • 1 日前
  • 読了時間: 4分

(martes, 21 de abril 2026)

 

スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。

 

文・写真/志風恭子

Texto y fotos por Kyoko Shikaze

 

*名鑑登場アーティスト一覧はこちらから

 


 

Rosario Guerrero

Rosario La Tremendita

Sevilla. 1-7-1984

 

ロサリオ・ラ・トレメンディータ

本名ロサリオ・ゲレーロ

1984年7月1日セビージャ生まれ

 

ギターやベースも演奏し、作詞作曲も手がけるマルチな才能のロサリオはトリアーナ生まれ。父はタブラオなどで活躍の歌い手ホセ・エル・トレメンドで、芸名のトレメンディータはそこから。今は弟も歌い手でセビージャのタブラオなどで活躍中。小さい時から歌い始め、2002年にはラ・ウニオンのコンクールでファイナリストに。2004年にはコルドバのコンクールで優勝、ペーニャやフェスティバルへと活躍の場は広がり、またソロだけでなくベレン・マジャやロシオ・モリーナ、アンドレス・マリンらへの舞踊伴唱でも活躍。2010年には初のソロアルバムを発表して以来、これまでに4枚のアルバムをリリース。伝統的なフラメンコを敬愛しつつも現在の自分の言葉で語るフラメンコ。片側刈り上げ金髪や顔ピアスなどのパンクな風貌も過去のものとなり、新しい時代に突入したのかもしれないが、tremendaものすごい彼女の活躍は止まりそうにない。


A_2604_志風名鑑_トレメンディータ1
2019 Archidona(Málaga)

 

B_2604_志風名鑑_トレメンディータ2
2007 Antequera(Málaga) espectáculo de Rocío Molina

C_2604_志風名鑑_トレメンディータ3
2021 Sevilla  父と弟と

D_2604_志風名鑑_トレメンディータ4
2023, Vela de Triana

【動画】

2002年のフラメンコ番組から。ソレア・ポル・ブレリア


 

2014年、ロシオ・モリーナとの公演、オランダのビエナルのためのプロモーションビデオ。

 


2022年に公開された新譜プロモーションビデオ


 

2024年ビエナルで初演されたカイータとの作品から



Daniel López Vicente

“Dani de Morón”

Sevilla, 6-9-1981

 

ダニ・デ・モロン

本名ダニエル・ロペス・ビセンテ

1981年9月6日セビージャ生まれ

 

幼い頃から住んでいるモロンの名前を芸名にしたダニ。モロンでギターを学び舞踊伴奏を志してセビージャへ。マティルデ・コラルの教室で弾きはじめ、1999年にはマティルデの弟、ミンブレの伴奏でプロとしてのスタートを切り、後、アントニオ・カナーレスやマヌエラ・カラスコの伴奏で活躍。また、2007年にはパコ・デ・ルシアのセクステットでニーニョ・ホセーレの代役を務める。2012年ソロアルバムをリリース。以来これまでに合計4枚のCDを発表。ソリストとしてだけでなくパトリシア・ゲレーロらへの舞踊伴奏、アルカンヘルらの歌伴奏も継続して活躍中。その演奏は一般に思い描くモロンの古風なトーケではなくずっとモダンなものなのだが、その中にも伝統は息づいている。


E_2604_志風名鑑_ダニデモロン1
2025 Peña Torres Macarena, Sevilla acompañando a Patricia Guerrero


F_2604_志風名鑑_ダニデモロン2
2007 Málaga con Javier Barón


G_2604_志風名鑑_ダニデモロン3
2007 Cádiz con Paco de Lucía


H_2604_志風名鑑_ダニデモロン4
2017 Festival Internacional de Cante de las Minas La unión (Murcia) acompañando a Arcangel

 

【動画】

2011年のリサイタルから。

 


2013年カナルスールの番組での演奏。


 

2020年バルセロナでパトリシア・ゲレーロとファルーカで共演。最初の4分半は足だけでギターはそのあとで始まる。


 

2020年ビエナルでの公演からのプロモーションビデオ 



Ana Morales Moreno

“Ana Morales”

Barcelona, 1982

 

アナ・モラーレス

本名アナ・モラーレス・モレーノ

1982年バルセロナ生まれ

 

エレガントで官能的。完璧な身体のコントロール、確かな技術と表現力。フラメンコの基本を究めた上でのモデルノ。アナ・モラーレスは彼女ならではの魅力と実力を兼ね備えた踊り手。バルセロナの舞踊学院で舞踊を習い、16歳で父の故郷セビージャへ。アンダルシア舞踊センターに学び、2001年ホセ・アントニオ監督時代のアンダルシア舞踊団入団、4年間在籍。退団後はハビエル・ラトーレ、ハビエル・バロン、アンドレス・マリンらのカンパニーで活躍。2009年にはウニオンのコンクールで優勝、2010年に最初の自分の作品『デ・サンダリア・ア・タコン』をヘレスのフェスティバルで初演。以後これまでに7作品を発表しているほか、ルベン・オルモの舞踊団やダビ・コリアらとも共演。ラファエラ・カラスコ監督時代のアンダルシア舞踊団ではソリストも務めた。2022年スペイン文化省の舞踊国家賞受賞。同時受賞したアンドレス・マリンとの『マタリフェ/パライソ』が最新作。

 

I_2604_志風名鑑_アナモラーレス1
2025 en Peña Torres Macarena Sevilla

J_2604_志風名鑑_アナモラーレス2
2009 La Unión

【動画】

2009年、ラ・ウニオンのコンクールでグアヒーラ

 


同コンクールでのタラント

 


2015年セビージャ、トーレ・デ・ドン・ファドリケでの『ロス・パソス・ペルディードス』

 


2017年パンプローナのフェスティバル、フラメンコ・オン・ファイアでカルメン・リナーレス、アルカンヘル、マリナ・エレディアとのブレリア



K_2604_志風名鑑_アナモラーレス3
2015 Jerez

 【筆者プロフィール】

志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。

 

=====





bottom of page