Yuka × El Perla ギター&カンテ スペシャルライブ
- 13 時間前
- 読了時間: 3分
(jueves, 21 de mayo 2026)
2025年11月7日(金)
ShowレストランGARLOCHÍ(東京・新宿)
写真/渡辺格
Fotos por Itaru Watanave
文/金子功子
Texto por Noriko Kaneko

夢のような共演が実現したひとときだった。
踊りだけでなく今や歌い手としても日本各地で引く手数多の存在となった今枝友加と、伴奏でもギターソロでも鮮やかなテクニックと輝きを放つような音色で聴く人を魅了するエル・ペルラとの共演ライブが行われた。
始まりは無伴奏のトナ。今枝は黒地に白の刺繍の大判のマントンに身を包み、舞台の中央に立ち心を込めて歌い上げる。余計な力みは無く、そこにあるのはただフラメンコへの揺るぎない深い敬意のみ。その歌声は、音量の大小や強弱など関係なく、聴く者の心に深く沁み渡ってくる。

2曲目はペルラのギターと三枝のパルマも加わりカンティーニャスを披露。骨太で豊かな響きのギターと、音楽に丁寧に寄り添うパルマとともに、3人が作り出すフラメンコの波がなんとも心地よい。今枝のカンテが描く景色に、ペルラは五感を研ぎ澄ましてギターで鮮やかに色づけていく。続くタランタスではほとばしる想いを込めた熱唱を聴かせる。
今枝はMCで、ペルラと共演するのは今回が初めてだが、絶大の信頼を置いているので安心して歌えると語った。
前半最後はニーニャ・デ・ロス・ペイネスに捧げたブレリア。ソニケテ溢れるアイレが舞台全体に広がり、今枝も自由に泳ぐようにフラメンコの波に乗る。
後半の始まりは、ペルラのギターソロでマラゲーニャ。繊細なメロディーを奏でる中で、超絶技巧の指さばきが輝きを放つ。 曲の終盤に向かって秘めた情熱がほとばしるような演奏は圧巻だった。
黒の衣装に着替えた今枝が再び舞台に現れる。タンゴスでは年齢を重ねるごとに円熟味を増した歌声を聴かせ、ギターも次々と歌い繋いでいくカンテを自在に受け止めていく。
ブレリア・ポル・ソレアは落ち着いたテンポの聞き応えのある歌にギターが絶妙に絡み合い、カンテの世界観をより一層明確に表現。
シギリージャでは、カンテもギターも同じ熱量をもって互いに向き合う。ギターの一音一音に存在感があり、今枝もこの一曲に全霊を掛けて歌い上げる。

ラストはニーニョ・グロリアのファンダンゴス。素朴な情景が目に浮かぶような一曲で、ギターの牧歌的な3拍子のリズムに民族の歴史が滲む。そこにはフラメンコの真髄が表れていて、演者の各々がフラメンコとともに歩んできた道のりに思いを馳せた。
最後のフィン・デ・フィエスタでは日本で活躍中のアーティストらも舞台に上がって一振り披露し、和やかに締めくくった。
あまりにも贅沢な共演をみせてくれた今回のライブ。
願わくは、またどこかでぜひ再演を望みたい。

【出演】
カンテ 今枝友加
ギター エル・ペルラ
パルマ 三枝雄輔
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