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アーティスト名鑑 vol.35

  • 13 分前
  • 読了時間: 4分

(jueves, 21 de mayo 2026)

 

スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。

 

文・写真/志風恭子

Texto y fotos por Kyoko Shikaze

 

 

*名鑑登場アーティスト一覧はこちらから

 

 

Encarnación Amador Santiago

“La Susi”

Alicante, 1955 – 24-10-2020 Sevilla


ラ・スーシ

本名 エンカルナシオン・アマドール・サンティアゴ

1955年5月12日アリカンテ生まれ、 2020年10月24日セビージャ没

 

かすれのあるムイ・フラメンカな声、抜群のリズム感で歌うブレリアのキレの良さ、熱。カマロネラ、女カマロンと呼ばれたのも頷ける。元々はバイラオーラとしてマドリードのタブラオ出演中にパコ・デ・ルシアとその父に見出され1976年、スサナの名でレコードデビュー。ブレリア、タンゴなどを得意とするフェステーラとして兄ホアキン・アマドール(マヌエラ・カラスコの夫)、弟イケらの伴奏で多くのアルバムを録音し、『アル・アルバ』『メ・ロ・ジェバレ』『タンゴ・デル・オレ・イ・オレ』など、ヒット曲もいくつか。後年はよりシリアスな曲、カンテ・デ・レバンテなどをも学び、レパートリーに加えていった。トマティートと来日公演も行っている。あまりにも早く亡くなってしまった。


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1988年 Granada

B_2605名鑑_エンカルナシオン2
2007年Málaga en Flamenco

 【動画】

1989年カナルスールのフラメンコ番組から。伴奏は兄ホアキンとカルロス・エレディア。

 

1996年のタンゴ。カナルスールのフラメンコ番組より。ギターはパコ・フェルナンデスとペドロ・シエラ。パルマはボボーテとエレクトリコ。



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2003年 ジェルバブエナと。

 

Carmen Ledesma Machito

“Carmen Ledesma"

Sevilla 1956


カルメン・レデスマ

本名 カルメン・レデスマ・マチート

1956年セビージャ生まれ

 

スッと手を上げるだけでオレ!無駄のない、シンプルな動きが何よりもフラメンコで私たちを魅了し続けるカルメン。子供の時から歌ったり踊ったりが好きで、6歳から舞踊を学び、ガラ・フベニル(少年少女ガラ公演)で賞を獲得、12歳の時にはホテルのショーに出演していたという。1970年からはプロとしてメキシコでキャリアを始め、後、セビージャのタブラオなどで活躍。エンリケ・エル・コホに多くを学ぶ。1981年には新宿『エル・フラメンコ』にも出演している。1983年コルドバのコンクールでフアナ・ラ・マカローナ賞受賞。アントニオ・ガデスやマリオ・マジャとも共演。ペドロ・バカンのグループで活躍し、レブリーハとも縁が深い。セビージャらしい明るさと懐の広さ、伝統を大切にする姿勢はマエストラの名にふさわしい。


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2011 Vela de Triana

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2019年  マノロ・マリンのオメナヘの後、二人でちょこっと踊る。

 

【動画】

1990年フラメンコ番組でのソレア。歌にクーロ・デ・トリアーナ、クーロ・フェルナンデス、ハリージョ。伴奏はキケ・パレデスとパコ・フェルナンデス。

 

2011年フラメンコ番組でのブレリア歌はエルミニアとマリ・ペーニャ。ギターはアントニオ・モジャ。



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2021年 萩原淳子のペーニャ・トーレス・マカレーナ公演のフィン・デ・フィエスタで。

 

Ramón Amador Moreno

“Ramón Amador”

Sevilla. 1955 – Sevilla19-12-2016

 

ラモン・アマドール

本名 ラモン・アマドール・モレーノ

1955年セビージャ生まれ 2016年12月19日セビージャ没

 

パワフルかつ重厚、そしてあたたかみを感じる彼のギターは、その優しい人柄、笑顔とともに忘れられない。セビージャのアマドール家といえば、パタ・ネグラやフアン・ホセ・アマドールなど多くのギタリストや歌い手たちを輩出していることで知られるが、彼らの従兄弟にあたるラモンも兄ディエゴとともに、長年、舞踊伴奏を主な舞台として活躍した。アンヘリータ・バルガスの舞台には欠かせない存在だったし、カルロス・サウラ監督の映画『フラメンコ』ではファルーコの伴奏をしている。またフラメンコ協会の招きでのマティルデ・コラル来日には同行もしている。息子もギタリストで、やはり舞踊伴奏を中心に活躍中。心臓発作であまりにも早く逝ってしまったのが残念でならない。


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2003年 ロス・ガジョスにて

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2009年 Arahal, Sevilla

【動画】

2001年エル・トロンボのソレア。歌はバリージャ、ぺぺ・デ・プーラとマリ・ビサラガ。一人で弾いているのでその個性がわかりやすいかと。

 

2008年フラメンコ番組でのソレア。伴奏はラモンとエウヘニオ・イグレシアス。歌はフアン・ホセ・アマドール、パルマにボボーテ。



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2007年 Málaga en Flamencoでスーシを伴奏

 

【筆者プロフィール】

志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。

 

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