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- 【news】ロルカフェスティバル 2025-2027
(martes, 2 de septiembre 2025) フラメンコの普及と振興のために数々の企画や舞台を手掛ける野村眞里子さんが代表を務める一般財団法人エルスール財団が、今年から3年間に渡り日本とスペイン両国で、20世紀のスペインを代表する詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカをテーマとしたフェスティバルを開催します。 来年2026年はロルカの没後90年の節目にあたることから、このフェスティバルでは詩人でありながらも劇作家・音楽家・画家・プロデューサーとしても活躍し、しかし市民戦争のなかで非業の死を遂げた彼の生涯を、さまざまなジャンルの専門家と共に考察を交えつつその足跡をたどります。 開幕1年目の今年は『ロルカフェスティバル2025』と題し、9月から翌2026年1月まで全5回にわたり、ロルカのさまざまな活動について紹介する連続トーク&ライブがエルスール財団記念館で開催されます。 第2回目の「ロルカとフラメンコ」の回はすでに満席となりましたが、他の回でもフラメンコと大きな関わりのあるロルカの興味深い一面に触れることのできる、貴重な機会となります。 なお、2026年3月13日にはロルカの故郷グラナダのフェデリコ・ガルシア・ロルカセンターの劇場で、シンポジウム&ライブを開催。そして同年8月29日、30日にはロルカをテーマにしたフラメンコ公演を、東京・天王洲銀河劇場で開催する予定です。 3年目の2027年にはシンポジウム、朗読会、ダンス公演などを開催、さらにフェスティバル関連の書籍も刊行する予定とのことです。 ◆『ロルカフェスティバル 2025 ~ロルカ、その愛と芸術~』 日程:2025年9月~2026年1月 会場:東京、羽根木、エルスール財団記念館 ~詩とダンスのミュージアム~ (井の頭線「新代田」徒歩3分、小田急線「世田谷代田」徒歩8分、京王線「代田橋」徒歩10分) 第1回「ロルカ、ブニュエル、ダリ」 2025年9月13日(土)16:00~18:00 鈴木雅雄(解説)、野村喜和夫(聞き手) 黒須育海(ダンス) 第2回「ロルカとフラメンコ」 *満席 2025年10月11日(土)16:00~18:00 濱田吾愛(解説)、野村眞里子(聞き手) 大沼由紀(フラメンコ舞踊)、下島万乃(チェロ)、三枝雄輔(パルマ) 第3回「ロルカの三大悲劇」 2025年11月8日(土)16:00~18:00 森直香(解説) 【PAP・でらしね】プロジェクト 朗読パフォーマンス Lorca、la muerte en Granada 『ロルカ、グラナダの死』 榊原忠美(朗読)、熊⾕祥⼦(ヴァイオリン)、深澤伸友(演出) 第4回「ロルカの詩を踊る」 2025年12月13日(土)16:00~18:00 La significación de la danza y el baile en la poesía de Federico García Lorca (ガルシア・ロルカの詩作品における舞踏の意味作用) 小阪知弘(解説) TRANSFORMACIÓN:野口杏梨(ピアノ)+徳永康次郎(ギター) 伊藤笑苗(フラメンコ舞踊) 第5回「ロルカと市民戦争」 2026年1月10日(土)16:00~18:00 荻内勝之(解説)、野村眞里子(聞き手) マーシー&マギ(アルゼンチンタンゴ) 【入場料】 5,000円(一般/1回)、4,700円(学生/1回)、4,500円(賛助会員/1回) *未就学児入場不可 ◆『ロルカフェスティバル2026 inグラナダ ~ロルカ、フラメンコ、そして日本~』 日程:2026年3月13日(金)18:00 会場:スペイン、グラナダ、フェデリコ・ガルシア・ロルカセンター劇場 <第1部> ●シンポジウム「ロルカ、フラメンコ、そして日本」 ホセ・ルイス・オルティス・ヌエボ、森直香、志風恭子 <第2部> ●朗読とギター演奏 野村喜和夫、アントニオ・エレディア“エル・チョニーコ” ●フラメンコライブ ラ・モネータとそのグループ、伊藤笑苗、山本海 ◆今後の予定 2026年―8月(フラメンコ公演、東京、天王洲銀河劇場を予定) 2027年―3月(シンポジウム、東京)、7月(朗読&ライブ、東京)、10月(出版記念会、東京) [問]一般財団法人 エルスール財団 Tel. 03-3325-5668 info@elsurfoundation.com https://www.elsurfoundation.com =====
- 【特集】プリメラの仲間たち 2025
プリメラ フラメンコフェスティバル2025 (domingo, 31 de agosto 2025) 2025年6月21日(土)・22日(日) こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ(東京・新宿) 編集/金子功子 Edición por Noriko Kaneko プロのアーティストらが出演する「フラメンコ魂」とともに開催される「プリメラの仲間たち」。 こちらは各地のフラメンコ教室の生徒たちや愛好家の皆さんが自由に参加できるイベントで、週末の2日間にわたり行われます。 広いステージを舞台に、バイレ・ソロや群舞はもちろん、カンテやギターもソロやグループで、各々の努力の成果を披露します。 開演は両日ともお昼ごろから始まり、終演は夜の8時過ぎ。 プログラム曲数は、なんと合計130曲! いろんな教室やグループ、個人が集う「プリメラの仲間たち」は、フラメンコが好きな人たちの「参加型フェスティバル」なのです。 今回の出演者の中から何組か、コメントをご紹介します。 【コメントの内容】 ①今回は何回目のご出演ですか。 ②出演を決めた理由やきっかけは何ですか。 ③本番はどういうプログラム(踊り、歌、演奏、構成など)にしようと思いましたか。 ④本番が終わった後の感想を教えてください。 ⑤その他、読者のみなさんに伝えたいことがありましたら。 ===== 遠藤郷子カンテクラス (カンテ) ①2回目 ②生徒さんのモチベーションを上げるため、発表の場としてこの上ない機会だと思い。 ③ソロ4名、グループ10名が出演しましたが、グループでも個々にソロの場を設け、各々が責任を持ち曲に向き合い、舞台のクオリティを上げられるよう全員に個別レッスンもしました。バイレの方が多いのでグループは歌いながら自然に踊ることも目指し、構成も見ている方が飽きないよう工夫しました。 ④レッスンではかなり細かい所まで求めるので、本番直前まで厳しく追い込みますが、その分舞台ではこれまでの努力の結果を発揮し、客席に向かい堂々と歌い舞台を楽しんでいる様子を見てウルッとしました。 舞台を終え「めちゃくちゃ楽しかった〜!!」「終わっちゃって寂しい〜」と高揚し、キラキラ充実した顔を見て、私も本当に嬉しく、この素敵な時間を共有することができて本当に良かったです。 ⑤生徒さんのリクエストにより、スペインからオンラインレッスンすることになり、帰国後ギリギリ間に合いそうなので来年も参加を予定しています。是非見に来てください。 (写真)前列一番右が遠藤郷子さん ===== 小谷野宏司フラメンコ教室 ラ・カラバーナ (バイレ) ①今回がはじめてとなります。 ②今年1月より小谷野宏司フラメンコ教室ラ・カラバーナが開講いたしました。教室としてのヌメロはまだ出来上がっていませんが、今まで個人レッスン・グループレッスンで頑張ってくれた生徒の皆さんに発表する場があればと思い参加させていただきました。 ③無理のない程度に挑戦出来るよう、振り付けやフォーメーションをメンバーによって構成いたしました。何よりも参加する皆さんが楽しかった!と思える事を一番に念頭に置きました。 ④各々の課題はあると思われますが、フラメンコって楽しい!このメンバーで、仲間に恵まれて良かった!と出演した事が良い思い出になったようでこちらも嬉しくなりました。 ⑤コンクールや発表会と違って、気軽に劇場でフラメンコが出来る、挑戦出来ることがプリメラの仲間たちだと思います。個人やグループでのエントリーも可能のようですので、ご興味ありましたら是非参加していただければと思います。 ===== 市川幸子フラメンコ教室 Zarcillo (バイレ) ①2回目 ②生徒の希望。発表会等で一度踊った曲をもう一度踊りたいというのが主な理由のようです。 ③バイレは8分以内とコンパクトなので各曲の良さを引き出せるようアレンジしました。 ④他のお教室のフラメンコも見られるし、教室発表会より緊張しなくて和気あいあいとしていて楽しかった(生徒談) ⑤一曲を何度も踊るっていいですね!そんな機会を作ってくださったプリメラ吉田さんに感謝です。 教室インスタページです↓ @zarcillo_flamenco https://www.instagram.com/zarcillo_flamenco/ スタジオ Zarcillo https://sachikoichikawa.org/ (写真)前列中央が市川幸子さん ===== タマラ (カンテ) 今回「仲間たち」への出演は2回目でした。まさかのカンテソロ(笑)。フラメンコにおけるカンテの大切さを痛感しながらも、踊りの練習で精一杯という時間が長く続いた私。踊りの指導の為に習い始めたカンテ。人前で歌うことは想定外でしたが、その過程を経験したらどんな世界が見えるのだろうという好奇心が芽生えてしまいました。 決断後は、半年前に歌詞を暗記し、3日は空けずに練習。踊りと同じでやればやるほど次の課題が見えてきます。郷子先生のレッスンは、踊りとの共通点を発見したり、カンテの難しさを痛感したり、歌い手さんへの尊敬の念を新たにしたり、とても有意義でした。 冒頭に、今回は2回目の出演と書きましたが、1回目は20年程前、まだ教室の発表会でソロを踊ることが出来なかった時、ソロが踊りたくて個人でエントリーしました。そんな個人も受け入れてくれる「プリメラの仲間たち」は、誰にでも開かれた新しい世界への扉だと思います。 ===== 土合幸江フラメンコ教室 (バイレ) ①4回目です。 ②コロナ禍後、生徒さん達に踊る機会をと思い参加しましたが、舞台、照明、音響、撮影、内外の受付スタッフの方々など全てが想像を超えて素晴らしく感動しました。 それ以来、プリメラの仲間たちに出演することを目標にして今に至ります。 ③最後にフィンデフィエスタでブレリアを1人ずつ踊ることを大切にしているので、そこに向けて盛り上がるような曲順にしました。 ④生徒さんたちのキラキラした達成感ある笑顔を見て心から嬉しくなります。先生冥利に尽きる瞬間です。 ⑤しっかり管理された大きな舞台で踊ることのできる貴重な場です。 楽屋を他のお教室の方々と共有させていただくことで周りを気遣ったり応援しあったりと学びがたくさんあります。 舞台でのリハーサルは出来ませんが、その分集中して強い気持ちで臨めます。 この素晴らしい機会を下さるチコさんには心から感謝しています。 これからもプリメラの仲間たちに出演していきます! (写真)前列左から2番目が土合幸江さん ===== 田村陽子フラメンコ教室 Estudio LA FUENTE (バイレ) ①教室として5回目の出演となります。 ②普段なかなか踊る事の出来ない劇場という空間でしか感じられない事がたくさんあるからです。一回踊ってみるとまた挑戦したい!という生徒さんが多くて嬉しく思っています。 ③大きなステージの特性を活かした空間の使い方に工夫を凝らして、今回は初めてクアドロ形式で皆で支え合いました。 ④踊りはもちろんの事、パルマやハレオをしながらその瞬間を分かち合う喜びを学ぶ事が出来ました。タブラオと違って真っ暗な客席に目の眩むような照明。上手くいかず悔しい思いをした生徒さんもいましたが、非日常の空気を楽しむ事を目指してまた一緒に頑張りましょう! 劇場公演を開催するのはとても難しい事なので、毎年この様な機会を用意してくださるプリメーラにとても感謝しております。この場をお借りして御礼申し上げます。 (写真)後列中央が田村陽子さん ===== 栗原武啓 (ギター) ①今回はグアヒーラの三重奏で、生徒さんとの出演は初めてになります。 踊りの伴奏では何度も出演させていただいております。 ②出演を決めたのは生徒さんで、本来生徒さんだけで弾くものなんですが、自信がないので一緒に弾いてほしいとのことで弾くことになりました。 ③本番は、三重奏のアンサンブルを意識して、生徒さんのレベルに合わせて曲を考えました。 ④生徒さん達は本番前はかなり緊張しておりましたが、終わった後は安堵感に包まれていましたね。また来年も出てみたいと言っておりました。 ⑤フラメンコギター自体やる人がとても少なくなってきているのが悲しいのですが、これからもフラメンコギターの魅力を皆さんに伝えつつ、後進の育成も頑張っていきたいと思います。 (写真)一番右が栗原武啓さん [追記]当日配布のプログラムには来年の日程も公表され、2026年の「プリメラの仲間たち」は7月11日(土)・12日(日)に決定したとのことです。 * 【特集】プリメラ《フラメンコ魂》バイレの一曲入魂 の記事はこちらから * 【特集】プリメラ《フラメンコ魂》ギターの一曲入魂 の記事はこちらから =====
- 【特集】プリメラ《フラメンコ魂》ギターの一曲入魂
プリメラ フラメンコフェスティバル2025【2日目】 (domingo, 31 de agosto 2025) 2025年6月20日(金) こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京・新宿) 写真/川島浩之 Fotos por Hiroyuki Kawashima 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko 集合写真から伝わってくる雰囲気が温かい ステージには1脚の椅子、そして1本のマイクのみ。 そこが、今日の主役たちの檜舞台だ。 毎年さまざまな趣向やテーマのもとで開催される、プリメラギター社主催によるフラメンコの祭典『プリメラフラメンコフェスティバル2025』。 第2夜は、総勢27名のフラメンコギタリストがそれぞれの腕前を披露する『ギターの一曲入魂』。 3年ぶりのギター企画となる今回は、純粋に演奏を楽しむアマチュアから世界的な舞台で活躍するプロ奏者までが一堂に会し、師から受け継いだ曲やオリジナル曲など各々が大切に温め続けてきた珠玉の一曲を、時に熱く時にやさしく、個性あふれる演奏で渾身の音色を響かせた。 同社の代表、チコさんこと吉田正俊さんは開演前のあいさつで「ギターというのは年齢を重ねて音に味わいが出るものです。フラメンコが大好きな人、そして年を重ねた人もそれぞれの『一曲入魂』の音をぜひ聴いてください」と語り、その言葉にフラメンコギターへの愛情を滲ませていた。 プロもアマも観客も関係なく、その場にいるすべての人が等しくギターの魅力とおもしろさを存分に堪能した3時間。ぜいたくな至福のひと時だった。 江戸裕/Soleá 徳永健太郎/Taranta [出演] *全27名(50音順) 稲津清一 飯野志葉子 上遠野忍 宇田川卓俊 江戸裕 小倉誠司 岸元輝哉 北岸麻生 木南利夫 後藤晃 犀川大輔 斉藤元紀 坂本敬 島田武 菅沼聖隆 Quinta(鈴木一義) 田中敏郎 田中竜太 徳永健太郎 徳永康次郎 福島知子 前田雅俊 盛植俊介 山田陽一郎 山本智英 凜-Rin- 若林雅人 * 【特集】プリメラ《フラメンコ魂》バイレの一曲入魂 の記事はこちらから * 【特集】プリメラの仲間たち2025 の記事はこちらから =====
- 【news】「能楽×フラメンコ」コンサートに沖仁が出演
(martes, 26 de agosto 2025) (写真左から)福田亮、一噌幸弘、沖仁 自身のソロ活動や様々なジャンルのミュージシャンとの共演などで活躍するフラメンコギタリスト、沖仁さんと能楽師一噌流笛方の一噌 (いっそう、*「噌」はくちへんに曾) 幸弘さんとの共演コンサートが、10月に東京・矢来能楽堂で開催されます。 今回の公演は、安土桃山時代からの伝統を受け継ぐ能楽師笛方として活躍する一噌さんからのオファーによるもの。「高校生の時にパコ・デ・ルシアらのスーパーギタートリオの演奏を実際に聴いて衝撃を受け、フラメンコに興味を持ちました。そして沖さんの存在を知り、いつか共演したいとずっと思っていたんです」 共演にはインドの打楽器タブラ奏者の吉見征樹さんとベーシスト福田亮さんを迎え、プログラムは互いのソロ演奏の他に、日本の古典やスペインの名曲、現代音楽など、地域や時代の枠を越えて選ばれた魅力的な楽曲をラインナップ。 これまで様々な音楽ジャンルとの共演を重ねてきた沖さんは、「昔はそれぞれの音楽に壁はないと思って活動してきたけど、長年いろんなジャンルとの共演を重ねるうちに、逆に壁は厚いと改めて感じるようになった。でもそれは、みな自分の音楽に真剣であるからこそ。だから互いの違いを認めて敬意を払うことで、より良い形で協演できるのではないかと感じています。それぞれ違うところから来ていることを前提にすれば、無限に遊べるし繋がれる。そういう瞬間をきっと楽しんでもらえると思います」と意気込みを語りました。 一噌さんが演奏するのはメインの能管をはじめ、散楽 (さんがく) を再現するために自ら開発した田楽笛、西洋楽器のリコーダーや角笛など、様々な笛の音色で古典芸能の幽玄な世界観を表現します。 「本来芸術とは、何かと何かの融合で出来ているもの。世阿弥や観阿弥も当時のフュージョンだった。何かをコラボするとき、それぞれの良さが薄まってしまうことがありますが、そうではなく互いの魅力が濃くなるような、意味のある融合を目指したい。当日は即興パートもあります」 エレキベースの福田さんは、能楽とフラメンコギターをうまくつなぐ“接着剤”のような役割を果たしたいと言います。「どちらも伝統があり強い個性を持つ独特な文化なので、適度に距離をとって伝統に取り込まれないようにしたいですね」 国の『登録有形文化財(建造物)』にも指定される能楽堂を舞台に、個性あふれる4人のミュージシャンによる「異種格闘音楽」とも言うべきステージをお楽しみください。 【能楽師一噌流笛方 一噌幸弘×フラメンコギタリスト 沖仁】 [日時]2025年10月11日(土) ① 14:00開演(13:30開場) ② 17:00開演(16:30開場) ※同一プログラム、各回80分休憩無し [場所]矢来能楽堂 (東京メトロ東西線「神楽坂駅」より徒歩2分) [出演] 一噌幸弘(能管、篠笛、田楽笛ほか) 沖仁(フラメンコギター) 吉見征樹(タブラ) 福田亮(ベース) [プログラム] 能楽古典:『三番叟』 アルベニス:アストゥリアス アル・ディ・メオラ&パコ・デ・ルシア:地中海の舞踏/広い河 ロドリーゴ(沖仁編曲):アランフェス協奏曲第二楽章アダージョ 一噌幸弘編曲:『道成寺』より乱拍子、急ノ舞 ジスモンティ(マクラフリン&パコ・デ・ルシア編曲):フレヴォ 沖仁:ファンタスマⅤ 一噌幸弘:空乱12拍子 [チケット料金]*全席指定・税込 S席 6,500円 学生3,000円 ※学生券はムジカキアラでのみ取扱い(対象:小学生~25歳以下) ※未就学児の入場はご遠慮ください [チケット取扱い] ・イープラス ・チケットぴあ(Pコード:300-413) ・ムジカキアラ [予約・問]ムジカキアラ Tel. 03-6431-8186(平日10~18時) Email info@musicachiara.com [主催]一般社団法人 伝統文化交流協会 (撮影クレジット) 一噌幸弘 ⒸJunko Kaisato 沖仁 ⒸKohta Nunokawa =====
- わが心のスペイン vol.21
(martes, 26 de agosto 2025) 南房総と南スペインで田舎暮らしを楽しむ、石井崇が描くスペインの情景。 『風車の昔に』 スペインの中央部、ドンキホーテが跋扈していたラマンチャ地方は川が少なく、 小麦を粉にするには風車が必要です。 やはりスペインを代表するシンボルになっていますね。 ( 写真はフェレイローラ村 ) 【プロフィール】 石井崇(Takashi Ishii) /画家。1942年東京・京橋生まれ。東京芸術大学卒業後、1975年単身スペインに渡り、村祭りを回るテキヤ業などでしのぐ。セビリア郊外アルカラ・デ・グアダイラに居住。1989年よりグラナダ・アルプハーラ(Alpujarra)地方にあるフェレイローラ村(Ferreirola)にアトリエを構え、今はフェレイローラ村と南房総館山をふたつの故郷とし、田舎暮らしを楽しんでいる。著作は「おれたちがジプシーだったとき」、「詩画集プラテーロとわたし」、「スペイン四季暦」、「南スペイン、白い村の陽だまりから」、画集「イシイタカシの世界」など。2004年「館山親善ふるさと大使」に任命、全国大学フラメンコ大会を企画。 ホームページ「イシイタカシの世界」 http://www.oliva2004.net/index.html ======
- アーティスト名鑑 vol.26
(jueves, 21 de agosto 2025) スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。 文/志風恭子 Texto por Kyoko Shikaze フアン・ホセ・アマドール(カンテ) マリア・パヘス(バイレ) ヘラルド・ヌニェス(ギター) *名鑑登場アーティスト一覧は こちらから Juan José Amador Amador “Juan José Amador” Sevilla, 1960 フアン・ホセ・アマドール 本名 フアン・ホセ・アマドール・アマドール 1960年 セビージャ生まれ 舞踊伴唱の名手として真っ先に名が上がるだろう一人。声がよく音程コンパスはもちろんのこと、さらに芝居っけもあり、あらすじがあるような作品でのパフォーマンスも素晴らしい。子供の頃からプロとして歌い1975年にソロでシングルをリリース、従兄弟にあたるパタ・ネグラのアルバム『ロック・ヒターノ』(1982年)などにも参加。マリオ・マジャ、マヌエラ・カラスコ、マティルデ・コラル、ファルーコ、クリスティーナ・オヨス、イスラエル・ガルバンら、フラメンコの歴史に名を残す超一流の舞踊家たちを数多く伴唱。ソロアルバム録音はないが、ラファエル・リケーニのアルバム「スイテ・セビージャ」などに参加。同姓同名の息子、フアン・ホセ・アマドール、“ペッレ”も歌い手でありスペイン国立バレエ団などで活躍中。 2011年トリアーナにて©︎ Kyoko Shikaze 【動画】 1998年、フラメンコ番組でのタンゴ。伴奏はパコ・ハラーナ。 https://youtu.be/FkHLwz8cNiA?si=QY4t4pAOpONG95p0 2005年放映のイスラエル・ガルバンの舞踊伴唱をエンリケ・エル・エストレメーニョと。ギターはヘラルド・ヌニェス。 https://youtu.be/UMf2uJ4ORZU?si=k_SmNqxWE91wme_A 2022年ビエナルでの公演。イスラエル・ガルバン作品でもお馴染みのピアニスト、アレハンドロ・ロハス・マルコスとラッパー、フアニナッカとの共演。 https://youtu.be/EQq8h_3kzZ0?si=q_AGx5II1s9bqVEa 2024年セビージャ県パロマーレスにて、右はモイ・デ・モロン ©︎ Kyoko Shikaze María Jesús Pagés Madrigal “María Pagés” Sevilla, 1963 マリア・パヘス 本名 マリア・ヘスス・パヘス・マドリガル 1963年セビージャ生まれ 長身、長い手足を柔らかに体に巻きつくかのように自在に操る独特の舞踊スタイル、スタイリッシュな作品作りでスペインを代表するフラメンコ舞踊家の一人。4歳から踊り、マティルデ・コラルやマノロ・マリンに師事。マリア・ロサ、ラファエル・アギラール、アントニオ・ガデス舞踊団を経て独立。96年にはアンダルシア舞踊団監督として『アンダルシアの犬』を公演。フラメンコ以外の音楽をフラメンコのテクニックで踊った作品は新鮮で話題をよんだ。以後、自らの舞踊団で『ラ・ティラナ』『セビージャ』『ジョ、カルメン』など数々の作品を上演。マントンやアバニコ、カスタネット、バストンなど伝統的な小道具使いやユーモアを交えたりなどの工夫で効果的に見せる。来日公演も多い。 2018年 セビージャにて ©︎ Kyoko Shikaze 【動画】 1990年のタラント。1988年のビエナルでの若手コンクールで優勝こそ逃したものの、多くの人に強い印象を残した彼女の代表曲と言われたのがタラント。オーソドックスな形。 https://youtu.be/TKxTsoxceo0?si=jAsrNVBMd_25Dupu 2005年、同じくタラントだが構成も違う進化形。衣装も映画『カルロス・サウラのフラメンコ』のペテネーラで着ていたようなシンプルなもの。 https://youtu.be/AfGwNMnWQ9o?si=_dmuTUOTbeOWKPoF 2006年『セビージャ』は東京初演で初演には日本のダンサーも参加した。 https://youtu.be/3cybupfR49g?si=hAYkApTWUodr2ex- 2009年作品『ドゥーナス』はコンテンポラリーのシディ・ラルビ・シャンカウイと共演したこの上もなく美しい作品。 https://youtu.be/9wHXXCWosC0?si=z1gWHcTXiaolrA8Q 2022年作品『デ・シェエラサーデ』からマリアのソロと群舞など。 https://youtu.be/xCiCBRrFXgY?si=ZgrrWbPyTmR3pBSa 2014年 ©︎ Antonio Acedo Bienal de Flamenco Gerardo Núñez Díaz “Gerardo Núñez” Jerez de la Frontera(Cádiz),29-6- 1961 ヘラルド・ヌニェス 本名 ヘラルド・ヌニェス・ディアス 1961年6月29日カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ生まれ 無音も含めた音のコントロール、間合いの良さ。フラメンコの故郷ヘレス生まれながらジャズとの共演も多く、独自のフラメンコ世界を築き上げたヘラルドはヘレスのギター名教授ラファエル・デ・アギラ門下。10代からエル・ボリーコら名だたる歌い手たちを伴奏。1981年パコ・セペーロ、ランカピーノとの日本ツアーに参加。帰国後マリオ・マジャ舞踊団へ『アイ、ホンド』に出演。退団後はパートナーである踊り手カルメン・コルテスとのグループやジャズ・ミュージシャンとの共演などで活躍。87年ソロアルバム『エル・ガジョ・アスル』をリリース。カルメンの作品『サロメ』やジャズとの共演作など10枚以上のアルバムをリリース。また別宅を持つサンルーカル・デ・バラメーダで1990年から毎年7月にクルシージョも行っている。 2004年 【動画】 2004年フラメンコ番組で、セピージョ、パブロ・マルティンとの黄金トリオでの演奏『セビージャ』。間合いの良さが最高。 https://youtu.be/7WLgio_JugQ?si=6rbQlh1fmZ_dt4F4 2010年 ブレリア。カホンはセピージョ https://youtu.be/wGu4mhfbY9E?si=JkEBYESh4DZNVh5S 2024年パンプローナのフェスティバル、バルコニーでの演奏。 https://youtu.be/BaJ2Bm8XGIY?si=-9Zwp5Y21t8s9bfJ 2007年ラ・ウニオン。踊りはカルメン・コルテス、歌はヘスス・メンデス 2010年サンルーカルにて ©︎ Kyoko Shikaze 【筆者プロフィール】 志風恭子(Kyoko Shikaze) /1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。 =====
- Dr.ファロのフラメンコ・クリニック vol.5
(miércoles, 20 de agosto 2025) 大阪を拠点に活動し、劇場公演からタブラオライブまで日本各地で大活躍中の若手フラメンコダンサー、ファロリート(Farolito)こと出水宏輝さんが、フラメンコを愛する皆様の様々なお悩みに、親切&丁寧にアドバイス。 その処方箋は、もしかしたらあなたの役にも立つかもしれません。 尚こちらのクリニックは、2か月毎に診察いたします。 文/出水宏輝 Texto por Kouki Demizu ©萩森琴美 Q1. パルマがなかなか上手くなりません。 特にシギリージャのマチョの時は速くて付いていけません。 また、裏拍に入れるのも難しいです。 速く打てるようになったり、裏拍に綺麗に入れるための練習法などパルマ上達のためにやるべきことやがあればぜひ教えて欲しいです。 よろしくお願いします。 (ペンネーム:雪国のゆきちゃん さん) ▶︎僕もなかなか上手くなりません。難しいです。 そんななか僕が心がけていることは「相手を思いやる」ということです。 例えば踊り手がどのように踊りたそうにしているか、ギターリストがどうファルセータを弾こうとしたいか、歌い手がどのように歌を歌っているか。 そこを意識すれば少しでも華やかに添えられるのかな?と思います。 シギリージャのマチョなどテンポが速い時こそ、力みすぎないことが必要かと思います。力むと目一杯叩こうとして変に力が入ってしまい、遅れたり早くなる要因にもなります。 僕は少しでもパルマが上手く叩けるように、いろいろなフラメンコ音楽を聞いて、耳を鍛えようと努力しています。音楽のなかにあるcorteがアクセントと違うところにあったらどう叩こうと思えるか。さまざまなやり方を耳に聞き入れておくことが大事なのかなと思います。 ===== Q2. フラメンコ独特のペソのある動きに憧れます。内面から染み出る事の他、技術的にどんな事を意識したら良いでしょうか? 重心、可動域を出した方が良い箇所、安定させた方がいい箇所など、アドバイスありましたらお願いします。 (ペンネーム:ayay さん) ▶︎ ペソのある動き、僕も憧れます。どんなことを意識すればできるようになるのか、僕も模索中ではあります。 意識していることは足の裏へ重心を満遍なく巡らせて立つ、マルカールする、エスコビージャをする。そうすることで少しは重さが出るのかな?と思います。 上半身を引き上げる意識がある方がたくさんいらっしゃいますが、その対(つい)で下半身も床に吸い付かせる意識を持つとより一層重みが出ると思います。 腰を安定させて尾骶骨 (びていこつ) から上に引き上げて立つ。 そう意識することで身体から重みが表現できるかと思います。 あとはよく食べて、よく寝ることですかね?(笑) 【アナタのお悩み募集中!】 フラメンコについて何かお悩みはありませんか?ソロや群舞の踊りの事はもちろん、パルマやコンパス、練習方法や留学のことまで、ファロさんがナイスな!?アドバイスを処方してくれます。 ご質問を採用させていただいた方には、500円のギフトカードをプレゼント☆ 練習生・プロ・セミプロ問わず、ファロさんにお悩み事を診察してほしい方は、質問内容・お名前(&ペンネーム)・電話番号をご記入の上、 info@flamencofan.net までご質問お待ちしています!(編集部) ©Shigeto Imura 【プロフィール】 出水宏輝(Kouki Demizu) /10歳の時に石川敬子フラメンコ教室にてフラメンコを始め、田中光夫氏にギター・カンテを、舞踊・パルマを棚原美和氏に師事。14歳のときにタブラオ ロス・ヒターノスで男性舞踊手としてプロデビュー。2014年、官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の1期生として1年間スペイン留学。2018年第1回全日本フラメンココンクールで努力賞、2019年日本フラメンコ協会第28回フラメンコ・ルネサンス21「新人公演」で奨励賞、2021年第10回エルスール財団新人賞(フラメンコ部門)を受賞。 また、2018年摂南大学入学宣誓式にて、在学生300名以上とフラメンコのフラッシュモブを大阪城ホールにて実施。 現在、大阪を拠点としながら全国各地で精力的に活動している。 ☆活動情報はこちらから。 https://lit.link/farolitoflamenco =====
- 【CD情報】Gran Crónica del Cante XXXVI
グラン・クロニカ・デル・カンテ~カンテの大年代記 vol.36 (domingo, 17 de agosto 2025) フラメンコギタリストでカンタオール(歌い手)としても活躍するエンリケ坂井さんが主宰するスタジオ・カスコーロ制作『グラン・クロニカ・デル・カンテ~カンテの大年代記』の第36巻が発売されました。 今回の特集はマノーロ・カラコール(1909-1973)。闘牛とフラメンコの名門、オルテガ家出身の天才カンタオールが歌った1950年前後の録音から選りすぐりのカンテを収録。メルチョール・デ・マルチェーナやパコ・アギレーラ、若い頃のモライートによる伴奏も必聴です。 他にもボルー(Ⅱ世)のギターソロ、エンリケさんが若い頃によくそのメロディーを弾いたというローラ・フローレスのセビジャーナス、緩い掛け合いが楽しいデュオのグアヒーラ、スピード感あるバジェーホのファンダンゴ・ポル・ソレア、そして最後はカラコールの力溢れるブレリアスと、様々な聴きどころが楽しめる1枚です。 【グラン・クロニカ・デル・カンテ~カンテの大年代記 vol.36】 1. Sevillanas de baile (Ole Dolores) Ⓒローラ・フローレス 2. Tanguillo Ⓒローラ・フローレス 3. Tango Ⓒニーニャ・デ・ロス・ペイネス 4. El Refajo (Taranta) Ⓒニーニャ・デ・ロス・ペイネス 5. Fandangos por soleá Ⓒマヌエル・バジェーホ 6. Soleares Ⓒマヌエル・バジェーホ 7. Fandanguillos Ⓒニーニョ・デ・マドリー 8. Fandanguillos Ⓒニーニョ・デ・マドリー 9. Guajiras a dúo Ⓒエストレジータ・カストロ/アンヘリージョ 10. Aires colombianos Ⓒアンヘリージョ 11. Alegrías Ⓒペピータ・カバジェーロ 12. Bulerías Ⓒペピータ・カバジェーロ 13. Guajiras Ⓖミゲル・ボルー(Ⅱ世)*ギターソロ 14. Soleares con Rosa Ⓖミゲル・ボルー(Ⅱ世)*ギターソロ 《特集:マノーロ・カラコール》 15. Fandangos (Ⓖメルチョール・デ・マルチェーナ) 16. Fandangos (Ⓖメルチョール・デ・マルチェーナ) 17. Seguiriyas del Romance de Juan de Osuna (Ⓖメルチョール・デ・マルチェーナ) 18. Tientos gitanos del Romance de Juan de Osuna (Ⓖメルチョール・デ・マルチェーナ) 19. Seguidilla de Curro Dulce(Ⓖパコ・アギレーラ) 20. Soleares(Ⓖパコ・アギレーラ) 21. Fandangos(Ⓖモライート・デ・ヘレス) 22. Bulerías de Sancti-Petri(Ⓖモライート・デ・ヘレス) ※CD『グラン・クロニカ・デル・カンテ』シリーズを購入ご希望の場合は、アクースティカ( https://acustica-shop.jp/ )へお問い合わせください。(編集部) =====
- アーティスト名鑑 vol.6
(miércoles, 20 de diciembre 2023) スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。 文/志風恭子 Texto por Kyoko Shikaze Manolo Caracol Manuel Ortega Juárez Sevilla, 7-7-1909 – Madrid 24-2- 1973 マノロ・カラコール 本名マヌエル・オルテガ・フアレス 1909年7月7日セビージャ生、1973年2月24日マドリード没 フラメンコ・アーティストや闘牛士を多く輩出するファミリーに生まれ、1922年にグラナダで行われたカンテ・ホンド・コンクールでエル・テナサスと同時優勝。1935年マドリードに移る。ローラ・フローレスとのコンビで映画『エンブルホ』(1947年)、『ラ・ニーニャ・デ・ラ・ベンタ』(1951年)が大ヒットし、そこで歌ったスペイン歌謡色の強いフラメンコ、サンブラやファンダンゴで一世を風靡した。オーケストラやピアノ伴奏でのフラメンコなどの先駆者といえよう。一方で58年にはアンソロジー『ウナ・イストリア・デ・カンテ』を発表。63年にはマドリードにタブラオを開店。73年交通事故で逝去。 【ビデオ】 歴史に残るフラメンコ番組『カンテの祭儀と地理』のマノロ・カラコール特集。 *スペイン国営放送のページ。 https://www.rtve.es/play/videos/rito-y-geografia-del-cante/rito-geografia-del-cante-manolo-caracol/1898471/ カナルスールのマノロ・カラコールについての番組。 娘や孫などファミリーの他、ファルキートやレアル・マドリードの選手のコメントなども収録している。 https://www.youtube.com/watch?v=44iO0NdrWQU&t=415s Niño Ricardo Manuel Serrapi Sánchez Sevilla, 11-7-1904 – 14-4-1972 ニーニョ・リカルド 本名マヌエル・セラピ・サンチェス 1904年7月11日セビージャ生、1972年4月14日セビージャ没 ラモン・モントージャ、サビーカスと共に、今のフラメンコギターの礎とでもいうべき存在で、パコ・デ・ルシアをはじめとする多くの後進たちに影響を与えた。ニーニャ・デ・ロス・ペイネスやフアニート・バルデラマ、チョコラーテら名だたる歌い手たちの伴奏を数多く手がけただけでなく、ソロ演奏も録音し、また多くのヒット曲の作曲家でもある。なお、セビージャにあるその旧居は現在、ホテルla casa del maestroとなっている。芸名は父の名リカルドからで、リカルドの息子、niño de ricardoが短くなったものとされる。 【ビデオ】 ソロ演奏。 https://youtu.be/gWuKgjm8uyY?si=P1X4-oz5ZZ69xVBp 写真 1971年日本公演プログラムより Antonio el Bailarín Antonio Ruiz Soler Sevilla 4-11-1921 - Madrid 5-2-1996 グラン・アントニオ 本名アントニオ・ルイス・ソレール 1921年11月4日セビージャ生、1996年2月5日マドリード没 不世出のスペイン舞踊家。幼い頃から踊り手として活躍。1937年スペイン内戦時に南米へわたり、後、ハリウッド映画に出演するなどアメリカでも活躍。1949年スペイン帰国後も自らの舞踊団を率い世界中で公演。1952年には映画『フラメンコの魔性と神秘』で史上初めてマルティネーテを踊り、また振付家としても多くの名作を世に残し、1978年10月札幌公演を最後に引退。翌年から83年までスペイン国立バレエ監督を務め、『三角帽子』『ファンタシア・ガライカ』などその振付作品にはバレエ団のレパートリーとして上演されているものも多い。日本では「偉大な」という意味のグラン・アントニオとして知られるが、スペインではアントニオ・エル・バイラリン、ザ・ダンサーアントニオ」と呼ばれることが多い。 写真 1971年日本公演プログラムより 【動画】 ビデオアンダルシアのテレビ局によるアントニオのバイオグラフィまとめ. 歴史に残るマルティネーテをはじめ多くのパフォーマンスを見ることができます。 https://youtu.be/FAJjbq_KZCo?si=J9H7EKsctr0dmiTe 【筆者プロフィール】 志風恭子 (Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。 >>>>>
- ArtistaЯ ~表現者☆~ ep.20
ep.20 土合幸江 Yukie Tsuchiai (sábado, 16 de agosto 2025) 写真家・大森有起が、今を輝くフラメンコ・アーティストたちの真の姿を写す 土合さんとは時折酒を酌み交わし、 本業から離れ気楽に話せる友人です。 最初は物静かで控え目な人と思ってましたが、 前方後円墳のような性格で恐れ入りました(笑) 先日、ある企画LIVEで踊ったタラント。 実は間近で彼女を観たことが無かったので近接で撮影。 随所の動作、仕草、所作に見入ってしまいました。 確かこの日は万全じゃなかったはず...でも良かった。 好きで始めたフラメンコ。 切磋している間にお互いイイ年頃に。 この期にフラメンコの魅力についてちょっと聞いてみました。 ©Yuki Omori 「フラメンコの魅力」 友達の誘いで始めたフラメンコ。 当初興味も知識もほぼなかった私は初めてライブを観た時に衝撃を受けました。 感動した!のではなく怖くて引いてしまったんです。 激しいその世界はあまりに自分とかけ離れていたから。 でもレッスンは楽しくてどんどんハマっていったのだけど、どんなに練習しても自分の踊りがつまらなくて踊っている自分を見るのが嫌になった時期もありました。 そもそも「ザ・日本人」の私がフラメンコをすることに無理があるんだろうな、と思っていました。 初めてスペインに行った時、そこに暮らす人たちと接して大きなカルチャーショックを受けたんです。 強く熱い心、想いの強さ、情の深さ。 自分をしっかり持ち主張するけど受け入れる大らかさも持ち合わせていました。 歴史、環境、性質などなんとなくわかってはいたつもりのことが頭でしか理解できていなかったんです。 フラメンコはこういう人たちから生まれたんだ!フラメンコに関わるならここを大切にしないと!と強く思いました。 それからは、フラメンコの時はいつもと違う自分でいられるよう気持ちが切り替わるようになり、そのうちそれが本当の自分にもなっていきました。 フラメンコのおかげで自分が変わっていったんです。 大人になってから変わることってなかなか難しいと思うのだけど、それが叶うのがフラメンコです。 今は細々と学び続けているカンテも楽しいです。 上手く歌えないし難しいことばかりだけど、さらにフラメンコの奥深さを知り、フラメンコに近づきたい気持ちが大きくなっています。 また自分の知らない自分と出会える時を楽しみに、これからもフラメンコ続けていきます。 =====
- 【news】内田好美フラメンコソロ公演『孤独生』 Vol.4/10 〜徨〜
(viernes, 15 de agosto 2025) 名古屋を拠点として日本各地で舞踊活動を行うフラメンコダンサー、内田好美さんが2022年から毎年開催しているシリーズ公演『孤独生』が11月に上演されます。 第4弾となる今回のサブテーマは「徨(こう)」。彷徨う自分を「さすらい人」に設定して、共に歩んできた影との関わり方を表現する作品となります。 今回は初めての2公演開催となり、それぞれの公演に内容を変える新しい試みも行われるとのこと。1公演のみでも楽しめて、2公演通しで観るとストーリーの繋がりも含め、内田さんが描く独創的な世界観が楽しめる作品となっています。 [日時] 2025年11月8日(土) 夜公演「黒の世界」 17:00開場 18:00開演 2025年11月9日(日) 昼公演「白の世界」 12:00開場 13:00開演 [会場] 名古屋東文化小劇場 (愛知県名古屋市東区大幸南1丁目1-10 Tel.052-719-0430) [出演] バイレ 内田好美 カンテ 川島桂子 ギター 徳永健太郎 バイオリン 森川拓哉 パーカッション 容昌 [料金] 前売券:1公演 一般5,000円/学生3,000円 通しチケット 一般8,000円/学生5,000円 *全席指定、当日券は+500円 [問] 内田好美フラメンコソロ公演運営係 Email yoshimista39@gmail.com =====
- カンテフラメンコ奥の細道 on WEB no.51
(lunes, 11 de agosto 2025) 文/エンリケ坂井 Texto por Enrique Sakai Malagueña de La Trini ③ 前回書いた1887年の手術の前にトゥリニは同郷の友人であり偉大なカンタオールであるファン・ブレバに経済的な面での助けを求めた事が知られています。 当時ファン・ブレバは首都マドリードで多くのカフェ・カンタンテや劇場に出演して、成功を収めていましたから友人のフトコロをあてにしたのでしょう。 持ってる人が持ってない人を助けるのは宗教上の義務という背景もあってごく当たり前だと思われていた時代です。私がマドリードで活動していた1970年代になってもアーティスト達の金の貸し借りはごく普通の事で、そこでちゃんと返す人は信用を得ていくわけです。 さてブレバはトゥリニの求めに応じてマドリードのビジャ・アサ劇場でトゥリニを援助するためのチャリティコンサートを催し、これが大成功を収めトゥリニは無事手術を受けられたというわけです。この助け合いの精神は今もフラメンコのアーティスト達の中に生き続けています。 トゥリニは国王の前で歌うなどの大きな実績を残し1917年、49才頃に引退しアンテケーラに転居、1930年にこの地か、カディス県のリネアで62才頃亡くなりました。 トゥリニが創唱したマラゲーニャでよく歌われるものは①と②ですが最近の研究で4つのスタイルがある事が知られています。 他のスタイルは何故歌われなかったか…、それはこのスタイルを録音したパカ・アギレーラ(19世紀後半、ロンダ~20世紀前半、マドリード?)のレコードがSP初期の幻のレコードであり多くの人に伝わらなかったのだと思われます。 ちなみにこのマラゲーニャの古い録音はマリア・ラ・クラベジーナとパカの二人のみで、共に1912年の録音、二人共に同じ歌詞を歌っています。歌詞は以下の通り。 【Letra】 (la ilusión del alma mía, ) En el cementerio duerme la ilusión del alma mía; mándame, Señor, la muerte, que yo no encuentro alegría ni aun hablando con la gente. 【訳】 (私の心の中の夢は…) 私の心の中の夢は 墓地で眠っている、 神よ、私に死を与えてください、 たとえ人と話していても 私には喜びを見い出せない。 パカはトゥリニのカンテを正確にコピーしたとフェルナンドは書いていますが、パカもまたそのマラゲーニャなどのカンテで大きな人気を得てトゥリニの後継者とも言われ、マドリードに出て長く活躍しました。 マドリードというと今の人達は違和感を持つかもしれませんが、マドリードはやはり政治、経済の中心地でありアンダルシアの多くのアーティストが仕事を求め首都に集結するという時代が長く続き、フラメンコの中心地でもあったのです。 ※の所はトゥリニのマラゲーニャではSiのフラット音になる事がほとんどですが、ここでは古いタイプのままSol(ソ)の音で止まっていて、それをギターがFaに導いています。この方がマラゲーニャとしては落ち着くわけですね。 【筆者プロフィール】 エンリケ坂井(ギタリスト/カンタオール) 1948年生まれ。1972年スペインに渡り多くの著名カンタオールと共演。帰国後カンテとパルマの会を主宰。チョコラーテらを招聘。著書『フラメンコを歌おう!』、CD『フラメンコの深い炎』、『グラン・クロニカ・デル・カンテ』vol.1~36(以下続刊)。2025年1月Círculo Flamenco de Madridから招かれ、ヘスス・メンデスと共演。 ※CD『グラン・クロニカ・デル・カンテ』シリーズを購入ご希望の場合は、アクースティカ( https://acustica-shop.jp/ )へお問い合わせください。(編集部) ======











