アーティスト名鑑 vol.39
(lunes, 21 de septiembre 2026)
スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。
文・写真/志風恭子
Texto y fotos por Kyoko Shikaze
*名鑑登場アーティスト一覧はこちらから
Israel Fernández Muñoz
“Israel Fernández”
Corral de Almaguer(Toledo) 16-3-1989
イスラエル・フェルナンデス
本名イスラエル・フェルナンデス・ムニョス
1989年3月16日トレド県コラル・デ・アルマゲル生まれ

2024 Teatro Alameda_
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León
おそらく今スペインで最も人気のある歌い手。トレドの村で生まれ、子供の頃から歌い始め、テレビのコンクール番組に出演するなどした。2008年にピアニスト、ペドロ・オヘストのプロデュースで最初のアルバムを発表。2枚目はギタリスト、アントニオ・レイの手により2014年リリース。2019年頃まではサラ・バラス舞踊団でルビオ・デ・プルーナとともに長らく伴唱でも活躍。来日公演にも参加していたのを覚えている人もいるかもしれない。2018年のアルバム『ウニベルソ・パストラ』あたりから注目され始め、2020年の『アモール』ではディエゴ・デル・モラオ伴奏で自作曲を録音。ラテングラミーにもノミネートされた。根っからのアフィシオナードで、速度のある声もいいしセンスもいい。リサイタルではピアノの弾き語りも披露するなどもする。

【動画】
国営放送に録画したファンダンゴ。2021年。伴奏はディエゴ・デル・モラオ。
2018年サラ・バラスにファルーカを歌う
José Maya Serrano
“José Maya”
Madrid 1983
ホセ・マジャ
本名ホセ・マジャ・セラーノ
1983年マドリード生まれ

フラメンコなら踊り手フェルナンダ・ロメーロや歌い手ラファエル・ロメーロ“ガジーナ”、ガブリエル・モレーノのファミリアで、一時、ホセリージョ・ロメーロと名乗ったこともあった。幼い頃からマドリードのスタジオ、アモール・デ・ディオスで、マリア・マグダレーナやマノレーテ、グイトらのクラスに通っていた。9歳でアルベニス劇場でアントニオ・カナーレスやエンリケ・モレンテらと競演。13歳でグイトのカンパニーで活躍し始め、マノレーテやグイトの舞台での彼を覚えている人もいることだろう。トマティートのグループやアルフォンソ・ロサとの作品を経て2011年には自分の作品も作るように。ヘレスのフェスティバルやマドリードのスーマ・フラメンカなどのフェスティバルやタブラオなどで活躍中。
【動画】
2025年9月セビージャのペーニャでのアレグリアス。
2026年ヘレスのフェスティバル『コロール・シン・ノンブレ』
Alejandro Hurtado García
“Alejandro Hurtado”
San Vicente del Raspeig, Alicante, 1994
アレハンドロ・ウルタード
本名アレハンドロ・ウルタード・ガルシア
1994年アリカンテ、サン・ビセンテ・デル・ラスペイグ生まれ
今、一番すごいギタリストは誰かと言ったら絶対、この人。クラシックからフラメンコ、舞踊伴奏からオーケストラとの共演、ソロのリサイタルと八面六臂の大活躍。9歳から音楽院でクラシックギターを、並行してフラメンコも学び、コルドバの高等音楽院でマノロ・フランコらに師事。2017年首席で卒業。同年ラ・ウニオンのコンクールで優勝。マイテ・マルティンの伴奏でも活躍。マドリードの王立劇場や国立音楽堂でアランフェス交響曲を演奏、国内外のギター祭、フラメンコ祭で公演。またパトリシア・ゲレーロやルベン・オルモらと共演。2026年7月には国立バレエ団『メデア』公演でオーケストラと演奏したのも記憶に新しい。

【動画(録音)】
マヌエル・デ・ファリャの『粉屋の踊り』パトリシア・ゲレーロと。2026年バルセロナのピカソ美術館で
2024年のフアン・マルク財団でのリサイタル。約1時間あります。
お急ぎの場合はこのタランタだけでも。
【筆者プロフィール】
志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。
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