(miércoles, 21 de febrero 2024)
スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。
文/志風恭子
Texto por Kyoko Shikaze
Miguel Ángel Poveda León
“Miguel Poveda”
Barcelona, 13-2-1973
ミゲル・ポベーダ
本名ミゲル・アンヘル・ポベーダ・レオン
1973年2月13日バルセロナ生まれ
オフィシャルWEB miguelpoveda.com
2009年アラアルのフラメンコ祭で ©︎ Kyoko Shikaze
今、一番スペインで有名なフラメンコ歌手といえば、この人。スペイン中の劇場や音楽フェスティバルで歌い、闘牛場を満員にするフラメンコ界きっての人気を誇る。ペーニャなどで歌い始め、1993年ラ・ウニオンのコンクールで優勝し一躍注目の的となる。後、各地のフェスティバルで活躍。小島章司と共演のため度々来日。またオーケストラとの共演やカタルーニャ語で歌う現代詩やスペイン歌謡、アルゼンチンタンゴを歌い、また他ジャンルの歌手と数多く共演するなど多彩で意欲的な活動で知られる。
2010年カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル ©︎ Kyoko Shikaze
【ビデオ】
オフィシャルYouTube
2011年モライート伴奏でブレリア。
2010 Sevilla ©︎ Kyoko Shikaze
Sara Pereyra Baras “Sara Baras”
San Fernando, Cádiz, 25-7-1971
サラ・バラス
本名サラ・ペレイラ・バラス
1971年7月25日カディス生まれ
オフィシャルウェブ https://www.sarabaras.com/
『ボセス』2015年カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル、ラ・ウニオン(ムルシア)©︎ Kyoko Shikaze
クリアな靴音、観客を虜にする笑顔。いわゆる“華がある”、フラメンコを代表するスター。パリ、ロンドン、ニューヨークと、世界中の大舞台で踊り観客を魅了し続ける、スペインで最も有名なフラメンコ舞踊家。子供の頃からテレビやフェスティバルに出演し、1990年には新宿のタブラオ『エル・フラメンコ』出演のため初来日。帰国後はマヌエル・モラオのカンパニーを経て、アントニオ・カナーレスやエル・グイトの公演にゲスト出演。1998年自身の舞踊団を旗揚げし、これまでに『狂王女フアナ』など自ら振り付けた10以上の作品を発表。
『アルマ』2021年セビージャ、マエストランサ劇場 ©︎ Kyoko Shikaze
2021 ©︎ Kyoko Shikaze
【ビデオ】
アンダルシアの日のガラ番組で
Vicente Amigo Girol
Guadalcanal, Sevilla 25-3-1967
ビセンテ・アミーゴ
本名ビセンテ・アミーゴ・ヒロル
1967年3月25日セビージャ県グアダルカナル生まれ
オフィシャルウェブ https://vicenteamigo.com
2009年 カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル ©︎ Kyoko Shikaze
歌うようなオリジナリティあふれるメロディライン、静寂すらも音楽に変えて語りかけてくるようなフラメンコ・ギターの詩人。セビージャの山間の町生まれのコルドバ育ち。8歳でギターを手にし、地元のギタリストやマノロ・サンルーカルに師事。1988年ラ・ウニオン、翌年コルドバのコンクールで優勝。91年に初のソロ・アルバムを発表。以後、2017年までに8枚のCDをリリース。また作曲家としてもレメディオス・アマジャ、ホセ・メルセらにヒット作を提供しているほか、エンリケ・モレンテら歌い手とのコラボレーション、他ジャンルのアーティストとの共演も多い。
2009年 カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル ©︎ Kyoko Shikaze
2000年セビージャでの記者会見にて
【ビデオ】
2017年地元コルドバ観光局のプロモーション用に撮影されたビデオ
1989年テレビ番組でカマロンの伴奏をする
【筆者プロフィール】
志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。
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