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アーティスト名鑑 vol.37

  • 7月22日
  • 読了時間: 5分

更新日:7月24日

(martes, 21 de julio 2026)

 

スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。

 

文・写真/志風恭子

Texto y fotos por Kyoko Shikaze

 

 

*名鑑登場アーティスト一覧はこちらから

 

Rafaela Carrasco Rivero

“Rafaela Carrasco”

Tomares (Sevilla) 1972


ラファエラ・カラスコ

本名 ラファエラ・カラスコ・リベロ

1972年セビージャ県トマーレス生まれ

 

マティルデ・コラルとマリオ・マジャ。フラメンコ舞踊の歴史的巨匠の遺伝子を受け継ぐ現代フラメンコ舞踊のマエストラ。女性舞踊の伝統的な美しいかたちや優雅さとコンテンポラリーにも通じる進取の性を併せ持ち、常に品格のある美しいフラメンコを踊り手としても振付家としても、私たちに見せてくれる稀有な存在。6歳から踊りマティルデ・コラルらに師事。18歳からマリオ・マジャ舞踊団でイスラエル・ガルバン、ベレン・マジャらと活躍。1996年にマドリードに移り住み、クリストバル・レジェスなどいくつかの舞踊団で活躍後、2002年に自らのカンパニーを立ち上げ、数多くの作品を発表。2013年から16年までアンダルシア舞踊団監督を務めた他、マドリードのマリア・デ・アビラ高等舞踊学院教授も務める。2023年スペイン文化省の舞踊国家賞受賞。代表作にはヘレスのフェスティバルの批評家賞受賞『ナシダ・ソンブラ』などがある。


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2018 Sevilla Ensayo Abierto de Salón de Baile

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2010 “Vamos a tiroteo”©︎Javier Fergó Festival de Jerez

【動画】

ロルカ採集のスペイン民謡集の音楽をアレンジした作品『バモス・アル・ティロテオ』では古典の美しさを現代的に再創造。2008年初演。ビデオでラファエラとパレハで踊っているのはダビ・コリア。ちなみに男性舞踊手たちがバタ・デ・コーラで踊った場面もあり、おそらく男性バタの草分け。

 

16-17世紀のスペイン黄金時代に活躍した女性たちを描いた『ナシダ・ソンブラ』は2017年コルドバのギター祭で初演。フロレンシア・オスら女性ダンサーたちと共演。

 

その後、男性ダンサーとの『アドリアナ』(2020年)、女性たちとの『ノクトゥルナ』(2022年)を経て2024年ビエナルで初演した『クレアビバ』で踊りは彼女ただ一人。

 

セビージャのタバコ工場で働いていたカルメンの同僚たちをイメージした最新作『ウモ』は全編がネットで公開中。


 


2607名鑑_ラファエラ・カラスコ
2024 Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

 

Francisco José Arcángel Ramos

“Arcángel”

Alosno (Huelva)25-03-1977


アルカンヘル

本名 フランシスコ・ホセ・アルカンヘル・ラモス

1977年3月25日 ウエルバ県アロスノ生まれ

 

よく通る良い声に安定した音程。いつの間にかベテランの一人に数えられるようになったアルカンヘルはごく小さな時から歌い、10歳でウエルバのペーニャが主催した子供のファンダンゴ・コンクールで優勝。が、フラメンコ界にその存在が知られるようになったのは、1996年にカルメン・リナーレスが主演した作品『ラ・パラーラ』に出演して以降のこと。以後、マリオ・マジャやハビエル・バロン、エバ・ジェルバブエナらの舞踊作品の伴唱で活躍しつつ、ソロ・リサイタルなどの活動の場を増やしていき、2001年にデビューアルバムをリリース。以後、これまでに計7枚のアルバムを発表。今も主に劇場でのリサイタル活動で活躍中。


2008 Festival Al Gurugu en Arahal(Sevilla) 後ろにいるにはエストレージャ・モレンテ
2008 Festival Al Gurugu en Arahal(Sevilla) 後ろにいるにはエストレージャ・モレンテ

【動画】

1996年、まだ10代のアルカンヘルがブレリアを歌う貴重な映像。ギターはマノロ・フランコとニーニョ・デ・プーラ。踊っているのはホセ・ホアキン。カナルスールのクリスマス番組より。

 

2008年カナルスールのフラメンコ番組でシギリージャ。伴奏はダニ・デ・モロン

 

ブルガリアの合唱団とテレビ番組で共演。ギターはリカルド・モレーノ。

 

グアヒーラをパコ・クルサードの伴奏で。

 

 

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2015 Gira Tablao en Sevilla

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2017 Algeciras Encuentro Internacional de guitarra Paco de Lucía

 

José Quevedo García

José Quevedo “Bolita”

Jerez de la Frontera(Cádiz) 7-7-1974


ホセ・ケベド“ボリータ”

本名 ホセ・ケベド・ガルシア

1974年7月7日 カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ生まれ

 

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2007 Málaga en Flamenco con Marina Heredia

フラメンコのメッカ、ヘレスは歌い手だけでなく数多くの名ギタリストを輩出している。モラオやパリージャと言った名門一家だけでなく、家族にフラメンコ・アーティストはいなくても素晴らしいギタリストたちがたくさんいる。そんな一人がホセ・ケベド“ボリータ”。ヘレスの多くのギタリスト同様、エル・カルボネーロ、ホセ・ルイス・バラオに学び、アルバリスエラ少年少女舞踊団のギタリストに。19歳でマドリードへ。ホアキン・グリロやハビエル・バロンなどの舞踊伴奏を主に活躍。その後ヘレスに戻り、パーカッション奏者パキート・ゴンサレスらとフラメンコ・インストゥルメンタルのグループ、UHF結成、2枚のアルバムをリリース。また同じ頃から歌い手アルヘンティーナやマリナ・エレディアの伴奏、またアルバムのプロデュースで活躍。ミゲル・ポベーダにも2枚のアルバムをプロデュースしている。2013年にはソロアルバムも発表している。息子もギタリストとしての道を歩み始めている。

 

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2022 Bienal de Sevilla ©️ Archico fotográfico Bienal de flamenco / Claudia Ruiz Caro

【動画】

2002年マリナ・エレディアのタンゴを伴奏。


2004年ホアキン・グリロの伴奏

 

2008年アルヘンティーナの伴奏をエウヘニオ・イグレシアスと。


2016年のソロ

 

2022年ビエナルでの公演

 


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2009 Sevilla Presentación del disco de Argentina

 

【筆者プロフィール】

志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。

 

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