アーティスト名鑑 vol.32
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(sábado, 21 de febrero 2026)
スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。
文・写真/志風恭子
Texto y fotos por Kyoko Shikaze
*名鑑登場アーティスト一覧はこちらから
Miguel Flores Quiros
“El Capullo de Jerez”
Jerez de la Frontera 1954
エル・カプージョ・デ・ヘレス
本名ミゲル・フローレス・キロス
1954年ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ
ノリノリのタンゴやブレリアでコアなフラメンコファン以外にも人気の高いカプージョはヘレスのフラメンコのメッカ、サンティアゴ街生まれのアスンシオン地区育ち。幼い時からテレモート・デ・ヘレスら、地元のフラメンコたちを身近に聴いて育ち、ギタリスト、マヌエル・モラオのフエベス・フラメンコスを機にプロに。1989年ぺぺ・デ・ルシアのプロデュースで初のソロアルバムをリリース。以後4枚のアルバムを発表。フェステーロのイメージが強いがシギリージャやソレアなども歌うカンタオール。


【動画】
1989年、カナルスールのフラメンコ番組で歌うブレリア。
2013年、マドリードのクラモーレスというライブハウス制作のドキュメンタリー。
2013年ヘレスのペーニャでのシギリージャ。伴奏はドミンゴ・ルビチ。

2003 Jerez de la Frontera ディエゴ・カラスコ、モライートらと
Josefa Bastos Otero
“Pepa Montes”
Las Cabezas de San Juan (Sevilla) 1954
ペパ・モンテス
本名 ホセファ・バストス・オテロ
1954年セビージャ県ラス・カベサス・デ・サン・フアン
女性らしい、そしてセビージャらしいフラメンコ舞踊、エスクエラ・セビジャーナ、セビージャ派の舞踊家。7歳でセビージャ県ロス・パラシオスの劇場で初舞台。後、ドス・エルマナスに移り住み、技術を磨き、マティルデ・コラルのもとで研鑽を積む。セビージャの“ロス・ガジョス”、マドリードの“カナステーロス”などのタブラオやフェスティバル、歌手の一座で活躍。1975年にはコルドバのコンクールでフアナ・ラ・マカローナ賞受賞。のちの夫となるギタリスト、リカルド・ミーニョとのグループで活躍し、1979年には新宿『エル・フラメンコ』にも出演している。1985年位はコルドバのコンクールでラ・マレーナ賞受賞。セビージャのビエナルに夫、また息子でピアニストのペドロ・リカルド・ミーニョと数多く出演している。


【動画】
1995年カナルスールで、バタ・デ・コーラのソレアを。歌はエンリケ・ソト、ギターはリカルド・ミーニョ、ピアノは息子ペドロ・リカルド。
1999年、同じくカナルスールのフラメンコ番組でアレグリアス。

2008 Jerez フラメンコ学会授賞式にて、カルメン・コルテス、ホセ・ガルバン、マティルデ・コラル、夫リカルド(下)と
Pedro Carrasco Romero
“Niño Jero”
Jerez de la Frontera(Cádiz) 1954 -10-3- 2023
ニーニョ・ヘロ
本名 ペドロ・カラスコ・ロメロ
1954年ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ生まれ、2023年3月10日没
鬼がついたかのような魔的な演奏を聴かせるかと思うと、抜群の間合いの歌伴奏、従兄弟のディエゴ・カラスコのように歌も聞かせる。フェステーロだった父ヘロの息子だからニーニョ(子供)・ヘロという芸名で知られたが、本名のペドロからペリキンとも呼ばれた。母の兄弟もロメリートやグアポなど歌い手がいて、若くしてギターの道に。地元での歌伴奏を経て、セビージャのローレ・イ・マヌエルやファミリア・モントージャの伴奏でライブや録音で活躍。また、カディスのフアニート・ビジャールとも長年共演。録音もある。また、息子たち、ギタリストの長男マヌエル、歌う次男アントニオ、歌って踊る長女マヌエラ、パーカッション奏者で今はクリスマスソングのグループを率いて活躍の三男ルイスらと、バンダ・デ・ニーニョ・ヘロの名前でビエナルにも出演、レコードも録音した。他の誰にも真似できない個性的な物凄い演奏を聞かせることもあった天才肌。

【動画】
1990年、カナルスールにファミリーと出演。彼の隣にいる小さい子がルイスとマヌエラ。
2016年、フアン・ビジャール伴奏で。マドリードの劇場でのライブ。
2018年ヘレスのペーニャでの、フアン・ビジャールとのライブ時のソロ演奏

2022 La Reja Jerez de la Frontera ドミンゴ・ルビチと現れ、ひとしきり歌って弾いて踊って行った夜
【筆者プロフィール】
志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。
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