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  • アーティスト名鑑 vol.27

    (domingo, 21 de septiembre 2025)   スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。   文・写真/志風恭子 Texto y fotos por Kyoko Shikaze   *名鑑登場アーティスト一覧は こちらから   フォスフォリート(カンテ) マノロ・マリン(バイレ) フアン・マジャ“マローテ”(ギター) Antonio Fernández Díaz “Fosforito” Puente Genil (Córdoba) 3-8-1932   フォスフォリート 本名アントニオ・フェルナンデス・ディアス 1932年8月3日 コルドバ県プエンテ・ヘニル生まれ 2002年パコ・デ・ルシアのパストーラ・パボン賞授賞式にて。左からレメディオス・アマジャ、パコ、フォスフォリート、ライムンド・アマドール、ポティート   20世紀後半のフラメンコを代表する歌い手の一人、フォスフォリートは幼くして歌い始め、15歳の時にはロンダのフェスティバルにアントニオ・デ・プエンテ・ヘニルの名で出演していたという。1956年第1回コルドバのコンクールでの4部門全部で完全優勝し、一躍その名が広まり、フアン・バルデラマら内戦前から活躍のスターたちと肩を並べる存在に。パコ・デ・ルシアやフアン・アビチュエラらの伴奏で数多くの録音があり、その深い知識で、多くの後進たちのお手本となった。ヘレスのフラメンコ学会の賞をはじめ、コンパス・デル・カンテ賞、アンダルシア州のパストーラ・パボン賞、カンテ黄金の鍵など大きなフラメンコの賞はほぼ受賞。コルドバのフラメンコセンターもフォスフォリート・フラメンコ・センターとなっている。マラガ出身の踊り手と結婚して後マラガ県在住。 1989年マラガ県アラウリン・デ・ラ・トーレのフェスティバルで。ギターはエンリケ・デ・メルチョール。   【動画】 1972年国営放送のフラメンコ番組『カンテの祭儀と地理』でのフォスフォリート特集。フェスティバルのシーズンに同じ夜にいくつも掛け持ちする人気スターだった。彼がスタイルを築いたと言われるタラントに始まり、アレグリアス、エル・ポロ、ペテネーラ、シギリージャをフアン・アビチュエラの伴奏で。 https://www.rtve.es/play/videos/rito-y-geografia-del-cante/rito-geografia-del-cante-fosforito/1898577/#   1992年のソレア・アポラー。伴奏はマノロ・フランコ。 https://youtu.be/Ri9ELhlH1SU?si=RoKKJDsWmOJAYQsn   1993年のカンティーニャス。伴奏はマヌエル・シルベリア https://youtu.be/iq_icNbNmwc?si=UnQZmPQgPFy9YPYe Manuel Domínguez Marín “Manolo Marín” Sevilla, 1936   マノロ・マリン 本名マヌエル・ドミンゲス・マリン 1936年セビージャ生まれ 2019年セビージャ舞踊学院でのオマージュにて、クリスティーナ・オヨス、アナ・マリア・ブエノ、ホセ・アントニオらと   トリアーナに生まれ、子供の頃から独学で踊り始め妹とのデュオでプロとしての活動を開始。ソロとなってからは、グラン・アントニオの舞踊団やバルセロナやパリなどで活躍。1974年にセビージャに戻り、教室を開き多くの踊り手たちを送り出してきた。また、振付家としてもマヌエラ・バルガス、クリスティーナ・オヨス舞踊団、アンダルシア舞踊団、スペイン国立バレエ団などに数多くの作品を提供しているほか、セビージャ万博でのスペイン歌謡の大スターを集めた作品『アサバチェ』やテレビシリーズ『カルメンを探して』などの振り付けも手がけた。現在はスタジオをマヌエル・ベタンソスに譲り、悠々自適の生活だが、オマージュなどで舞台に上がるとアルテに満ちた素晴らしい足取りを見せてくれる。   1987年ペーニャでの教室発表会で   【動画】 1990年10月、ビエナルのヒラルディージョのコンクールに参加したホセ・ルイス・ロドリゲスの伴奏で踊るタラント。88年のビエナルでマリア・パヘスなどへの振付で一躍タラントを流行させたマノロの王道タラント。歌はアントニオ・サアベドラとフアン・レリダ。 https://youtu.be/dEGbSFArHxk?si=HHk181tFj3WhxsU2   2010年のビエナル、オテル・トリアーナでのタンゴ。歌はフアン・ホセ・アマドール。後半はこの作品を監督したセグンド・ファルコンのカンテソロ。 https://youtu.be/fP8boSEuY6E?si=Kiy1iagPMhXS8KEr 2020年2月スペイン国立バレエ団との『シンコ・トレロス』稽古風景 https://youtu.be/o7xICIPmB7A?si=iSsRa1Lq2B5_3naK   2025年9月、セビージャのペーニャ、トーレ・マカレーナにて Juan Santiago Maya “Marote” Granada 28-5-1936 18-9-2002   フアン・マジャ“マローテ” 本名 フアン・サンティアゴ・マジャ 1936年5月28日グラナダ生まれ 2002年9月18日 没   独特の深くて太く強い音。エレガントでめちゃくちゃかっこいいのはその演奏だけじゃなく人としても、だった。祖父の薫陶を受け、幼くしてサクロモンテの洞窟で踊り手としてプロ活動を開始、後、ギタリストに転向。18歳でマドリードに移り、タブラオで活動を開始。以後、カルメン・アマジャ、マリオ・マジャ、アントニオ・ガデス、エル・グイト、フェルナンダ・デ・ウトレーラ、パケーラ・デ・ヘレス、フォスフォリートといった超一流のアーティストたちを伴奏。踊り手マノレーテの兄であり、彼の伴奏などで複数回来日している。日本在住のギタリスト、ぺぺ・マジャの父である。 1966年発売のフアン・アビチュエラとカップリングのギターソロミニアルバム。   【動画】 フェルナンダ・デ・ウトレーラ伴奏録音。このアルバムの6〜10がマローテの伴奏。1970年発表のアルバム『フェルナンダ・イ・ベルナルダ・デ・ウトレーラ(邦題;真情のカンテ、フェルナンダとベルナルダ)』から。 https://youtu.be/5g0qQfbgs-o?si=vZreLYP_Ou658zGk   1987年スペイン国立バレエ団『ロス・タラントス』で伴奏をしている珍しい映像。踊っているのは弟マノレーテ。 3人のギタリストの一番左。 https://youtu.be/3bC7-cZw_4g?si=hAiec14R2nsvLVVo サビーカス、パコ・デ・ルシア、マローテ、フアン・アビチュエラ(1987年?)   【筆者プロフィール】 志風恭子(Kyoko Shikaze) /1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。   =====

  • 【news】RIO ETERNO 夕暮れ時の森のコンサート

    (viernes, 19 de septiembre 2025)   スペイン語で『悠久の川』という意味の名前を持つフラメンコユニット、リオ エテルノのコンサートが10月に千葉県いすみ市の森の中にあるアジアンカフェで開催されます。 バイオリニストの森川拓哉さんをリーダーに、ギターの菅沼聖隆さん、カンテの井上泉さん、パーカッションの橋本容昌さん、バイレの本間静香さんら日本各地で活躍するフラメンコ・アーティストが集結して2022年より活動を始め、フラメンコのルーツ音楽と現代のフラメンコを融合するオリジナリティあふれるステージを楽しませてくれます。 緑豊かなロケーションで、遥か悠久の時を経て熟成されたフラメンコ文化の奥深さを味わいながら、夕暮れ時の心地良いひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。 [日時] 2025年10月18日(土) 15時開場/16時開演 [場所] アジアンカフェ食堂 チャナリーフ (千葉県いすみ市岬町中滝2072-3 中滝アートビレッジ内) https://chanaleaf.com/ [出演] バイオリン 森川拓哉 ギター 菅沼聖隆 歌 井上泉 パーカッション 橋本容昌 踊り 本間静香 [料金] ショーチャージ3000円(ドリンク、フード別途) [予約] リオエテルノ事務局 田島まで 電話かメールでお申し込みください 電話:050-3701-9796 メール: rioeterno.flamenco@gmail.com ※ご予約順に良いお席にご案内いたします ◎10月19日(日)もいすみ市内でライブを予定しています。 [日時]10月19日(日)13時開場 [場所]Ohara Theater(千葉県いすみ市小沢3466) [チャージ料金]3,000円(バーベキュー付き) ◎昨年の動画配信(予告編)のYouTube https://youtu.be/daf2gkBm3I4?si=nOVsj5dfjLKZIZ5S =====

  • アーティスト名鑑vol.21

    (viernes, 21 de marzo 2025)   スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。   文/志風恭子 Texto por Kyoko Shikaze   *名鑑登場アーティスト一覧は こちらから   エル・チョコラーテ(カンテ) アンヘリータ・バルガス(バイレ) パリージャ・デ・ヘレス(ギター)   Antonio Nuñez Montoya “El Chocolate” Jerez de la Frontera (Cádiz) 4-5-1930 – Sevilla 20-7-2005   エル・チョコラーテ 本名アントニオ・ヌニェス 1930年5月4日カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ生まれ、2005年7月20日セビージャ没   5歳からセビージャに住み、アラメーダ街でニーニャ・デ・ロス・ペイネスら、20世紀前半を代表する歌い手たちの薫陶を受け、プライベートのフィエスタなどでプロとして歌い始め、60年代にはタブラオや映画『バルセロナ物語』出演、コルドバのコンクール優勝、ニーニョ・リカルド伴奏で録音と活躍し、69年にはヘレスのフラメンコ学会の賞を受賞。以後、各地のフェスティバルなどで活躍。86年ビエナルのヒラルディージョのコンクールでも優勝。1996年には佐藤佑子、エンリケ坂井の招きで来日も果たした。 1992年セビージャ ©︎ Kyoko Shikaze 1992年ビエナル、闘牛場での『Y Sevilla』公演、フィン・デ・フィエスタで踊る。©︎ Kyoko Shikaze 1995年マドリード、映画『フラメンコ』プレミアで。©︎ Kyoko Shikaze 2004 年セビージャ フエベス・フラメンコス公演の記者会見で ©︎ Kyoko Shikaze   【動画】 国営放送の伝説的フラメンコ番組から。登録することで日本からでも視聴可能。最初に歌うファンダンゴからすごい。エドゥアルド・デ・ラ・マレーナの伴奏。ソレアでは奥さんロサや、その兄ファルーコ、息子、ファルキートらがパルマを打っている。 https://www.rtve.es/play/videos/rito-y-geografia-del-cante/rito-geografia-del-cante-chocolate/5118320/ カナルスール局の映像から。 1990年マノロ・フランコの伴奏でシギリージャ。 1995年のフラメンコ番組でのシギリージャ。伴奏はフアン・アビチュエラ。 1997年のソレア。伴奏はマヌエル・デ・パルマ。 Ángela Vargas Vega “Angelita Vargas” Sevilla 19-3-1949 – Bormujos (Sevilla) 11-11-2023   アンヘリータ・バルガス 本名アンヘラ・バルガス・ベガ 1949年3月19日セビージャ生まれ、2023年11月11日セビージャ県ボルムホス没   深みと説得力のある存在感がヒターナらしいフラメンコで、日本にも、生徒もファンも多いアンヘリータはトリアーナ生まれ。兄イシドロ、夫ビエンカサオ、息子ホセも踊り手だった。今もイシドロの娘マヌエラが踊り手としてタブラオなどで活躍中。13歳から地元セビージャのタブラオに出演。最初は歌って踊るルンベーラ格で“ラ・ヒタニージャ”という芸名だった。後、舞踊に専念。80年にはコルドバのコンクールで優勝、86年にはヘレスのフラメンコ学会の賞を受賞。その後もフェスティバルなどを主な舞台に活躍。2011年脳梗塞で倒れたが、リハビリを重ね、座ってクラスを行うまでになっていたが23年再び倒れ、亡くなった。 1992年セビージャ万博アンダルシア館タブラオ ©︎ Kyoko Shikaze 1992年セビージャ万博アンダルシア館タブラオ ©︎ Kyoko Shikaze   【動画】 1998年のソレア。夫ビエンカサオ、息子がパルマで。歌はボケロン、ギターはエウヘニオ・イグレシアス。 2008年のティエント/タンゴ。歌はフアン・ホセ・アマドールとルイス・アマドール、ギターはラモン・アマドールとエウヘニオ・イグレシアス。パルマにボボーテ。   Manuel Fernández Molina “Parrilla de Jerez” Jerez de la Frontera(Cádiz) 21-9-1945 – 7-6-2009   パリージャ・デ・ヘレス 本名マヌエル・フェルナンデス・モリーナ 1945年9月21日ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ生まれ、2009年6月7日没   大地に根付いた独特の味わい、風格があり、歌心のあるリズミカルかつメロディアスなトーケで知られる。父はギタリストのティオ・パリージャ、姉アナは踊り手、兄フアンもギタリストでフアンの息子マヌエルもギタリスト、その弟フアンはフルート、ベルナルドはバイオリン奏者、歌い手ボリーコやマヌエル・モラオも従兄弟になるというフラメンコ一家。13歳の時セビージャのフェリアで初仕事、後、ベンタとよばれる街道沿いの居酒屋やプライベートの宴などでも仕事をし、60年代にはマドリードのタブラオで活躍。歌伴奏で頭角を表し、エンリケ・モレンテ、ホセ・メネセ、アグヘータ、マカニータなどの伴奏で知られるが、特にパケーラとは切っても切れない相棒で長年共演し、共に来日も果たした。フィン・デ・フィエスタで見せる愛嬌たっぷりな一振りも魅力的で忘れられない。 1992年セビージャ万博アンダルシア館タブラオ ©︎ Kyoko Shikaze 1992年セビージャ万博アンダルシア館タブラオ ©︎ Kyoko Shikaze   【動画】 国営放送の伝説的フラメンコ番組から。パケーラの伴奏。声の力が強すぎて聞こえにくいがさすがすでに名手。 https://www.rtve.es/play/videos/rito-y-geografia-del-cante/rito-geografia-del-cante-paquera-jerez/1786640/   テレビでのパケーラのブレリア伴奏。   ヘレスのローカル局が没後に制作したドキュメンタリー。兄や娘たち、ペーニャ会長だった従兄弟、研究家らのコメントと地元ならではの、ヘレスでの舞台映像を中心に構成。演奏動画もソロも伴奏もブレリアの一振りも収録と、それだけでも見応えがある。15分の動画3本で構成されています。   【筆者プロフィール】 志風恭子(Kyoko Shikaze) /1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。   =====

  • ArtistaЯ ~表現者☆~ ep.21

    ep.21 山﨑嬉星  Kirari Yamazaki (martes, 16 de septiembre 2025) 写真家・大森有起が、今を輝くフラメンコ・アーティストたちの真の姿を写す この写真は今年夏前に撮りましたが、 実は彼女がまだ小学生のとき、 発表会で楽しく踊る姿を撮影していました。 教室を移り、改めて認知したのは新人公演。 豊かな表現で情感込めたシギリージャ。 自己世界感を懸命に踊る姿を撮影しました。 その間、約8年。 フラメンコから一時期離れていたようですが、 10代の成長は全てに於いて著しく、 「あの子だ!」と後に気付き驚きました。 4歳時、母親の導きで出会ったフラメンコ。 21歳のこの秋、長期スペインへ旅立ちます。 グローバルな視野で、人生はダイナミックに。 きらりちゃんが目指す未来像がとても楽しみです。 ©Yuki Omori 「自分が描くこの先の自分」 『フラメンコの真実を探究し、世界平和を訴えかける舞台作品を創りあげる。誰かの「明日を生きる力」を届けること』が私の将来の夢です。そして、少し気持ち悪いとも思われるような未知の世界を切り拓いて行きたいです。 私にとって、フラメンコは終わりのない旅路です。どんなに足掻いても、ゴールには到着できませんし、そもそもそのゴールはどこなのかも分かりません。しかし、だからこそ私は心惹かれその奥深さに挑戦したいと思っているのかもしれません。フラメンコは「踊り」ではなく「人々の紡いできた歴史」だと私は思います。排除されてきた歴史や貧困な民衆生活の中から生まれたフラメンコの根源には、力強く生きていく力を体現する究極の人間讃歌があると感じています。また、人間誰しもが根底に持つ泥臭さや美しさを昇華させる力があるからこそ、全く異なる文化を持つ私たちでさえも魅力を感じているのではないでしょうか。 私は、これまでの活動の中で国境や文化、世代を超えて人々が一つの舞台に向かって一丸となれること、様々な垣根を超えて芸術を楽しめるということを目の当たりにしてきました。その経験からフラメンコをはじめとする芸術こそが、唯一文化や時代を超えて、人々が一つになれることを体現してくれる平和への架け橋になる存在だと実感しています。そして、将来私もその架け橋を通じて、誰かの「明日を生きる力」を届けられる人間になりたいと強く思います。 今回、「自分が描くこの先の自分」を考える上でどのようにフラメンコを学んでいきたいかについても考えてみました。結論として、私はフラメンコの真髄を学び自分の血肉に通わせた人でありたいと思いました。私自身学びの途上ではありますが、スペイン人の動作を何が何だか分からずに真似しているだけではフラメンコを踊り続ける意義はないと思います。その文化や歴史の真髄には触れようともせずに単に踊っている自分が好きで、彼らの顔芸や振りを真似するだけでは、単なる自己陶酔であると感じます。私がもし「踊り手」として名乗るのであればそのような向き合い方は、決してしません。私にとって歴史を紡いできた人々の文化を学び、理解する事が最も枢要な事だと感じています。真摯に向き合い、時の華ではなく真の華を咲かせて行きたいと思います。最後になりますが、フラメンコを紡いでくれた人々への感謝の念を忘れずにこの平和への架け橋になれるように精進していきたいと思います。 =====

  • ANTÍPODAS

    (lunes, 15 de septiembre 2025)   2025年7月14・15日 杉並公会堂 小ホール(東京)   写真/大森有起 Fotos por Yuki Omori 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko     「フラメンコの舞台作品」と聞いたら、まずイメージに浮かぶのは赤や黒の衣装に身を包んだダンサーが、感情を込めて歌い上げるカンテと音色豊かにかき鳴らされるギターに合わせて情熱的に踊る姿ではないだろうか。 しかし今回の作品『ANTÍPODAS』は、そんなイメージの対極にあるような作品だ。 衣装はオフホワイト系のナチュラルな色彩。いわゆる「フラメンコのカンテ」を聴かせるような場面はなく、透明感のある歌声で南米民謡の歌や自作の曲を軽やかにささやくように歌う。ギターは音源として使用するのみとし、チェロを弾いたり弦を指ではじいたり、指先のカスタネットやタンバリンを組み込んだ机を叩いたり。そして大きな紙風船を連想させるような、紙を生地とした巻きスカート。このデジタルのご時世には珍しい、手作り感たっぷりの演出だ。 出演者は二人きり。 権威あるコルドバのフラメンコ・コンクールでも優勝経験のあるチリ出身のフラメンコダンサー、フロレンシア・オスと、チェリストで歌手としても活躍する双子の妹イシドラ・オリアン。 作品名の『ANTÍPODAS』とは、「対蹠地(たいしょち)=地球の反対側」を意味する言葉だという。遠く離れていながらもどこか共鳴するような、シンクロする何かが感じられる関係性を言い得ているような、示唆に富んだ題名だ。 作品のテーマは、18世紀末から19世紀にかけて広まったロマン主義以降に語られるようになった「ドッペルゲンガー」「分身」「影」といった「自己の二重性」という概念に注目し、かつて一つだった存在が自らの意志で「自分自身になる」までの旅路を描く。 この作品の原案をフロレンシアとともに創作し、監督を務めたダビ・コリアは、彼女ら双子の姉妹の特別なつながりを大切にしながら「舞台では、違いが触れ合い、共通点が抱き合う、ちょうどその1点を私たちは探し求め」たという。 音楽はフラメンコの曲種の他に、チェロの巨匠パブロ・カザルスの弟子でもあったカサドの『無伴奏チェロ組曲第3楽章』やシューベルトの歌曲、そして彼女らの故郷であるチリをはじめ南米で親しまれているクエッカなどを取り入れ、多彩な音楽をフラメンコの靴音やパーカッションの様々な音色を使って自由に表現する。 フロレンシアの踊りはしなやかで美しく、洗練された動きの内面からは強いフラメンコ性が感じられる。母国チリ大学のコンセルバトリオを卒業後スペイン・セビージャに移り住み、アンダルシア舞踊団を始め数々の舞踊団で磨き上げられた技術は、フラメンコ舞踊としての高い芸術性を惜しみなく表現する。 そしてイシドラが奏でるあらゆる音楽もまた、美しく独創性に富み、観る者に驚きや感動を与えてくれた。 舞台の上で踊り、歌い、音を奏でる二人は、別々の動きをしていてもどこかシンクロしているように感じられた。共に同じ動きをしたり向かい合ったりする場面では、その完璧な同一性や相対性はまさに芸術だった。 シンプルに研ぎ澄まされた演出と、幻想的な世界観。そして素晴らしい舞踊表現。 目にも耳にも美しい、心が洗われるような至福の時間であった。 本来、芸術の持つ意味とはこういうものなのではないか、とふと感じた。 もちろん、人それぞれ嗜好や好みはあるけれど、例えば一晩泣き明かした後に全ての澱が洗い流されたような、心が軽くなってまた希望に向かって歩き出せるような、そんな清々しさに近い感情を覚えた。 本物の芸術は、見る人に力を与えてくれるものだと思う。 この作品を観た人は、力をもらえたのではないだろうか。 【プログラム】 1. "Plumita (Little bird)" /羽(小鳥) 2. Seguiriya/シギリージャ 3. Guajira/グアヒーラ 4. Cueca y Bulerías/クエッカとブレリーアス 5. Gaspar Cassado (monster)/ガスパール・カサド(モンスター)  曲:「無伴奏チェロ組曲」より第3楽章(間奏曲と舞曲、終曲) 6. Fandangos/ファンダンゴ 7. Doppelgänger/ドッペルゲンガー  曲:シューベルト歌曲集「白鳥の歌」より《影法師(ドッペルゲンガー)》 =====

  • 【news】大黒摩季全国ツアー「55 RED」でフラメンコを体感!

    (martes, 9 de septiembre 2025)   国内で男女問わず絶大な人気を誇るシンガー・ソングライターの大黒摩季さんが、フラメンコやラテン音楽など世界の文化と音楽との融合をコンセプトとした全国ツアー「MAKI OHGURO LIVE TOUR 2025 -55 RED-」を、8月28日の北海道・函館を皮切りに11月まで展開しています。 ツアー初日と同日にデジタル配信でリリースされた新曲「Mira mira mira」は、大黒さんの熱い歌声とともにフラメンコ・テイスト溢れるサウンドに仕上がり、今秋発売予定のアルバム『55 RED』のリード曲にもなっています。 大黒さんは初めてスペインを旅行した時に感動したというフラメンコに魅かれ、その後スペイン・ロンダ国際コンクールで2017年に優勝したフラメンコダンサー SIROCOさんと出会い、そこから今回の『55 RED』ツアーの構想が出来上がったといいます。ツアーの内容や要となるアルバム制作にも、SIROCOさんをフラメンコ全般の監修に迎えています。 アルバムはフラメンコだけではなく世界的にムーブメントとなっているChill Soundやボサノバ、サルサなどラテン音楽も取り入れ、ツアーではSIROCOさんが選抜したメンバーで構成されるフラメンコ・ユニットが参加。また大黒さん自身もフラメンコに強いシンパシーを感じて踊りのレッスンを受けているといい、熱いステージ・パフォーマンスが期待されます。 日本が誇るトップアーティストが魅せるフラメンコの世界を、あなたも体感してみてはいかが? 【大黒摩季 新曲「Mira mira mira」】 https://ohguromaki.lnk.to/miramiramira     【ツアースケジュール】 *開催終了 :8月28日(木)北海道 函館市民会館 大ホール 開場:17:30 / 開演:18:30 [ 問 ] ウエス  info@wess.co.jp [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター)、徳永暁人(ベース)、菅野知明(ドラム)、前田サラ(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、佐藤由(パーカッション)、Farolito(フラメンコダンサー)、徳永健太郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、水落麻理(カンテ[唄・コーラス])、有田圭輔(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) *開催終了 :8月30日(土)北海道 札幌文化芸術劇場hitaru 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] ウエス  info@wess.co.jp [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、増﨑孝司(ギター)、徳永暁人(ベース)、菅野知明(ドラム)、前田サラ(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、佐藤由(パーカッション)、Farolito(フラメンコダンサー)、徳永健太郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、水落麻理(カンテ[唄・コーラス])、有田圭輔(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 9月14日(日)福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] GAKUONユニティ・フェイス 0985-20-7111(平日12:00~17:00) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター)、徳永暁人(ベース)、平陸(ドラム)、竹上良成(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、伊波淑(パーカッション)、Farolito(フラメンコダンサー)、徳永康次郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、今枝友加(カンテ[唄・コーラス])、有田圭輔(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 9月15日(祝・月)大分県 iichikoグランシアタ 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] GAKUONユニティ・フェイス 0985-20-7111(平日12:00~17:00) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、増﨑孝司(ギター)、山口寛雄(ベース)、平陸(ドラム)、竹上良成(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、伊波淑(パーカッション)、Farolito(フラメンコダンサー)、徳永康次郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、今枝友加(カンテ[唄・コーラス])、有田圭輔(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 9月19日(金)宮城県 トークネットホール仙台(仙台市民会館)大ホール 開場:17:30 / 開演:18:30 [ 問 ] キョードー東北 022-217-7788(平日13:00~16:00 / 土曜10:00~12:00) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター)、山口寛雄(ベース)、平陸(ドラム)、前田サラ(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、伊波淑(パーカッション)、Farolito(フラメンコダンサー)、石井碧奏(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、水落麻理(カンテ[唄・コーラス])、有田圭輔(カンテ[唄・コーラス])、MOMO(ポールダンサー) 9月23日(祝・火)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(12:00-18:00) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、増﨑孝司(ギター)、山口寛雄(ベース)、平陸(ドラム)、前田サラ(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、伊波淑(パーカッション)、Farolito(フラメンコダンサー)、徳永健太郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、水落麻理(カンテ[唄・コーラス])、今枝友加(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 9月26日(金)山口県 KDDI維新ホール メインホール 開場:17:30 / 開演:18:30 [ 問 ] YUMEBANCHI(広島) 082-249-3571(平日12:00~17:00) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター)、山口寛雄(ベース)、菅野知明(ドラム)、竹上良成(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、佐藤由(パーカッション)、鈴木時丹(フラメンコダンサー)、石井碧奏(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、石塚隆充(カンテ[唄・コーラス])、松木匠(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 9月27日(土)広島県 ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ 大ホール 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] YUMEBANCHI(広島) 082-249-3571(平日12:00~17:00) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、増﨑孝司(ギター)、山口寛雄(ベース)、菅野知明(ドラム)、竹上良成(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、佐藤由(パーカッション)、Farolito(フラメンコダンサー)、徳永康次郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、石塚隆充(カンテ[唄・コーラス])、松木匠(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 10月3日(金)新潟県 新潟県民会館 大ホール 開場:17:30 / 開演:18:30 [ 問 ] FOB新潟 025-229-5000(平日11:00-17:00) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター)、徳永暁人(ベース)、平陸(ドラム)、前田サラ(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、佐藤由(パーカッション)、未定(フラメンコダンサー)、徳永健太郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、今枝友加(カンテ[唄・コーラス])、石塚隆充(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 10月4日(土)群馬県  *SOLD OUT メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎(伊勢崎市文化会館 0270-23-6070 [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター)、徳永暁人(ベース)、平陸(ドラム)、竹上良成(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、佐藤由(パーカッション)、未定(フラメンコダンサー)、徳永健太郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、石塚隆充(カンテ[唄・コーラス])、山田あかり(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 10月12日(日)長崎県 HAPPINESS ARENA(ハピネスアリーナ) 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] GAKUONユニティ・フェイス 0985-20-7111(平日12:00~17:00) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、増﨑孝司(ギター)、山口寛雄(ベース)、菅野知明(ドラム)、前田サラ(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、伊波淑(パーカッション)、未定(フラメンコダンサー)、徳永健太郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、有田圭輔(カンテ[唄・コーラス])、石塚隆充(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 10月13日(祝・月)熊本県 熊本城ホール メインホール 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] GAKUONユニティ・フェイス 0985-20-7111(平日12:00~17:00) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、増﨑孝司(ギター)、山口寛雄(ベース)、菅野知明(ドラム)、前田サラ(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、伊波淑(パーカッション)、未定(フラメンコダンサー)、徳永健太郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、石塚隆充(カンテ[唄・コーラス])、松木匠(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 11月1日(土)大阪府 東京建物 Brillia HALL 箕面 大ホール 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] キョードーインフォメーション 0570-200-888(12:00~17:00 ※土日祝休み) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター)、徳永暁人(ベース)、平陸(ドラム)、竹上良成(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、佐藤由(パーカッション)、未定(フラメンコダンサー)、徳永健太郎(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、水落麻理(カンテ[唄・コーラス])、今枝友加(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 11月3日(祝・月)和歌山県 和歌山県民文化会館 大ホール 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] テレビ和歌山 073-455-5721 受付時間 9:30~18:30(土日祝・年末年始休) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター)、山口寛雄(ベース)、平陸(ドラム)、竹上良成(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、佐藤由(パーカッション)、未定(フラメンコダンサー)、福島隆児(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、石塚隆充(カンテ[唄・コーラス])、山田あかり(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 11月7日(金)石川県 金沢・本多の森 北電ホール 開場:17:30 / 開演:18:30 [ 問 ] FOB金沢 076-232-2424(平日11:00-17:00) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター)、山口寛雄(ベース)、平陸(ドラム)、竹上良成(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、伊波淑(パーカッション)、未定(フラメンコダンサー)、石井碧奏(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、有田圭輔(カンテ[唄・コーラス])、石塚隆充(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) 11月9日(日)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール 開場:16:00 / 開演:17:00 [ 問 ] キョードーインフォメーション 0570-200-888(12:00~17:00 ※土日祝休み) [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター)、山口寛雄(ベース)、平陸(ドラム)、竹上良成(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、伊波淑(パーカッション)、未定(フラメンコダンサー)、石井碧奏(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、水落麻理(カンテ[唄・コーラス])、石塚隆充(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) ●チケット代金: 全席指定 8,900 円 (税込) ※4歳以上有料。3歳以下無料。(ただし席が必要な場合は有料) 【学生割引】5,900円(税込) ・対象は高校生、中学生 ・当日3,000円を返金いたします 【キッズ割引】3,900円(税込) ・対象は小学生以下 ・当日5,000円を返金いたします 【学生割引・キッズ割引チケットの注意事項】 ※公演当日、会場での返金となります。 ※年齢が確認できる身分証明書をご持参ください。学生割引対象の方は学生証もご持参ください。 ※公演日当日、身分証明書、学生証をお忘れになられた場合には、いかなる理由がございましても返金の対象となりません。予めご了承ください。 【ツアーFINAL公演】 11月16日(日)東京都 東京国際フォーラム ホールA 開場:16:00 / 開演:17:00 [問]KMミュージック 045-201-9999 (平日:11:00-13:00 / 15:00-17:00) info@kmmusic.co.jp 一般発売:2025/10/18(土)10:00~ [ MEMBER ] 柴田敏孝(キーボード)、清水俊也(キーボード)、増﨑孝司(ギター)、山口寛雄(ベース)、平陸(ドラム)、前田サラ(サックス)、YUKA(コーラス)、光永泰一朗(コーラス)、鈴木ヨシロー(パーカッション)、伊波淑(パーカッション)、未定(フラメンコダンサー)、石井碧奏(ガットギター)、永田充(カホン&ダラブッカ)、水落麻理(カンテ[唄・コーラス])、今枝友加(カンテ[唄・コーラス])、RYOTA(ポールダンサー) ●チケット代金: 全席指定 9,900 円 (税込) ※4歳以上有料。3歳以下無料。(ただし席が必要な場合は有料) 【学生割引】6,900円(税込) ・対象は高校生、中学生 ・当日3,000円を返金いたします 【キッズ割引】4,900円(税込) ・対象は小学生以下 ・当日5,000円を返金いたします 【学生割引・キッズ割引チケットの注意事項】 ※公演当日、会場での返金となります。 ※年齢が確認できる身分証明書をご持参ください。学生割引対象の方は学生証もご持参ください。 ※公演日当日、身分証明書、学生証をお忘れになられた場合には、いかなる理由がございましても返金の対象となりません。予めご了承ください。 ★FINAL公演の先行抽選の詳細は公式サイトから。 https://maki-ohguro.com/live/tour25/55fin.html 【大黒摩季 公式サイト】 https://maki-ohguro.com/index.html =====

  • カンテフラメンコ奥の細道 on WEB no.52

    (jueves, 11 de septiembre 2025) 文/エンリケ坂井 Texto por Enrique Sakai ラ・トゥリニ マラゲーニャの女王と言われたトゥリニの物語は前回で一応終わり、今回はその録音についてです。自身は録音を残しませんでしたが、彼女のマラゲーニャはそれを聴いた人達から広く人気を集め、録音(当時ですからSPレコード)によっても伝わっていきました。 現代の歌い手達もお手本としている古い録音を、以下に挙げてみましょう。 まずマラゲーニャ①はこのシリーズNo.50で取り上げたファン・デ・ラ・ロマで、これは1960年代のLP録音で、当時のアンソロジーなどに入っています。 他にはセバスティアン・ムニョス、通称「エル・ペーナ・パードレ」のEl camino de la vida やEn San Antón me prendieron、パカ・アギレーラの A mi mare por su alma などが知られています。 マラゲーニャ②はNo.51で取り上げた、Ay, alguna vez …が最も良く知られていますが、他にはパカ・アギレーラのPensando en tí,〈desvarío〉があります。 スタイル③は前回のEn el cementerio duerme、そして④は今回取り上げるパカ・アギレーラが歌った Vi de llorar a una〈mare〉があります。 Triniのマラゲーニャは現代も多くの歌い手達が録音していますが、私が直接聴いた中ではフォスフォリートやカルメン・リナーレスが良かった印象を持ちました。 Malagueña de La Trini ④   これまで①②③のスタイルを取り上げたので、最後のひとつ④のスタイルも取り上げます。 これもパカ・アギレーラが1910年にラモン・ガルシーアのギターでゾノフォン盤(Zonophone)に録音しました。歌詞は以下の通り。   【Letra】 (vi llorar a una〈mare〉…) En un entierro de un hijo vi de llorar a una〈mare〉, las lágrimas que〈erramaba〉 eran gotitas de sangre que por su hijo〈erramaba〉.   【訳】 (私は見た…) 私は見た、ひとりの母親が 亡くなった息子の埋葬で 悲しみに泣く姿を、 息子のために流した涙は、 それはまさに血の涙だった。   ※vide(veáse参照と同じ)という言葉もあるがこの場合は「vi de +不定詞」で、フラメンコの歌詞に時たま現われるアンダルシア的表現。最初はdeが入っていないが、入れた方が8音節となって整うので入れたのだろう。     この曲は古いタイプの少しゆっくり目のアバンドラーのリズムに乗って歌われています。リブレでも良いのですが、メロディーはあまり凝ってないのでアバンドラー向きとも言えるでしょう。   【筆者プロフィール】 エンリケ坂井(ギタリスト/カンタオール) 1948年生まれ。1972年スペインに渡り多くの著名カンタオールと共演。帰国後カンテとパルマの会を主宰。チョコラーテらを招聘。著書『フラメンコを歌おう!』、CD『フラメンコの深い炎』、『グラン・クロニカ・デル・カンテ』vol.1~36(以下続刊)。2025年1月Círculo Flamenco de Madridから招かれ、ヘスス・メンデスと共演。   ※CD『グラン・クロニカ・デル・カンテ』シリーズを購入ご希望の場合は、アクースティカ( https://acustica-shop.jp/ )へお問い合わせください。(編集部)   ======

  • 宮野ひろみ舞踊40周年記念公演 《絆 Los Lazos》

    (lunes, 8 de septiembre 2025)   2024年11月2日(土) 千代田区立内幸町ホール(東京) 写真/近藤佳奈 Fotos por Kana Kondo 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko  9歳からフラメンコ舞踊を始めて19歳で教室を立ち上げ、以来30年以上にわたり舞踊・教授活動を続けている宮野ひろみの活動40周年を記念する劇場公演が行われた。 公演は2部制で、1部は生徒たちが出演する教室発表会が行われ、後半の第2部で今作品が上演された。   フルートのメロディが流れる中、日本歌謡の「この道」を歌う宮野の歌声が場内に広がる。歌が終わり幕が上がると、青のグラデーションが鮮やかなドレス姿の宮野が登場。ギターとフルートで奏でるベネズエラの伝承曲に身を委ね、しなやかでな芯のある踊りをみせる。曲がファルーカに変わると力強くキレのある足技を聞かせ、美しさと勇ましさのギャップに圧倒される。音楽はアストゥリアスからカーニャへと続き、舞踊団員による群舞はフォーメーションなども工夫され、ソロとは違う楽しさが加わる。 有田のカンテソロのマラゲーニャ。歌い終えて立ち去る有田と絡むように踊るシーンでは恋人との別れを表現。男が座っていた椅子がスポットライトで照らされ、そこに想いを寄せるように踊る演出はまるでドラマのワンシーンのよう。 日本の有名な歌曲「浜辺の歌」の独唱に続いて、アレグリアスの華やかな群舞が舞台を彩り、そしてハバネラでは黒のマントを羽織った宮野が登場。マントを脱ぐと黒のパンツスタイルで、凛々しい闘牛士のような出で立ち。 ブレリア・デ・カイでは群舞とともに、フォーメーションなどショーアップした演出が楽しい。 カンテソロやフルートのソロを聴かせ、最後の曲はグアヒーラ。後ろの裾を少し長くフリルのボリュームを出して仕立てたサーモンピンクのドレスは、キューバ由来のこの曲にぴったり。アバニコやマントンを巧みに使いながら、明るい笑顔とともに華やかな踊りで締めくくった。 出演者挨拶では、舞台中にも披露した「Tea for two」のフルート演奏の中で行われ、そんな優しい雰囲気での演出にも彼女の人柄が感じられる。 最後の挨拶で宮野は、この公演が実は2か月前の9月に亡くなった最愛の母の米寿を祝う予定のものであったことを打ち明けた。音楽好きだった母のために、様々なジャンルの曲を選曲に取り入れたという。そして、ギタリストを4人も迎えカンテもフルートも縁のあるアーティストたちを迎えたこと、恩師である田中美穂氏らへの感謝と、これまで舞踊活動を通して関わった日本人やスペイン人のアーティストたち、そして家族や生徒たちと、全ての人への感謝の気持ちを伝えたいと語った。 バイタリティが溢れるような踊りからは想像もつかなかったが、もともと身体が弱かったという彼女が舞踊活動を続けていく過程では、きっと様々な困難を乗り越えてきた事だろう。舞踊活動40年というここまでの長い道のりと、その間に築き上げられてきた「絆」の大切さに、しみじみと想いを馳せるような公演だった。 [プログラム] Ⅰ 人生 祈りと共に Ⅱ 女 愛とは Ⅲ 仲間 尊きもの Ⅳ 夢 憧れ Ⅴ フィナーレ [出演] 宮野ひろみ Lucero Flamenco 舞踊団(稲田起子 川嶋沙瑛子 今野明日香 永島孝子 中山智代 中村玲奈 三浦好子 山口彩子) 柴田杏里(ギター) 鈴木英夫(ギター) 斎藤誠(ギター) 稲津清一(ギター) 有田圭輔(カンテ) ダニエル・リコ(カンテ) 天辰直彦(フルート) ======

  • スペインNews 9月号・2025

    (sábado, 6 de septiembre 2025)   文・写真/志風恭子 Texto y fotos por Kyoko Shikaze   《INDEX》 ・ カンテ・デ・ラス・ミーナス ・ フラメンコ・オン・ファイア ・ 訃報(ペリーコ・デル・ルナール二世、ディエゴ・デ・モロン)   セビージャは今年も最高気温が公式で44度、街頭の温度計は50度という、熱波襲来。ひと昔、ふた昔前までは8月のスペインは海辺以外の街中は人も車もいなくなり、フラメンコのクラスも全休。みんなバカシオネス、バケーションでいなくなるのでペーニャも劇場公演もお休み、フラメンコといえば夜遅く始まり朝方まで続く村のフェスティバルだけ、という感じだったのですが、スタジオがエアコン完備となり、マドリードやヘレスでは夏季集中クラスも毎年いくつか開講されています。それでもとにかく暑いこの季節、外に出て動けるのは午前中か夜21時以降という感じなので、観光にも短期留学にもお勧めしません。どうしてもこの期間しか休めないというのなら、マドリードのクルシージョで夜タブラオ、ヘレスのクルシージョで金曜のフラメンコ公演などを観て、午後か週末にはサンルーカルやカディスなどの海に足を伸ばすということもできるので、どうしても夏しか休みが取れないフラメンコ練習生は夏の超短期留学を兼ねた夏休みも不可能ではありません。マドリードでもヘレスでも週に1度くらいはタブラオ以外のフラメンコ公演も行われているようですが、もし観る聴く専門で行くならフェスティバルに行くというのもいい方法です。8月に行われる中規模のフラメンコ・フェスティバルを二つご紹介しましょう。   【カンテ・デ・ラス・ミーナス】  スペインで最も有名なフラメンコ・コンクール、カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバルは。毎年8月の初めに、スペイン南東部、ムルシア州の小さな町、ラ・ウニオンで開催される歴史のあるフェスティバルです。前半は第一線で活躍するアーティストたちによるガラ公演、後半がコンクールという構成。   このフェスティバルに昔からスペイン各地のペーニャ、フラメンコ愛好会の人たちが集まってくるのは、10日間ほどと短期間なことと、夏休み期間で仕事を休みやすいのがその理由ではないかと考えられます。セビージャからだとカルタヘナまでバスで9時間、マドリードからだとバスで5時間、そしてカルタヘナからバスで20分。どこからでもそこそこ遠いこの町は海こそ近いものの、これといった観光名所があるわけではないので、普段は静かな町ですが、フェスティバルの時はそれなりに賑やかになるのです。遠い道のりをものともせず出かけた私は、ここでだけ毎年顔を合わせるおじさんたちに今年もご挨拶。   ヘレスのフェスティバルやセビージャのビエナルと違って、このフェスティバルではこれまでも参加者とその関係者以外ほとんど日本の人を見かけることはないのですが、去年の萩原淳子が優勝した影響もあったのでしょうか、日本人のフラメンコファンも何人かお見かけしました。ヘレスやセビージャとは一味違うフェスティバルを楽しんで頂けたなら、90年代から時々やってきている者としてもうれしいです。   第64回となる今年のフェスティバルは、7月30日から8月9日まで開催されました。30日の前夜祭では、地元の楽団や合唱団に続き、地元ラ・ウニオンが誇る歌い手、エンカルナシオン・フェルナンデスがマラゲーニャやカンティーニャ、ムルシアーナ、ミネーラ、ガロティンなどを歌い継ぎ、地元の舞踊教室生徒によるファルーカ、バタ・デ・コーラにマントンでのカラコーレスと続きました。 ビデオはこちら https://www.youtube.com/live/Hedt7VH3MBY?si=1EC81A78du-srvCA&t=3353 初日は、スペインの人気ドラマシリーズに主演していたベテラン俳優イマノル・アリアスが、友人の、フラメンコの詞も書いていた作家の思い出から彼が書いた詩をモチーフにしたフラメンコがテーマの舞台作品の一部を地元のギタリスト、アントニオ・ヌニェスのギターとラウル・ヒメネスのカンテとともに朗読するという形で行いました。 その後は優勝者ガラ。まずはトロボという即興で歌のように語る、ラップの元祖みたいなコンクールの覇者が登場。続いて、今年3月に開催された2007年から2011年に生まれた人(14〜18歳)対象の舞踊コンクールで優勝したマティアス・カンポスがソレアを。これはもう本選に出場しても優勝できるだけの実力者で、若さに似合わぬ落ち着きのあるマルカヘには重みもありすでに風格すら感じられ、力強い怒涛のサパテアードといい対比をみせています。2022年に13歳でテレビ番組『ゴット・タレント』出演、翌年にはカナルスールの同様の番組で優勝、アントニオ・カナーレスとも劇場公演で共演しています。まだマラガの舞踊専門学院在学中とのことですが、すでにプロとしてソロでフェスティバルやタブラオでも踊るなど活躍しています。マリオ・マジャやグイトなど先達のエッセンスを感じさせる若き才能。これからの展開も楽しみです。 続いて、昨年の楽器部門優勝、チェロ奏者のホセ“エル・マルケス”はオリジナルのガロティンとアレグリアスを独奏。チェロという楽器ならではの演奏によるフラメンコ。メロディや調整だけでなく、しっかりコンパスをキープしているのは、これまでにラファエラ・カラスコなど数多くのフラメンコアーティストと共演してきたからでありましょう。 最後は、ジョニ・ヒメネスとの共演でグラナイーナ。 そして舞踊部門で優勝した萩原淳子のタラント。抑えた色調のシンプルな衣装は、シリアスな曲のタラントにも、カンテを尊重したドラマチックな彼女の振付にもよくあっています。 スカート下が赤いのは感情を抑えた中にある秘めた熱情、なのかもしれませんね。 再びギター部門優勝のジョニ・ヒメネス登場。この人のソロは去年のコンクールで初めて聴いたのですが、聴くたびに泣かされます。一つ一つの音に重みがあり、間合いが絶妙なのです。時折挟む、パコ・デ・ルシアのフレーズを誰よりもしっかり再現しているのもうれしい。マドリード出身で、歌伴奏、舞踊伴奏、ソロとオールマイティーに活躍中です。 最後はヘスス・コルバチョ、エル・マルケスとグアヒーラ。メロディアスな曲が絶品のヘススだけにこれまた最高。 同じ年に優勝したということで、各地で共演を重ねることで親密さが増して、こんな共演が生まれるのは本当にうれしいことですね。   再び萩原でアレグリアス。バタ・デ・コーラにマントンの王道アレグリアスを華やかに。技術をしっかり身につけているので安心して見ていられるのは言うまでもありません。 最後はヘスス・コルバチョ。客席から登場してプレゴン、舞台に上がってミネーラ、ソレア、カンティーニャ… と歌い継いで夜は更けていくのでありました。   ビデオはこちら。マティアス君の踊りのとこからにしてます。その前のも見ることができますよ。 https://www.youtube.com/live/FE8pn2XO3zs?si=iB8s77_JhiBrrKkg&t=3852 その後、2日目はギタリスト、アントニオ・レイのリサイタル、 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas 3日目はサラ・バラスによる、パコ・デ・ルシアへのオマージュ『ブエラ』 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas 4日目はヘスス・カルモナの新作『ウニードス』初演。2012年舞踊部門で優勝のヘスス。2016年準決勝で素晴らしいパフォーマンスを見せたルシア・カンピージョ、この公私共にパートナーである二人のパレハでのタラントも素晴らしすぎましたが、とにかくヘススがすごい。身体能力、体幹が人間離れしてるというか、フラメンコ界でも1、2、を争うのでは? 形の美しさ、強さ、そしてフラメンコ性。私的には、文句なく、今年のガラ公演の中でのナンバーワンでありました。ホセ・バレンシアとフアン・レケーナがゲストに回ってしまい、前半の伴唱伴奏の若手がちょっと物足りないのが玉に瑕、といったところでしょうか。ヘレスかどっかでまた見ることができるといいな。 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas 5日目はヘレスのエセキエル・ベニテスとマイテ・マルティンのカンテリサイタル、 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas そしてガラ最終日は、アンダルシア舞踊団のフラメンコ組曲『ティエラ・ベンディータ』でした。 8月6日は6、7月にスペイン各地で行われた予選を勝ち抜いたコンクール準決勝が3日間。その最終日、金曜深夜に決勝進出者が発表され9日に決勝が行われました。   結果は以下の通り。 大賞/ランパラ・ミネーラ グレゴリオ・モジャ 昨年は決勝に進んだものの賞には手が届かなかった彼は今回、参加したすべての部門で優勝、伴奏したパコ・コルテスも伴奏者が対象の審査員特別賞を受賞と、6冠の帝王。1984年ラ・マンチャ地方、アルガマシージャ・デ・アルバという街の出身。エンリケ・モレンテの影響を大きく受けています。10代から各地のコンクールに出場し、ペーニャやフェスティバルで活躍しているそう。今後、活躍の幅がより広がることでしょう。 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas   楽器部門   優勝 ホセ・カルロス・アンサ/ピアノ トマティートの妹の息子、つまり甥っ子だそうです。タランタも良いけどブレリアが最高! 他のピアニストの誰にも似ていないのもいいな。 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas 準優勝 オスタリンダ/フルート 1980年、エストレマドゥーラはサフラ生まれ。ヨーロッパで初めてフルート専攻で音楽学校で大卒相当の資格を取ったヒターナだそう。抜群のリズム感が魅力。 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas 舞踊部門 優勝 サロメ・ラミレス 日本でもお馴染み、ヘレス出身のサロメ。90年生まれというから35歳。新進気鋭の若手というイメージがあったけど、いつの間にか中堅ですね。歌に敬意を払ってしっかり踊るフラメンカ。 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas   準優勝 ホセ・ビーニャス カディス県出身だけど、マドリード在住で主にタブラオで活躍中とか。 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas   ギター部門 優勝 該当者なし       準優勝 トニ・アベジャン バルセロナ近郊マタロー出身で各地のコンクール入賞しているそう。 マリアノ・コンデ特別賞 (16歳から25歳のギタリストが対象) サムエル・デ・エンカルニ (左利きのギタリスト。決勝には進めませんでしたが、伴奏も含めた若手ギタリストの中から選ばれ、マリアノ・コンデのセカンドラインのギターが贈られました) カンテ部門III ・低アンダルシアのカンテ トナ、シギリージャ。ソレアレス、カーニャ、ポロ、リビアーナ、セラーナス 該当者なし ・低アンダルシアのカンテ ブレリア、カンティーニャス、タンゴス、ティエントス、ペテネーラ、ファルーカ、ファンダンゴ・ペルソナレスなど グレゴリオ・モジャ(マリアーナ)   カンテ部門II マラガ、グラナダ、コルドバ、ウエルバの歌、アンダルシアのファンダンゴ由来の他の歌。 ・マラゲーニャ、グラナイーナ・イ・メディア・グラナイーナ、グラナダ、ウエルバ、ルセーナのファンダンゴ、ベルディアーレス、ロンデーニャス、ハベーラ、ハベゴーテ、そのほかのフラメンコの要素のある、地方ファンダンゴ。 グレゴリオ・モジャ(マラゲーニャ)   カンテ部門I ・ムルシアーナとその他のカンテス・ミネーロス(タラント、レバンティーカ、ファンダンゴ・ミネーロ、カンテス・デ・マドゥルガーなど ホセ・デル・カジ(レバンティーカ) コルドバ出身、マドリード在住でタブラオを中心に活躍中。 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas  ・タランタス フランシスコ・エレディア 昨年もタランタ部門で受賞している、ハエン出身の歌い手です。 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas  ・カルタヘネーラス グレゴリオ・モジャ ・ミネーラス グレゴリオ・モジャ   審査員特別賞 パコ・コルテス/グレゴリオ・モジャの伴奏   受賞者のみなさん、おめでとうございます。 ©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas なお、旧公設市場で行われるメインのガラ公演、コンクールの他にも、夜中には市内のレストランやバーなどで無料で見ることができるフラメンコ公演があったり、フラメンコの功労者への表彰があったり、1日だけの舞踊マスタークラス(去年はルベン・オルモ、今年はエドゥアルド・ゲレロが講師)が開講されたり、フラメンコ関係の書籍やCDなどのプレゼンテーションがあったりと、いろんなイベントがあります。   【フラメンコ・オン・ファイア】 8月29日マカニータはマヌエル・バレンシアの伴奏で ©︎ Flamenco on Fire   8月末に牛追い祭りで有名な北スペイン、ナバラ地方のパンプローナで開催されるのがフラメンコ・オン・ファイア。こちらは今年でまだ12回目と、50年以上の歴史を誇る夏のフェスティバルも多いので、フラメンコ祭の中では新しい方に入ります。実は私もまだ行ったことがないのですが、こちらもパンプローナ市内での公演に限れば開催期間はほぼ1週間と短く、同じ日に時間をずらしていくつもの公演があり、フラメンコを集中して楽しみたい人には良いかもしれません。大劇場公演もあれば、中劇場やライブハウス、ホテルでの深夜23時半の公演もあり、と会場もバラエティに富んでいます。   このフェスティバルで有名なのはバルコン、バルコニーから広場に向かって歌ったり演奏したりの無料のライブ。無料ということもあって、いつも大勢の観客が詰めかけているようです。 8月30日にはトマティートもバルコニーから演奏 ©︎ Flamenco on Fire なお、フラメンコとは縁遠いと思われがちな北スペインですが、ここパンプローナはフラメンコ・ギターの歴史上の重要な存在、サビーカスの生まれ故郷ということもあって、当初から、その他のフラメンコ祭に比べても、ギター公演の重要性が高いように思われます。 中でも、2025年で3回目となった『アルサプア』と題された劇場公演では、普段は見られないギタリストたちの共演で注目されています。今年はヘラルド・ヌニェス、マノロ・フランコ、ラファエル・リケーニ、ホセ・アントニオ・ロドリゲスという同世代の4人のギタリストと、やはり同世代のアントニオ・カナーレスが共演したそうです。 8月27日『アルサプアIII』 ©︎ Flamenco on Fire 他にも、この作品に出演したホセ・アントニオ・ロドリゲスやダビ・セレドゥエラ、アルフレド・ラゴスらのギターソロ公演や、イスマエル・デ・ロサ“ボラ”やマヌエル・デ・トマサ、エスメラルダ・ランカピーノら若手のカンテリサイタルがあったり、と充実したプログラムだったようです。 8月30日エスメラルダ・ランカピーノはノノ・レジェスの伴奏で、牛追い祭りのシンボルでもある赤いチーフを巻いています ©︎ Flamenco on Fire   なお、フラメンコ・オン・ファイアというフェスティバルの名前も、サビーカスのアルバムの名前からついているそうですよ。   もちろん、ギターだけでなくカンテのリサイタルや舞踊公演も。今年はアントニオ・ナハーロ舞踊団が公演しました。 8月28日アントニオ・ナハーロ舞踊団 ©︎ Flamenco on Fire また夜公演ではアルバ・エレディアも出演しました。 ©︎ Flamenco on Fire 【訃報】 そのフェスティバル開催中に悲しいニュースが二つ。 ペリーコ・デル・ルナールとディエゴ・デ・モロンの訃報です。 8月30日、ペリーコ・デル・ルナール(イーホ、二世)が亡くなったと知ったのは、Facebookへのカルメン・リナーレスの投稿からでした。   亡くなったのは8月27日。85歳でした。本名ペドロ・デル・バジェ・カストロは1940年マドリード生まれ。ペリーコのアンソロジーとして知られる『アントロヒア・デ・カンテ・フラメンコ』で知られる同名の父の薫陶を受け、若い頃からタブラオ、サンブラで、ペリコンやラファエル・ロメロらベテランたちを多く伴奏。こちらのスペイン国営放送の番組(登録するだけで無料で見ることができます)でもラファエルを伴奏していますね。 https://www.rtve.es/play/videos/musica-en-el-archivo-de-rtve/rito-geografia-del-cante-rafael-romero/5328278/ 1988年にはラファエル・ロメロと来日、古風で味わい深い太い音で観客を魅了しました。その後もエンリケ坂井の招きで何度か来日しています。写真は2002年、友繁健人さんプロデュースのCD『アントロヒア・フラメンカ』の記者会見の時のペリーコ。歌っているのはヘスス・エレディアです。     そして翌日31日にはディエゴ・デ・モロンの訃報が。これもまたFacebookで、長らくモロンに住んでいた(今はヘレス)、ニューヨーク出身の元歌い手のフラメンコ研究家エステラ・サタニアの投稿からでした。 2018年ヘレスのフェスティバルで ©︎Javier Fergo Festival de Jerez 1947年4月18日生まれというから78歳。本名ディエゴ・トーレス・アマジャ。父は歌い手ホセレーロ、母はディエゴ・デル・ガストールの妹、つまりディエゴの甥、日本でもお馴染みの踊り手ペペ・トーレスの伯父にあたります。父の伴奏でプロとなり、1975年に父の伴奏2枚、ソロ2枚を録音。その後もう1枚も録音。伯父ディエゴ・デル・ガストールの演奏スタイルを引き継ぎながらも、独特の鬼気迫る演奏は一度聴いたら忘れられないことでしょう。1994年、日本フラメンコ協会の招きで来日。その模様を収録したライブ盤が98年に発売されました。 https://youtu.be/K6qjXsNQWJQ?si=2nwfuXF9eYlcArq2 二人の、今風ではない、個性的な伝統を受け継いできたギタリストが続けて世を去ってしまい、とても寂しく思います。   【筆者プロフィール】 志風恭子(Kyoko Shikaze) /1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。   =====

  • 【news】ダニエル・トーレス&ハコブ・ゲレーロを招き昼・夜2公演

    (miércoles, 3 de septiembre 2025)   浜松や東京を中心に舞踊・教授活動を行うフラメンコダンサー、小池朱美さんがカディスを拠点に活躍する舞踊家ダニエル・トーレスとハコブ・ゲレーロの両氏を特別ゲストに招いて、10月に創作公演を行います。 昼と夜の2公演で作品のコンセプトも共演メンバーも異なり、それぞれに違う魅力の舞台が楽しめます。 2作品でも1作品のみでも、オリジナリティあふれる刺激的なフラメンコが体験できそうです。 日程 2025年10月18日(土) 場所 ShowレストランGARLOCHÍ(東京・新宿) 料金 (各回)SS席12,500円 S席10,500円 A席9,000円 (ワンプレート、ワンドリンク付き) ※昼・夜2公演同時にご予約に限り、合計1,000円引き ※料理のメニューは、昼・夜2公演で異なります 《昼公演》 『“Uno, Dos y Tres!” vol.II 〜きらめきの刹那 II〜』 open 12:00/start 13:00 バイレ ダニエル・トーレス、ハコブ・ゲレーロ(スペシャルゲスト) 小池朱美、川﨑裕子、塩川朋子 ギター ミゲル・イグレシアス カンテ マヌエル・デ・ラ・マレーナ、川島桂子 (小池朱美さんコメント) 昼公演は、すべての根源、そしてフラメンコのコンパスにも通じる「1, 2, 3」がテーマ。 長年一緒に切磋琢磨してきた仲間たちと、力強い信頼と尊敬で結ばれたアーティスト陣でお送りします。 《夜公演》 『“CARMENCITA. COM”〜カルメンシータ・ドット・コム〜』 open18:15/start 19:15 バイレ ダニエル・トーレス、ハコブ・ゲレーロ(スペシャルゲスト) 小池朱美、林由美子、山本秀子 ギター ミゲル・イグレシアス カンテ パコ・プラテアオ バイオリン 三木重人 (小池朱美さんコメント) 昨年、素晴らしい内容で大好評だった、ダニエル&ハコブ2人のコラボレーションで開催した、カルメン振付クラスの有志メンバーが集結します! これまでになかった角度から、こだわりのオリジナル音楽と共に、様々なカルメンの表情を描きます。 [予約/問]事務局(カサ・アケミータ) E-mail live@aquemita.com Tel. 080-5179-0253 Messenger OK =====

  • 新・フラメンコのあした vol.31

    (lunes, 1 de septiembre 2025)   20年以上にわたりスペインで活動するジャーナリスト東敬子が、今気になるスペインフラメンコのあれこれを毎月お届けします。 前回と今回の2回にかけて、筆者が読者の皆さんにぜひ知ってもらいたいという、今最も注目している二人のギタリストを紹介します。    あしたのギタリストは〜(2) 「ダビス・デ・アナ」   Los guitarristas para mañana (2) David de Ana   文:東 敬子 インタビュー:ハビエル・プリモ 画像:東 敬子/ 宣伝素材   Texto por Keiko Higashi Entrevista por Javier Primo Fotos: Keiko Higashi / de Instagram @davideana_     彼を初めて生で観たのはついこの間、2025年6月3日、バイラオール、 フリオ・ルイスの『ラ・ファミリア』公演 でのことでした。白いドレスを身に纏ったフリオが「白鳥の舞」を繰り広げるというアバンギャルドな演出の場面で登場した若いギタリスト、それが今回私がぜひ皆さんにご紹介したい期待の新人、ダビス・デ・アナです。   誰もいない発光するステージに、自ら椅子を持って登場したピンクのスーツを着た彼は、トボトボという感じでステージ中央まで歩き座りました。しかし弾き出すやいなや、彼のギターから出る音は、大きなきらめきを放ったのです。   (写真左から)Julio Ruiz、David de Ana/ (c) Keiko Higashi 2004年生まれ、21歳のダビスは、フリオ・ルイスが「彼は12歳」と冗談を言うぐらい、実年齢よりもさらに若く見える。でも、音には確固とした自分があり、クラシックな風合いでありながらも現代を生き抜く極上のテクニックが冴えわたる。そしてフラメンコの強さ、匂い、重さ、そんな、習得するのが難しいものも、当たり前のように持っている。今回の公演ではフリオの踊りに合わせて「白鳥の湖」をフラメンコ風にアレンジした部分もあったりして、そこでも抜群のセンスを感じました。「才能」なんて、説明の仕様がない曖昧なものですが、「それ」は誰の耳にも明らかでした。   そして彼のインスタグラムのアカウント( https://www.instagram.com/davideana_?igsh=Z2xrOXJrb3o5Z2p4 )をチェックすると、それは確信に変わりました。うわー、出るわ出るわ、その宝石のような音たちが! 青田刈りどころではない、もうすぐにでも皆んなに彼のことを知ってほしいと思いました。   とは言え、まだまだ未確認領域の彼。記事を書くにあたり、ネット上では彼の資料は全く出てこず、もうこの際だから本人に聞くのが一番早いと、今回は私のパートナーに電話でのインタビューを決行してもらいました。   その印象は一言で言えば、地に足がついた人。ギターに対する真摯な姿勢と古風とも言える考え方に、何かとても新鮮な風を感じました。こんな謙遜気味で生真面目な子から、あの煌びやかな音が出るのだと思うと、不思議な気さえします。このインタビューを通して彼の人柄に少しでも触れてもらえれば嬉しいです。     ダビス・デ・アナってこんな人   ――君はマラガ出身だよね。 そう、アルチドナ(Archidona)っていう村の出身だよ。今もそこに住んでる。   ――芸名のアナって言うのは、バイラオーラであるお母さんのアナ・パストラーナから取ったんだよね。 そう、そう。お母さんさ(はにかみ笑い)。   ――フリオのステージで初めて観て素晴らしいギタリストだと思って、インスタグラムもチェックしたけど、君の将来性はすごいと思う。 (笑)まあ、まだ道は長いさ。頑張ってるよ。   ――お母さんが踊り手だから、小さい頃からフラメンコに親しんで来たんだろうね? そう、あと従兄弟たちや家族とのフィエスタなんかでね。   ――どうしてギターを選んだの? 実は、最初は踊りからスタートしたんだ。   ――素晴らしい師匠が家にいるんだから、当然かもね。 もちろんさ。恵まれてたよね(照れ)。でも7歳の時にセビージャのホセ・アントニオ・エル・ラジョのギターを聴いて、やってみたいなと思って。お母さんの知り合いだったんで、習いに行ったんだ。彼が僕の最初の師匠。その後はパコ・モヤ、フランシスコ・ビヌエサ、カルロス・アロ…、色んな人に学んでどんどん好きになっていったよ。 コロナ禍の前2019年にマドリードで奨学金をもらった時は、カマロン・デ・ピティータに師事したよ。彼はもう本当のおじさんみたいな存在さ。今はコルドバのコンサーバトリーで学んでいるよ。   ――目指しているギタリストなんている? まあ、誰もが憧れるのはパコ・デ・ルシアだよね。ビセンテ・アミーゴ、ラファエル・リケーニ、トマティート…。色んなスタイルがあるよね。でも僕はまずは伝統的なスタイルを追求したい。それを自分の中で確立してから、自分自身のスタイルを探して行きたいと思ってる。   ――今タブラオでお母さんのバイレ伴奏もしているけど、ソロで弾きたいという気持ちはない? 自分はまず、伴奏を確立したいと思ってる。完全なギタリストになるには必要なことだと信じてるんだ。バイレを観て、カンテを聴いて、そして自分の曲を作って…。   ――もう作曲は進んでいるの? いくつかあるけど、まだまだだよ(笑)。少しずつね。まだ道の途中さ。   ――フリオ・ルイスとの共演はどんなきっかけだったの? グラナダのタブラオで共演することがあって、意気投合した感じかな。今回の出演は4ヶ月前に出てくれって連絡が来て、急に決まったんだ。   ――他にもイスラエル・フェルナンデスのカンテ伴奏とか、もうすでに色んな人と共演してるけど、タブラオはこれからも出演する? もちろん。これからもタブラオを離れることはないと思うよ。僕のスタート地点だからね。とにかく今は何よりも、日々の精進を続けて行きたいんだ。     【筆者プロフィール】 東 敬子 (ひがし けいこ) /フラメンコ及びスペインカルチャーのジャーナリストとして、1999年よりマドリード(スペイン)に在住し執筆活動を続ける。スペインに特化したサイト thespanishwhiskers.com を主宰。   =====

  • 【特集】プリメラ《フラメンコ魂》バイレの一曲入魂

    プリメラ フラメンコフェスティバル2025【1日目】 (domingo, 31 de agosto 2025)   2025年6月19日(木) こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京・新宿) 写真/川島浩之 Fotos por Hiroyuki Kawashima 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko    毎年さまざまな趣向やテーマで開催される、プリメラギター社主催によるフラメンコの祭典『プリメラフラメンコフェスティバル2025』。 第1夜は、8人の踊り手による『バイレ・ソロの一曲入魂』。若手からベテランまで魅力あふれる舞踊家やダンサーが集結。それぞれ異なるギタリストとの組み合わせで、まさに《一曲入魂》のタイトルにふさわしい一夜限りの渾身の舞台を披露した。 ===== 脇川 愛 /Siguiriya (ギター長谷川暖 カンテ有田圭輔 パルマ伊集院史朗) 歌やギターに合わせて丁寧に曲を表現。抑揚あるメリハリの利いた踊りで、パリージョの音色も美しい ===== 飯塚真紀 /Alegrías (ギター山内裕之 カンテLA MOECO パルマ伊集院史朗) 着物のフォルムを取り入れた衣装と、歌は日本語カンテのアレグリアス。確かな足技と楽しそうに踊る姿が印象的 ===== 有田ゆうき /Soleá (ギター逸見豪 カンテ有田圭輔 パルマ三枝雄輔) 熱いカンテの歌声に対し渾身の踊りを魅せたソレア。気迫みなぎる佇まいと思い切りの良さに引き込まれる ===== タマラ /Caña (ギター尾藤大介 カンテ有田圭輔 パルマ伊集院史朗) 陰影とともに姿勢の美しさが魅力的。曲の世界に入り込んだ内面の充実ぶりが踊りに表れていた ===== 森山みえ /Soleá por Bulerías (ギター德永康次郎 カンテ三枝雄輔 パルマ伊集院史朗) ミディアムテンポで重みのあるカンテを、柔らかい身体使いとバタとマントンでダイナミックに表現 ===== 篠崎麻由美 /Soleá (ギター山﨑まさし カンテ永潟三貴生 パルマ伊集院史朗) 深い溜めと力強さを感じるソレア。心の痛みが伝わるような表情がいい。高い集中力と気迫が全身から伝わる ===== 鈴木敬子 /Alegrías (ギター北岸麻生 カンテ有田圭輔 パルマ伊集院史朗) 優美で貫禄のあるアレグリアス。細部まで丁寧に踊る姿が美しい。バタデコーラの表現も多彩 ===== 北原志穂 /Soleá por Bulerías (ギター ペペ・マジャ カンテ小松美保) シンプルでオーソドックスな曲調のソレアポルブレリア。キレ良く緩急の利いた踊りで観客を魅了する   * 【特集】プリメラ《フラメンコ魂》ギターの一曲入魂 の記事はこちらから * 【特集】プリメラの仲間たち2025 の記事はこちらから =====

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