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- 発表会ファッションSnap:エストゥディオ・アレグリアス
(miércoles, 14 de febrero 2024) フラメンコを楽しんで踊っている皆さんにとっての晴れ舞台、発表会。 どんな衣装を着ようかなぁ…と、踊り以上に(?)気合が入っている人も多いはず。 そんな皆さんの参考になればと思い、一足お先に発表会に出演した生徒さんたちの衣装をご紹介します! こだわりポイントなども教えていただきました。 写真提供/エストゥディオ・アレグリアス 舞台写真/間 文男 Fotos por Fumio Hazama 編集/金子功子 edición por Noriko Kaneko 20周年記念 第10回エストゥディオ・アレグリアス フラメンココンサート2023 [開催日]2023年11月5日(日) [会場] 熊本・くまもと森都心プラザホール 1.ラ・ビダ・ブレべ 衣装: ワンピース(ナジャハウス) ツーピース(ソーイングミズエ) 「胸元のフレコは各自で縫いつけました。赤黒のコントラストで、いかにもフラメンコといったイメージにピッタリの衣装だったようで、お客様からとても好評でした」 2.セビジャーナス 衣装:ソニア・ジョーンズ 「パステルカラーで春祭りらしく、そして水玉柄のスカートをいれて、甘くなりすぎないようにまとめました。今回初めて発表会に参加される方が多いチームでしたが、みなさん立ち姿も美しく素敵に踊られていました」 3.ガロティン 衣装:ブラウス/スカート(ソニア・ジョーンズ) 「個性的なブラウスが黒のスカートによく映えていました。動きが伴うとまた華やかになるスカートのデザインがとても素敵でした」 4.ソレア・ポル・ブレリア 衣装: スカート(ソニア・ジョーンズ) ボレロ(ソーイングミズエ) 「シックでいて、華やかさもある衣装。黒ボレロで統一感が出ています」 5.グアヒーラ 衣装: ワンピース(アトリエ貴美恵) スカート(ソニア・ジョーンズ) 「頭のターバンは、ガールズママさんのご協力で制作してもらいました。小学3年生はベビーピンクで可愛らしく、高学年や中学生はちょっと大人っぽくしてみました」 6.カーニャ 衣装: ブラウス(ソニア・ジョーンズ) スカート(ソーイングミズエ) 「全身赤でインパクトのある衣装でした。黒赤刺繍のマントンがよく映えて素敵でした」 7.シギリージャ 衣装:ボータイ(ソーイングミズエ) 「黒のシャツとパンツに白ジャケットでカッコよく決めました。首元のボータイはペーズリー柄で大人っぽくしてみました」 8.タンゴス 衣装: スカート/ブラウス(ソニア・ジョーンズ) エプロン/ピキージョ(ソーイングミズエ) 「赤水玉のスカートとブラウスの色に合わせて、エプロンとピキージョを作ってもらいました。みんな少しずつ違って、どれもかわいくまとまっていました」 9.アレグリアス 衣装: スカート(ソニア・ジョーンズ) マントン(スタジオ) 「裾が大きく広がる華やかなスカートにマントンを使ってエレガントにまとめました」 10.マルティネーテ・イ・シギリージャ 衣装:ソーイングミズエ 「イメージを伝えて、生地選びからしっかり協力してくれたそうです。練習で着用してみて、動きづらい点は補正を重ねてくれていました。本番はすごく踊りやすかったそうです」 11.ブレリアス(オープニング) 「各自手持ちの衣装や生徒間レンタル、または出演曲で着用の衣装の組み合わせを変えるなど、それぞれのコーディネートで着ています。幕開きからお祭りのようなワイワイした雰囲気が出ていて好評でした」 エストゥディオ・アレグリアス主宰 林田紗綾さんより 「スタジオの生徒でもあるミズエさんが衣装制作や補正など協力をしてくださいます。また衣装やレッスン用スカートの販売を"ソーイングミズエ"の名前で行っています。今回も発表会衣装では大活躍していただきました」 ご出演の皆様、取材のご協力ありがとうございました! >>>>>
- カンテフラメンコ奥の細道 on WEB no.33
(lunes, 12 de febrero 2024) 文/エンリケ坂井 Texto por Enrique Sakai Jilica de Marchena のソレアー、続き ヒリーカというapodo(アポード→あだ名、ニックネーム)はどこから来たのだろう? 日本でもかつてそうだったが、スペインでもあだ名はふんだんに付けられ、親しみを持って呼ばれている。 昔の個性的な人が多かった社会では特にそうであり、その人の特徴にちなんで付けられるのだが、反対に言えば個性の強い人は必ずこうしたアポードが付く事になる。 基本的に差別の少ない社会だから足が不自由なとか、眼も手もそばかすも、身体的特徴も含めて何でもありの世界なのだ。 ヒリーカについてはちゃんとした説明を聞いた事はないが、想像するにgilipollas(ヒリポージャス→馬鹿な、まぬけな)の短い形gilíに指小辞 ica(イーカ)を付けたのではないかと思う。 なんてひどい!と思われるかもしれないが、少し愛嬌を込めて「お馬鹿ちゃん」くらいのニュアンスで言われたのではないかと思う。 こんなのはアンダルシアの社会ではましな方だが、しかし他の意味があるのかも知れない。 前回はパストーラが歌うヒリーカのスタイルそのⅠだったが、歌い方というものは人によって少しずつ違う。人にはそれぞれ美意識も、こうやったら歌いやすいという技術も、無意識のうちに持っている癖があり、特に教育を受けていない人たちには、良い意味で真似はできてもその中に必ず自分の印(しるし)を出してしまうという特徴がある。 動物的であり、人間的とも言えるし、自然であるのだがスタイルの見極めを難しくする場合もあるので、今回は同じスタイルを他の人がどの様に歌ったかを比べてみるためにも、もうひとつの例を出してみよう。 これは、この地域のスタイルに詳しいアントニオ・マイレーナが録音した Levanta y no duermas más (マイレーナ全集CD5の2曲目)という歌詞で歌った同じスタイルのソレアー。 (Letra) Levanta y no duermas más, que vienen los pajaritos cantando la 〈marugá〉. (訳) 寝てないで起きるんだ、 夜明けにやって来る 小鳥たちの歌を聴くために。 *〈marugá〉⇒madrugada(夜明け)の訛り。 前回のと比べてみると、細部の違いはあるものの同じメロディー、スタイルだという事は解ると思う。但しコンパスの途中から歌う自由な歌い方や歌詞の進め方に特徴があり、さまざまな例を聴くとヒリーカも恐らくこういう歌い方をしたのだろう。 【筆者プロフィール】 エンリケ坂井(ギタリスト/カンタオール) 1948年生まれ。1972年スペインに渡り多くの著名カンタオールと共演。帰国後カンテとパルマの会を主宰。チョコラーテらを招聘。著書『フラメンコを歌おう!』、CD『フラメンコの深い炎』、『グラン・クロニカ・デル・カンテ』vol.1~34(以下続刊)。 ※CD『グラン・クロニカ・デル・カンテ』シリーズを購入ご希望の場合は、アクースティカ(https://acustica-shop.jp/)へお問い合わせください。(編集部) >>>>>
- 棘の多い薔薇たち〜Rosas Espinosas~ vol.8
〝Aflamencamiento フラメンコは深化する” (miércoles, 7 de febrero 2024) フラメンコダンサー本田恵美さんらによる第8回目となるフラメンコ公演「棘の多い薔薇たち〜Rosas Espinosas~」が東京・新宿で上演されます。 初演から12年の時を経て、その間にはコロナ禍によって舞台活動もままならない時期があり、そうした苦しい経験をしたからこその強い想いが、この舞台に込められています。 豪華な顔触れがそろったミュージシャンたちとの共演にも注目です。 遠方の方のために、配信視聴でもお楽しみいただけます。 「棘の多い薔薇たち〜Rosas Espinosas~ vol.8 〝Aflamencamiento フラメンコは深化する”」 ※公益財団法人スペイン舞踊振興MARUWA財団の令和5年度助成対象公演 [日時] 2024.2.11(日祝) 12時開場 13時開演 [会場] Showレストラン ガルロチ(東京・新宿) [出演] B=荻村真知子、塩川朋子、本田恵美、松田知也 C=有田圭輔、水落麻理 G=徳永康次郎 V=森川拓哉 Bn=金子舞音 [料金] 現地観覧 9,000円(タパス・2ドリンク付き) 配信視聴応援料 3,000円〜 [申込み先] togebara2024@gmail.com(本田) タイトルに「現地観覧申込み」または「配信視聴申込み」と付け、現地観覧の場合、代表者名フルネームと人数、携帯電話番号を明記して、お申込みください。 >>>>>
- スペインNews 2月号・2024
(miércoles, 7 de febrero 2024) 文・写真/志風恭子 Texto y fotos por Kyoko Shikaze 1月6日に東方から三人の博士が12月25日に生まれたイエス様を祝福にやってきたという話から、博士が魔法の王様たち、レジェス・マーゴスとよばれ、子供にプレゼントを持ってくるという、スペイン版サンタクロースのような存在となっていて、スペインのクリスマスシーズンはこの日まで続きます。レジェスの日は子供にだけでなく家族間でもプレゼントを贈ります。また前日5日夜や6日にはレジェスのパレードが行われ、レジェスに扮した人が乗ったフロートなどから集まった人たちにたくさんの飴が投げられます。またフランスのガレット・デ・ロワのように小さなおもちゃが隠されたロスコンとよばれるドーナツ型のお菓子を食べます。日本のお節料理じゃないけれど、この時期は皆伝統を大切にしているようです。 トリアーナのレジェスのパレード。これは随分前のものです。 クリスマスシーズンが終わって、お屠蘇気分も抜けたという感じでしょうか、フラメンコ界も動き出しました。 【ビエナルのポスター発表】 1月16日、セビージャ市役所において、今秋のビエナルのポスターのお披露目が行われました。現代スペイン美術界を代表する一人、ミケル・バルセロが描いたもので、カマロンやパコ・デ・ルシアといった歴史的に重要なフラメンコ・アーティストの名前が散りばめられています。 昨年、27歳という若さでビエナル監督に就任したルイス・イバラは、この日、今年の出演予定者などプログラムの一部を発表。舞踊ではマヌエラ・カラスコ、イスラエル・ガルバン、エバ・ジェルバブエナ、ファルキート、歌ならミゲル・ポベーダ、アウロラ・バルガス、イスラエル・フェルナンデス、ギターではラファエル・リケーニやペドロ・シエラなどベテランから若手まで満遍なく出演するようです。 出演予定アーティストの一部が監督、市長と共に ©︎La Bienal de Sevilla 《ビエナル公式サイト》 http://www.labienal.com そのほかの出演予定アーティストの名前はこちらに書きました。https://noticiaflamenca.blogspot.com/2024/01/2024.html なお、記者発表の最後には若手の歌い手、マヌエル・デ・ラ・トマサ、レラ・ソトと出演予定のダビ・デ・アラアルが美しいギターソロを聴かせました。 【ギリホンド】 その翌日、セビージャ郊外のパロマーレス・デル・リオという町では5月に行われるフラメンコ・フェスティバルの記者会見が行われました。昨年始まったこのフェスティバル、スペイン以外の国出身のアーティストにフォーカスした世界で唯一のフラメンコ祭です。 今年は日本に焦点を合わせ、5月1日から4日まで開催されます。3日には萩原淳子、小谷野宏司が出演予定ですが、他にオランダ人ギタリストのリサイタルや、フランス人歌手の公演があります。最終日には日本と縁の深いエスペランサ・フェルナンデスの公演もあるとのこと、この時期セビージャにいらっしゃるならぜひ足を運んでみてください。 ©︎ Kyoko Shikaze 【訃報】 訃報が続きます。12月31日、カルメン・アマジャなど20世紀を代表するフラメンコ・アーティスト達の写真でフラメンコ界とも縁が深い写真家コリータが腹膜炎のため83歳で亡くなりました。 映画『バルセロナ物語』撮影中のカルメン・アマジャや、73年に出版されたカバジェロ・ボナルの本『フラメンコの光と影』の写真で知られる彼女、2022年のビエナルでは写真展を行い、トークショーに出演するなどお元気だっただけに寂しい限りです。 2022年ビエナルでの写真展で ©︎ Kyoko Shikaze * * * * * * 1月22日にはセビージャのギタリスト、ミゲル・ペレスが亡くなりました。突然の心臓発作だったそうです。 1960年セビージャ生まれ。ギタリストだった同姓同名の父のもと8歳からギターを手にし、マティルデ・コラルやマノロ・マリンの教室伴奏や、ロス・ガジョスなどセビージャのタブラオで活躍。 1981年マノロ・ソレール、83年ロシオ・ロレート、89年ラ・トナーなど新宿『エル・フラメンコ』に出演したほか、小松原舞踊団の招きでも何度か来日している。ハビエル・バロン、ラファエラ・カラスコをはじめ多くの舞踊家達を伴奏。萩原淳子や石川慶子ら日本人舞踊家達のコンクール挑戦も支えてきました。 ソーシャルメディアには、あまりにも急な旅立ちを惜しむアーティスト達の声があふれました。それを読むにつけ、分け隔てなく、セビージャのフラメンコを支えてきた彼の偉大さを痛感したことでした。 * * * * * 翌23日には歌い手ディエゴ・アグヘータが亡くなったとの知らせが。年末の、アントニオの訃報に続いての悲しいニュース。 1945年カディス県ロタ生まれ。ビエホ・アグヘータの息子、マヌエルの弟で、故堀越千秋画伯との縁で何度か来日も果たしており、日本公演のライブ盤や、2006年来日公演が縁で、2003年に録音されたパリージャ・デ・ヘレス伴奏の録音が日本でCDとして発売されたこともありました。 2020年にはペペ・デル・モラオとの録音もリリース。昔ながらのカンテ・ヒターノを聴かせる人がまた世を去ってしまいました。ご冥福を祈ります。 堀越画伯によるジャケット。 【筆者プロフィール】 志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。 >>>>>
- 新・フラメンコのあした vol.12
(lunes, 5 de febrero 2024) 20年以上にわたりスペインで活動するジャーナリスト東敬子が、今気になるスペインフラメンコのあれこれを毎月お届けします。今月も、昨年秋にマドリードで行われた第18回「スマ・フラメンカ」フェスティバルで上演された作品から、レオノール・レアルの世界初演作品についてのリポートです。 『カレテーラ・ウトレーラ=ヘレス』 レオノール・レアル、ペラーテ、アルフレド・ラゴス、プロジェクト・ロルカ 「スマ・フラメンカ」フェスティバル カナル劇場・緑の間、マドリード、スペイン 2023年10月22日 “Carretera Utrera-Jerez” Leonor Leal, Perrate, Alfredo Lagos & Proyecto Lorca Festival Suma Flamenca, Teatros del Canal - Sala Verde, Madrid. 22 de octubre 2023 文: 東 敬子 画像:宣伝素材 / 東 敬子 Texto: Keiko Higashi Fotos: Promoción / Keiko Higashi レオノール・レアルは、みんなが漠然と持っているバイラオーラのイメージをくつがえす「異色」のアーティスト。お団子ヘアーは皆無で、ショートカットが彼女の定番。衣装もパンタロン率高し。そして何より、ヘレス出身でありながらも、いわゆる「ヘレスのスタイル」に固執しない、その自由さ。独立独歩のそのスタンスには、もう清々しささえ覚えます。 愛敬と泥臭さが混じり合うヘレスのバイレは、この土地に生まれた者でなければ表現しきれない独特のもの。そしてそのノリをこよなく愛するヘレスのアーティストには、そこから出たいと言う人もあまりいない。 少ない例を挙げるとすれば、ギタリストのヘラルド・ヌニェスでしょうか。彼のグローバルなトーケから、直接ヘレスを思い出す人は少ないでしょう。同様にレオノール・レアルの、独自の世界観に彩られた、キラキラの驚きが随所に散りばめられたエレガントなバイレを観て、ヘレス出身だと分かる人も少ないでしょう。 目を見張るのが、彼女の身体能力の高さです。スペイン舞踊のアイダ・ゴメスや、若きマエストラ、ロシオ・モリーナらの踊り手としての身体能力の高さは皆さんご存知だと思いますが、レオノールのそれは、彼女たちに匹敵するものがある。幼少より、クラシックバレエやスペイン舞踊に親しんできたと聞けば合点が行きます。しかしフラメンコでも、同郷のエル・ピパやアンドレス・マリン、ハビエル・バロン、アンダルシア・フラメンコ舞踊団の元で修行を積んだ強者です。「オレ!」が止められない。今回、世界初演となった作品『カレテーラ・ウトレーラ=ヘレス(ウトレーラとヘレスを結ぶ道、ほどの意)』でも、その威力は大いに発揮されました。 「スマ・フラメンカ2023」フェスティバルの一環として、レオノール・レアル(バイレ)、ペラーテ(カンテ)、アルフレド・ラゴス(ギター)、プロジェクト・ロルカ(サックス、パーカッション)という彼の地を代表するメンバーを集め、ヘレス、ウトレーラ、またはその繋がりを、これまでにない実験的なタッチで表現した今回の企画は、「識者・芸術家」ペドロ・G・ロメーロの名をプログラムに見れば、なるほどねと納得するような博識で、独創的な仕上がりでした。 要は、伝統的なフラメンコ、しかも、コテコテの味に満ちたヘレスとウトレーラのそれを、その土地に生まれ、今を生きるアーティストたちが、現代風に作り上げる試み、といえば分かり易いでしょうか。木琴を使ったり、ちょっと現代音楽風にアレンジされた音楽にひねりを聴かせた歌唱など、ペドロ・G・ロメーロの洗練されたセンスを随所に感じます。 ただ、私の印象は、興味深い作品ではありましたが、この成功は、レオノール・レアルの才能と個性があってこその成功であり、それ以上でもそれ以下でもないというものでした。ペラーテのカンテも、プロジェクト・ロルカも、ラゴスのギターも、もちろん素晴らしかったのですが、企画に比重を置いて作り上げられたもの、という印象が強かった。 目新しい楽器とか、目新しい展開などの表面的なことよりも、コンセプトよりも、もっと本質的な、新しい時代を生きるバイレが、ギターが、歌が、私たちの胸を熱くするフラメンコの情熱が観たいのです。もっと直接的に、もっと当たり前に。そして実はそれが、観客だけでなく現代アーティストが今再び目指している道でもあると私は感じています。 だからこそ、この「現代のタッチで伝統を再構築する」という1990年代に台頭したコンセプトは、2020年代の今、チップを替える時期に来ているのではないかと思うのです。簡単に言えば「もう良いんじゃない」という感じ。 ともあれ、2024年には44歳を迎えるレオノール・レアルに、円熟を増した、さらなる飛躍を期待して止みません。 【筆者プロフィール】 東 敬子 (ひがし けいこ)/フラメンコ及びスペインカルチャーのジャーナリストとして、1999年よりマドリード(スペイン)に在住し執筆活動を続ける。スペインに特化したサイト thespanishwhiskers.com(https://spanishwhiskers.com/?page_id=326)を主宰。 >>>>>
- 新・フラメンコのあした vol.11
(lunes, 1 de enero 2024) 20年以上にわたりスペインで活動するジャーナリスト東敬子が、今気になるスペインフラメンコのあれこれを毎月お届けします。今月は、昨年秋にマドリードで行われた第18回「スマ・フラメンカ」フェスティバルで上演されたラ・モネータの劇場作品についてのリポートです。 『フレンテ・アル・シレンシオ』 フエンサンタ“ラ・モネータ” 「スマ・フラメンカ」フェスティバル アバディア劇場、マドリード、スペイン 2023年10月21日 “FRENTE AL SILENCIO” Fuensanta La Moneta, Festival Suma Flamenca, Teatro de La Abadía - Sala Juan de la Cruz, Madrid. 21 de octubre 2023 文・写真: 東 敬子 Texto y fotos: Keiko Higashi フエンサンタ "ラ・モネータ"と聞いて思い浮かぶイメージは、グラナダ出身らしい荒々しい魅力に溢れるバイレ、伝統的な衣装に身を包んだ王道のフラメンコ、そんな感じでしょうか。 しかしそんな印象的なバイレであっても、20代前半の頃の彼女にはまだ余裕がなく、私はいつもぎこちない「力み」を感じていました。自分が理想とする形、自身のアイドルに似せようと、必死にもがく焦り…。 自分がやりたい事と、自分に合っている事は、必ずしも同じではない。経験を重ね、自分を知ることによって、そう気づく人は少なくありません。やがて彼女も、もっと自由な、いわゆるモデルノ風の作品を提唱する機会が増え、私は、伝統的なスタイルだけでなく、こちらも意外に合ってるのではと感じていました。そして39歳となった今、この作品で、その二つが融合した新たな個性への大きな一歩を踏み出したと言えるでしょう。 例えば、エバ・ジェルバブエナが踊るコンテンポラリー風の振付は、コンテンポラリーの動きや感性に導かれているのですが、モネータの踊りはいつでも、伝統的なフラメンコのそれであり、その様式美、感性を使って、フラメンコの外の世界へ翼を広げることができる。それは素晴らしい彼女の個性だと思います。 ただし、今回の作品は完璧ではなかった。観客として観た時に、いろいろな不具がありました。彼女の踊り自体は冴えていたし、見応えはあったのですが、今後の展開としては、もう少し観る側の印象を考慮して演出に力を入れると良いのかなと思います。 今年の「スマ・フラメンカ」フェスティバルでマドリード初演となった『フレンテ・アル・シレンシオ』。第二次世界大戦中、ナチスドイツによって排斥行為を受けたユダヤ人やロマ民族、身体障害者など、当時、社会的弱者として扱われた人々の心の叫びを表現したこの作品は、開演10分程前から、すでに始まっていました。 着席してふと気がつくと、ステージ上に誰か体を布で覆った人が椅子に座っている。よくある演出なので、「あー、モネータが座ってるのね」と、分かります。しかし私はこの段階で、すでにイヤーな予感に囚われます。ああ、多分出だし10分は、ほぼ無音でほとんど動きもなく…。この展開は、エバ・ジェルバブエナからこちら、もうすでにパターン化されていると言っても過言ではなく、私の予想は的中し、非常に辛い10分を過ごしました。 これが映画だったらミステリアスな雰囲気で興味をそそるのでしょうが、ライブの舞台では、逆に、興味を削がれる。スペイン人は沈黙があまり好きではありません。何も起こらないと、退屈するんですよね。そんな時彼らは咳払いをして「何かやってよ」とか「早く」を表現するものです。案の定、この作品の最初の10分は、咳払いが続く続く(汗)。 そしてあまりにも暗い照明。フラメンコのステージは茶色い暗い照明がほとんどですが、今回はもう暗すぎて何をやってるかよく見えない。衣装も裾を踏んだりして踊りづらそう。ステージ上で着替えるのですが、脱いだ服は放っぽりっぱなし。幕に文字が映し出されたときも、文字の位置があまりに上の方で客席から読めない。 そして何より、これはあくまで私の個人的な気持ちですが、この戦争が勃発し、危機的な現在の世界状況で、わざわざナチスの話なんか見たくない。こんな時期だからこそあえて、という気持ちはよくわかりますが、もう、苦しみ続ける彼女の演技を見ていると、気持ちが萎え切ってしまう。 靴を脱ぎ捨て、裸足で汗を滴らせながら踊る彼女。笑顔に交差する悲しみの表現。爆発する内なる葛藤が、ひしひしと伝わってくる。踊る彼女はこれまでになく素晴らしかった。振り付けも面白いし、何より、脂が乗って今が一番踊り手として充実している、そんなエネルギーが満ち溢れていました。だからこそ、もう少し見せ方を検討してほしかった、それが正直なところでした。 【筆者プロフィール】 東 敬子 (ひがし けいこ)/フラメンコ及びスペインカルチャーのジャーナリストとして、1999年よりマドリード(スペイン)に在住し執筆活動を続ける。スペインに特化したサイト thespanishwhiskers.com (https://spanishwhiskers.com/?page_id=326)を主宰。 >>>>>
- FUEGO DE MI ALMA -炎魂-
公家千彰フラメンコ公演 (domingo, 4 de febrero 2024) 2023年8月22日(火) スクエア荏原ひらつかホール(東京・品川) 写真/大森有起 Fotos por Yuki Omori 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko 「私は何故踊るのか?混迷を極める現代の日本……これは、失われた魂の"炎"を探す旅なのです」 フラメンコ舞踊家、公家千彰の創作フラメンコ公演が上演された。今作品のテーマについて、公家はプログラムの冒頭でこのように記している。 舞台は2部制で構成され、前半では約半世紀前の活気が溢れていたスペインの祭りの情景と、戦争で全てが奪われ魂の炎が消えてしまった暗黒の時代を表現。後半では、苦難や悲しみを乗り越え再起へと向かうたくましさと、そこから新たに始まる未来への希望へと展開していく。 今作の共演には、現代舞踊の第一人者と名高い石井漠の曾孫である石井武を招聘。日本の土着文化や現代芸術を融合させた舞台作品などで、国内外で高い評価を得る現代舞踊家だ。 第1部の後半、戦争で全てが失われた後のシーンで、赤の細帯を締めた白衣姿で白の扇子を巧みに使い、シギリージャの曲を公家と二人で祈りを捧げるように舞い神聖な場面を表現。公家の力強いフラメンコの足技に対し石井も裸足でリズムを刻み、フラメンコと現代舞踊で振付は違いつつも呼吸がシンクロする踊りで、互いの高い舞踊技術で観客を魅了した。他にも群舞のシーンや情景演出などの場面でも、その舞踊スタイルを生かして良いアクセントを添えた。 群舞には、実力ある中堅・若手のフラメンコダンサーらを起用。ファンダンゴやサンブラ、グァヒーラなどバリエーションに富んだ数々の曲種で息の合った群舞を披露し、各人の踊りも個性が光っていた。また、衣装デザインも色彩が鮮やかなものが多く、祭りの場面ではリボン付きのパリージョを採用するなど演出の工夫も楽しめた。 ミュージシャンらが主役の場面も、どれも見応えがあった。第2部冒頭では、暗幕も無いむき出しの舞台の真ん中に置かれた作業台で、パコとミゲルが二人きりで鍛冶を打ちながらマルティネーテを歌うシーン。素晴らしい歌唱はもちろんだが、二人でトンカチを振るいながらの掛け合いが何とも楽しい。 この場面の裏話について、公家は町工場を営む実家から、二部頭のトンカチや金敷を借りたという。そして「赤ちゃんの頃からトンカチの音を聴いて育ったので、とても好きな音が舞台に響き渡り感無量でした」と打ち明ける。 またギターとフルートの二重奏によるグラナイーナや、戦争の不穏な空気を表現するバイオリンのソロ、祭りのブレリアをカホンで共に盛り上げる場面なども印象的だった。 主演の公家は、踊る喜びがそのまま伝わってくるような堂々としたソロを披露。 <黒の時代>を象徴するシギリージャでは、渾身の踊りとともに定評がある見事なパリージョの音色を聴かせ、タラントでは黒のパンツスーツに白のブラウスというマニッシュなスタイルで、チンチネス(フィンガー・シンバル)を巧みに鳴らしながら小谷野と鈴木と共に凛々しい踊りを魅せた。 そして終盤では白と緑のバタ・デ・コーラを身にまとい、未来への希望を込めてアレグリアスを舞う。途中からは靴を脱ぎ出し、それを両手にはめて手でサパテアードを打つなど遊び心を取り入れた演出も。素足で生き生きと踊るその表情は、充実感に溢れていた。 公演後のSNSで公家は、これまでフラメンコへの敬愛と日本人としての誇りという2つが混在することで悩み葛藤することがあったと打ち明け、今回の舞台ではそれが繋がったと感じられた、と話す。そして、それは出演者やスタッフの熱意、観客の気持ちがあったからこそで、あの舞台はみんなからのご褒美のようで、私の命が輝いた瞬間だった、と振り返る。 ひとりの舞踊家として伝えたいこと、表現したいことをできる限り盛り込み、創意工夫を凝らした演出で共演者らと共に素晴らしい形にして披露した今回の公演。公家の心の中で燃え続けるフラメンコへの真っ直ぐな情熱が、ストレートに伝わってくるような作品だった。それはきっと、様々な困難や不条理で疲れ切った現代社会を生きる人々へのエールとして、観客の心に届いたことだろう。 【プログラム】 第1章 <祭り> ・グラナイーナ ・ファンダンゴス・デ・ウエルバ ・ブレリア ・ファンダンゴス・デ・アルバイシン 第2章 <黒の時代> ・シギリージャ <導き~彷徨える魂の川> ・ナナ <青い焔> ・対話 Ⅰ.想い Ⅱ.おらしょ Ⅲ.アンダルシアの子守唄 Ⅳ.シギリージャ・デ・ハポン 第3章 <再建> ・マルティネーテ ・タラント ・サンブラ 第4章 <夜明け> ・グァヒーラとタンゴス <素足の旅> ・アレグリアス <饗宴> ・セビジャーナス ・タンギージョ・デ・カディス 【出演】 公家千彰(フラメンコ舞踊) 石井武(現代舞踊) ペペ・マジャ“マローテ”(ギター) カルロス・パルド(ギター) ミゲル・デ・バダホス(カンテ) エル・プラテアオ(カンテ) 小谷野宏司(フラメンコ舞踊) 鈴木時丹(フラメンコ舞踊) 川松冬花(フラメンコ舞踊) 田中菜穂子(フラメンコ舞踊) 森川拓哉(バイオリン) Mashiro(フルート) 飴谷圭介(カホン) 平原響花 田邊千加子 蒲真理子 藤村詩 藤村明子(アンサンブル) >>>>>
- 石井智子スペイン舞踊団公演
スペイン舞踊の祭典 -華麗なるスペイン舞踊の世界と情熱のフラメンコ- (jueves, 25 de enero 2024) 2023年8月15日(火) 名古屋市公会堂 大ホール(愛知県) 写真/川島浩之 Fotos por Hiroyuki Kawashima 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko 石井智子スペイン舞踊団による劇場公演ツアーが、昨年7月15日から10月8日まで3か月近くに渡り国内8都市で上演された。このツアーは文化庁による文化活動支援事業「アートキャラバン2」の助成を受けて行われたもので、そのうち名古屋・大阪・奈良・京都の4公演は、石井が長年共演してきたカディスの舞踊手エル・フンコをゲストとして4年ぶりに招聘するという。このうれしい機会に、関東圏から一番アクセスしやすい名古屋公演に伺った。 会場となった名古屋市公会堂は、昭和5年(1930)に昭和天皇のご成婚記念事業で建てられたもので、令和2年(2020)には国の有形文化財(建造物)にも登録され、重厚感の漂う由緒ある建物だ。 公演当日は、大型台風が日本列島を縦断するというまさかの悪天候。でも幸い東京発の新幹線も名古屋までは運行してくれ、その先もかろうじて市営地下鉄は動いていたおかげで、無事に会場に辿り着けた。 開演に先立ち、石井が来場客へ御礼とともに、今回の公演について解説をしてくれた。スペイン舞踊のスタイルを大きく4種類に分け、各地方に伝承される民族舞踊、エスクエラ・ボレラ、クラシコ・エスパニョール、そしてフラメンコと、それぞれについてやさしく紹介。初めてスペイン舞踊を観る人にとってはありがたい心配りだ。 第1部の幕開けは、スペイン北東部アラゴン地方発祥の民族舞踊、ホタの群舞から。中島がセンターに立ち、伝統的な民族衣装で華麗な群舞を繰り広げる。つま先立ちのステップで軽やかに踊り、パリージョを鳴らしながら跳んだり足を上げたり、華のある群舞が楽しめた。 2曲目は16世紀のペルシャ宮廷を舞台としたスペインのオペレッタ「ベナモール」を、石井と南風野によるパレハ(デュオ)で披露。オリエンタルな響きの音楽と、パリージョを奏でながらドラマティックに踊る姿が魅力的。南風野は黒と青のドレス、石井は紫と黒のドレスで大人っぽい雰囲気を演出し、黒のショールを巧みに扱い妖艶さを醸し出した。 次はエスクエラ・ボレラのスタイルで踊るセビジャーナス。オレンジと黒の衣装が鮮やかで、男装は中世貴族のような出で立ち。井上をセンターにパリージョを奏でながらの優雅な群舞。歌が入らないセビジャーナスというのも新鮮で、ギターとバイオリン、チェロと3種類の弦楽器による伴奏もまた音に厚みが生まれ豊かな音色が楽しめた。 スペインを代表する作曲家マヌエル・デ・ファリャの曲「ラ・ビダ・ブレベ」では、石井が赤のドレス姿で登場。弦楽器奏者たちによる伴奏と呼吸を合わせ、粒のそろった美しい音色のパリージョを奏でた。 今回はチェロ奏者が2名ということで、チェロのデュオによるタンゴも聴くことができた。深い音色とゆったりと漂うようなメロディーは、穏やかな気持ちにさせてくれた。 アストゥリアスはスペイン舞踊の定番曲の1つ。今回は2台のチェロのみでの伴奏で、パフスリーブにシンプルなシルエットのドレスが上品な印象で、女性らしさが光る群舞を魅せてくれた。 ファルーカでは石井がダイナミックなソロを披露。男装の麗人のように凛々しく、終盤のタンゴではさらに気持ちを高め力強く踊り切った。 前半最後の曲は、「カプリチョ・エスパニョール」として知られる舞曲。女性たちはアラブの舞姫のような衣装で、男装の踊り手は襟付きシャツにパンツ姿。センターに立つ南風野はノースリーブの黒と白のドレス姿でエキゾチックな魅力が光った。 休憩をはさんでの第2部は、全曲フラメンコの曲によるステージ。 ギター演奏が始まると、スクリーンに春祭りの風景画が映し出される。客席の通路からフンコや踊り手たちが登場してステージへと上がっていき、舞台は大勢の人が賑わうセビリアのフェリアに早変わり。歌い手たちが次々に歌い、楽しそうなセビジャーナスが繰り広げられる。 そしてフンコがソロでソレアポルブレリアを披露。スラリとした長身で粋に踊る姿は、まさに貴公子。端正で穏やかな佇まいの中から切れ味が冴える足技を繰り出し、観客を魅了した。 続く石井のソロはタラント。パコの歌に踊りで答える姿は、二人芝居を演じているかのよう。炭鉱で働く愛する人の帰りを待つ女性を情感たっぷりに表現した。 「グラナダの洞窟」と題した曲では、フラメンコのルーツを表現するようなシーンを演出。かつてグラナダのサクロモンテの丘の洞窟で暮らすジプシーたちが伝えてきた民謡と、この土地独特のファンダンゴとタンゴで、音楽に合わせてパリージョやタンバリンを鳴らして輪になって踊ったりと、フラメンコ本来の楽しさが伝わってくるようだ。 石井とフンコのパレハでのシギリージャは、見応えのある一曲。序盤のフンコの足技の連打が一気に空気を掴み、二人の息の合った踊りには長年の信頼関係に基づく魂のつながりが感じられた。 白と赤のコントラストで衣装をまとめたアレグリアス・デ・カディスは、バタデコーラとマントンで華やかな群舞を披露。 そして最後の曲は、カディスのカーニバルで親しまれているタンギージョ。軽快でユーモア溢れる、明るく楽しい曲だ。カディス出身のフンコの陽気な掛け声とともに、パーカッションのリズムが会場の空気を盛り上げる。踊り手たちもカラフルな水玉の衣装に着替えて登場、明るく華やかな群舞でフィナーレを飾った。 日本には確かにたくさんのフラメンコ教室が各地にあり、愛好家も大勢いるけれど、フラメンコ以外のスタイルのスペイン舞踊を観たことが無いという人は、まだまだ多いのではないだろうか。今回のツアーは北海道から九州まで幅広く行われたので、自分たちの生活圏に近い劇場で今回の公演を楽しむことができた人もたくさんいたことだろう。 スペイン舞踊には本当に様々なスタイルがあり、それぞれに違う味わいがある。そうした舞踊芸術としての豊かさに、ぜひもっと多くの人に触れてほしいと思う。 【プログラム】*名古屋公演 《第1部》 1. ホタ 2. ベナモール 3. エスクエラ・ボレラ・セビジャーナス 4. ラ・ビダ・ブレベ 5. チェロ演奏 6. アストゥリアス 7. ファルーカ 8. カプリチョ・エスパニョール 《第2部》 1. セビリアのフェリア(セビリアの春祭り) 2. タラント 3. グラナダの洞窟 4. シギリージャ 5. アレグリアス デ カディス 6. タンギージョ 【出演】*名古屋公演 石井智子 [ゲスト]エル・フンコ 南風野香 井上圭子 中島朋子 石井智子スペイン舞踊団: 松本美緒 小木曽衣里子 清水真由美 福田慶子 杉浦桃子 樋口万希子 梅澤美緒子 岡田美恵子 森友美 藤浪典子 鈴木尚恵 藤丸莉沙 早川幸 江見佳緒里 内海ゆかり 鏑木優子 森岡寛子 栁沼芽以 今田央(ギター) 鈴木淳弘(ギター) エル・プラテアオ(カンテ) ニーニョ・カガオ(カンテ) 川島桂子(カンテ) 井上泉(カンテ) 三木重人(バイオリン) 海野幹雄(チェロ) 矢口里菜子(チェロ) 朱雀はるな(パーカッション) >>>>>
- わが心のスペイン vol.2
(lunes, 22 de enero 2024) 南房総と南スペインで田舎暮らしを楽しむ、石井崇が描くスペインの情景。 『アルハンブラ有情』 30年以上住み続けているグラナダ。 町からは百キロほど離れたアルプハーラ地方にアトリエを構えています。 アルハンブラ宮殿から遥かに見えるシエラネバダ山脈の南面にある、小さな村フェレイローラです。 南面と北面ではかなり様子が違います。 【プロフィール】 石井崇(Takashi Ishii)/画家。1942年東京・京橋生まれ。東京芸術大学卒業後、1975年単身スペインに渡り、村祭りを回るテキヤ業などでしのぐ。セビリア郊外アルカラ・デ・グアダイラに居住。1989年よりグラナダ・アルプハーラ(Alpujarra)地方にあるフェレイローラ村(Ferreirola)にアトリエを構え、今はフェレイローラ村と南房総館山をふたつの故郷とし、田舎暮らしを楽しんでいる。著作は「おれたちがジプシーだったとき」、「詩画集プラテーロとわたし」、「スペイン四季暦」、「南スペイン、白い村の陽だまりから」、画集「イシイタカシの世界」など。2004年「館山親善ふるさと大使」に任命、全国大学フラメンコ大会を企画。 ホームページ「イシイタカシの世界」 http://www.oliva2004.net/index.html >>>>>
- MARUWA財団の創作活動助成、応募受付中
(domingo, 21 de enero 2024) 公益財団法人スペイン舞踊振興MARUWA財団による、フラメンコやスペイン舞踊・音楽の創作活動に対する今年度の助成事業の応募受付が行われています。 助成対象となるのは、フラメンコ舞踊・音楽の普及および向上につながるような国内公演やイベント企画で、プロ枠と学生枠があり、それぞれ今年4月1日~来年3月31日までに終了予定の企画が対象となります。 応募方法など詳細は、MARUWA財団のHP(https://mwf.or.jp/fomento/)を要チェック。 フラメンコを盛り上げたい企画やアイデアを温めている皆さん!この機会にぜひご応募を。 【令和6年度 スペイン舞踊、音楽に関する創作活動への助成応募要項】 ◆応募受付期間◆ 2024年1月8日(月)~2月8日(木)17時必着 ◆助成対象◆ <プロ枠> 2024年4月1日~2025年3月31日までに終了予定の、個人或いは団体が主催する、フラメンコやフラメンコ音楽の普及、向上につながるような国内公演、イベント企画が対象となります。ただし、他機関からの助成を受けている場合は対象外となります。 (過去に当財団の助成を受けた場合でもご応募いただけます。) <学生枠> 2024年4月1日~2025年3月31日までに終了予定の、学校の部活やサークルなど、学生が運営する団体が主催する、フラメンコやフラメンコ音楽の普及、向上につながるような国内公演、イベント企画が対象となります。 ただし、他機関からの助成を受けている場合は対象外となります。 (過去に当財団の助成を受けた場合でもご応募いただけます。) ◆助成金◆ <プロ枠> 総額300万円 <学生枠> 総額50万円 ◆応募方法◆ 応募用紙を財団ホームページのお問合せフォーム(https://mwf.form-ssl.com/contact/)よりお申込み下さい。 応募用紙に上記活動の企画、予算、過去の芸術活動状況等を要約して記入の上、台本、或いはプログラム構成、過去の公演動画DVD(10分間)と共に郵送してください。 ◆選考結果◆ 意欲的で、優れた公演、イベントの企画に対して、財団の選考委員による厳正なる審査結果を2024年3月31日迄に、各団体宛に通知致します。尚、助成金支給は公演終了後一ヶ月以内の報告書、写真、印刷物等の提出により実施されます。 [問]公益財団法人スペイン舞踊振興MARUWA財団 〒105-0014 東京都港区芝3-16-13 MARUWAビル2階 tel.03-5419-6513 Email:info@mwf.or.jp >>>>>
- アーティスト名鑑 vol.7
(miércoles, 17 de enero 2024) スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、歌・踊り・ギターそれぞれの代表的アーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。 文/志風恭子 Texto por Kyoko Shikaze (写真)2007 Málaga en Flamenco “Carmen Linares” Carmen Pacheco Rodríguez Linares, Jaén, 25-2-1951 カルメン・リナーレス 本名カルメン・パチェーコ・ロドリゲス 1951年2月25日ハエン県リナーレス生 オフィシャルウエブ https://carmenlinares.es 現代フラメンコを代表するカンタオーラ(女性フラメンコ歌手)。芸名の由来であるハエン県リナーレスで生まれたが、17歳からマドリード在住。舞踊伴唱などを経て1971年初録音。1996年にリリースしたアルバム『カンタオーラ』では先輩カンタオーラたちのレパートリーを様々なギタリストの伴奏で見事に歌いこなし、高い評価を得た。このアルバムは今も後輩たちのお手本となる。2001年スペイン文化省のプレミオ・ナショナル・デ・ムシカ(音楽賞)、2022年にはアストゥリアス皇太女賞を受賞するなど、フラメンコ界を代表して内外で高く評価されている。ファリャ『恋は魔術師』や演劇、他ジャンルのミュージシャンとの共演なども多い。 2019 Archidona 息子のギタリスト、エドゥアルド(右)と 【動画】 1995年、カナルスールの番組『カビラシオネス』でのシギリージャ https://youtu.be/feHwYZOQtuY?si=qnhLWitCBwfRhAtK (写真)1992 Plaza de Toros de Sevilla, Bienal “Manuela Carrasco” Manuela Carrasco Salazar Sevilla, 12-8-1954 マヌエラ・カラスコ 本名マヌエラ・カラスコ・サラサール 1954年8月12日セビージャ生まれ 圧倒的なオーラを放ち、ディオサ、女神とも称される舞踊家。10歳でマラガ県のタブラオでデビュー。その後セビージャやマドリードのタブラオで活躍。1974年コルドバのコンクールで優勝。この頃から名声は広まり、アンダルシアのフラメンコ祭に数多く出演するようになる。カルロス・サウラ監督『セビジャーナス』『フラメンコ』にも出演。またチョコラーテらのゲストや若手男性ダンサーとの作品も発表。夫でギタリストのホアキン・アマドール(1952―2023)との間に二人の娘があり、姉サマラは歌い手、妹マヌエラは踊り手。2007年スペイン文化省のプレミオ・ナショナル・デ・ダンサ(舞踊賞)受賞。 (写真)2012年7月 Vela de Triana, ホアキン・アマドール(右)と 【動画】 マヌエラといえば、のソレア。1990年、カナルスールのフラメンコ番組のための録画。夫ホアキン・アマドールのギター、エンリケ・エストレメーニョの歌。ボボーテとエレクトリコのパルマ。みんな若い。 https://youtu.be/I93xRoh7GLk?si=_LFDKNu_huMvB-cp (写真)Agosto 2007 Málaga en Flamenco “Tomatito” José Fernández Torres Almería, 20-8-1958 トマティート 本名ホセ・フェルナンデス・トーレス 1958年8月20日アルメリア生まれ 祖父、叔父もギタリスト。小さいトマトという意味の芸名トマティートはギタリストの祖父の芸名エル・トマテから。叔父もギタリストのニーニョ・ミゲル。十代でマラガのタブラオで演奏している時に知り合った不世出の歌い手カマロン・デ・ラ・イスラの伴奏を務めるようになり、以後、1992年にカマロンが亡くなるまで共演を続ける。93年以降はソロ演奏が中心となるが、録音ではドゥケンデやパンセキートらのアルバムで伴奏もしている。またジャズピアニスト、ミシェル・カミロやオーケストラとの共演など意欲的な活躍を続けている。息子ホセ・デル・トマテも新進ギタリスト。 【動画】 1991年ブレリアを歌うカマロンの伴奏で。 https://youtu.be/mRNaRstkarU?si=wutoQl1hXUhnQhkS 2016年グラナダ国際音楽舞踊祭での演奏。曲はミシェル・カミロが映画『あなたに逢いたくて』のために作曲した『トゥー・マッチ』 https://youtu.be/7P5sc4q5zk8?si=XM1eUYRsNosQ83mJ 【筆者プロフィール】 志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。 >>>>>
- 「GALA BENÉFICA」-令和6年能登半島地震チャリティーライブ-
(martes, 16 de enero 2024) 令和6年1月1日に発生した石川県能登半島地震により、甚大な被害を受けた被災地の方々を支援するための緊急チャリティーライブが、東京・高円寺のタブラオ・エスペランサで開催されます。 「フラメンコで今できる事を届けたい」という想いからの呼びかけに、多数のフラメンコアーティストらが集まりました。 支援方法は現地観覧、配信視聴、直接振込などで受け付け、2日間のライブで集まった義援金は、エスペランサから責任を持って被災地へと寄付されます。 ひとりひとりのささやかな「できること」が、被災された方々への大きな支援につながりますように。 【支援方法】 ①現地観覧料 ②現地ドリンク代(原価を除く) ③現地直接募金 (募金箱をご用意しています) ④配信視聴料 ⑤上記以外の口座振込 (お名前のまえに、ボキンとご記入ください) (振込先) PayPay銀行 店番号005ビジネス営業部 (普) 3706169 LA RAIZ 三枝雄輔 ※義援金の受付期限は、一週間後の1/26(金)までとなります。 送付完了報告はメールにてご報告致します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「GALA BENÉFICA」 -令和6年能登半島地震チャリティーライブ- 【エスペランサ⭐️presents⭐️特別企画】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2024年1月18日(木) Open 19:15 Start 19:45 ショーチャージ(1ドリンク付) ¥5,000 配信視聴料 ¥2,000~ ギタリスト:Fermin Querol・久保 守・小林 亮 カンテ:Manuel de la Malena・Paco el Plateao・サマラ バイレ:市川 幸子・影山 奈緒子・デラフェンテ由香・萩原 淳子・Pablo Cervantes・渡部 純子 お申し込みメールアドレス↓ reserva@tablaoesperanza.jp ご希望のライブの日・お名前・人数・電話番号をメールにてご予約ください。 ライブ配信申し込みURL ↓ https://tablaoesperanza.jp/esperanza-live/52258/ アーカイブ視聴は一週間後の1/25(木)の23:59 までとなります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2024年1月19(金) Open 19:15 Start 19:45 ショーチャージ(1ドリンク付) ¥5,000 配信視聴料 ¥2,000~ ギタリスト:Emilio Maya・斎藤誠 カンテ:川島 桂子・Daniel Rico バイレ:奥濱春彦・小林 泰子・三枝 雄輔・中谷 泉・萩原 淳子・福山 奈穂美・正木清香 申し込みメールアドレス↓ reserva@tablaoesperanza.jp ご希望のライブの日・お名前・人数・電話番号をメールにてご予約ください。 ライブ配信申し込みURL ↓ https://tablaoesperanza.jp/esperanza-live/52262/ アーカイブ視聴は一週間後の1/26(金)の23:59 までとなります。 ※止むを得ない理由により出演者に変更がある場合がございます。ご了承ください。 >>>>>











