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  • プリメラフェスティバル2023『フラメンコ魂』

    (domingo, 26 de noviembre 2023) 2023年6月15日(木)・16日(金) こくみん共済coopホール・スペースゼロ(東京・新宿) 主催:プリメラギター社 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko 『カンテ・ソロの一曲入魂』 2023年6月15日(木) 写真/川島浩之 Foto por Hiroyuki Kawashima (写真)主催のプリメラギター社長チコさんを中心に、出演したカンタオーレスと伴奏したギタリストらとともに 毎年、様々な企画で私たちフラメンコ愛好家を楽しませてくれるプリメラフェスティバル。今年の主役のひとつは、カンテだ。「カンテ・ソロの一曲入魂」と題し、日本各地から実力・個性ともに際立つフラメンコの歌い手たちが集結した。その数なんと43名! 熱唱、名唱、ギター伴奏と共に歌い上げるオーソドックスなスタイルから、自らギターも奏でる弾き語り、さらには大勢のパルマとともにフィエスタ形式など、各出演者らの個性やこだわりがその一曲に詰まっている。ライブや公演でお馴染みの人から普段なかなかお目に(お耳に?)かかれない人まで、一人一人の素晴らしいカンテを堪能した。 終演後の挨拶で、主催のプリメラギター社長のチコさんこと吉田正俊氏は、日本におけるフラメンコの普及に大きく貢献した故・濱田滋郎氏がかつて「日本人にはカンテは難しいのではないか」と語っていたことに触れ、「今日のこの舞台を濱田先生に観てもらえていたなら、(その素晴らしさに)きっとビックリしたんじゃないかと思う」と誇らしさをにじませていた。 途中3回の短い休憩をはさみながらも、17時に開演したこの舞台が終わったのは22時目前! 通常の公演では考えられない長さだが、バラエティに富んだたくさんの歌が楽しめたので意外と長くは感じられなかった。やはり楽しい祭りはあっという間なのだ。 【出演】 齊藤綾子、笛田剛史、市川えり、柏山美穂、佐野三晴、鞍掛和子、室田恵、須田隆久、高橋愛夜、阿部真、三枝雄輔、大沢玉紀、大橋範子、佐々木紀子、濱田吾愛、元井祥雄、吉田光一、織田洋美、マヌエラ・ナランヒータ、福田加弥子、レイコ・シミズ・サンギット、近藤裕美子、土井康子、遠藤郷子、高岸弘樹、許有廷、小松美保、永井正由美、井上泉、チャチャ手塚、山田あかり、ダニエル・リコ、森薫里、大渕博光、川崎さとみ、永潟三貴生、水落麻理、有田圭輔、今枝友加、石塚隆充、川島桂子、三澤敦子、エンリケ坂井 『バイレ・ソロの一曲入魂』 2023年6月16日(金) 写真/松本青樹 Fotos por Aoki Matsumoto 今年のプリメラフェスティバルのもうひとつの主役は、ボリュームあるフリルと尻尾のように長い裾で大輪の花のように舞台を彩る、踊り手の憧れでもある衣装、バタ・デ・コーラだ。 今回の「バイレ・ソロの一曲入魂」では、様々な舞台で活躍中のフラメンコ舞踊家8名が、美しくデザインされた自慢のバタ・デ・コーラを身にまとい、その魅力を存分に発揮。時に愛らしく、時に妖艶に、そしてダイナミックに、美しく個性豊かな踊りで観客を魅了し、華やかな夢の競演を繰り広げた。 1.井口裕香里 アレグリアス 白系のマントンと水色の衣装で爽やかな印象。重心が安定していて、優美でいて力強い。ボリュームあるコーラ(長い裾の部分)を自在に扱い多彩な表現を披露した。 2.片桐美恵 シギリージャ 黒の衣装に赤のフレコが燃えるように揺れる。円熟味を増した佇まいには気迫がみなぎり、低くうねるように動くコーラが曲の重厚感を演出する。 3.公家千彰 ペテネーラ 山吹色の衣装に黒のマントンのコントラストが印象的。パリージョと足音のコンビネーションが絶妙。曲の緩急に合わせたマントンさばきも見応えがあった。 4.里有光子 マルティネーテ 黒の衣装に身を包み、ぶれない体幹と柔軟な身体使いで安定した踊りを披露。正確なコンパス感と丁寧なコーラさばきで、落ち着いた優美さを表現した。 5.EL CAYO 池本佳代 アレグリアス 黒地に赤の差し色を取り入れたコーラはやはりフラメンコらしくて魅力的。柔らかい身体を生かし演じるように踊る場面やオリジナリティに富んだ構成で、創作舞踊のような一面も楽しめた。 6.林順子 グアヒーラ 青地に白の水玉、ピンクの縁取りがなんとも愛らしいバタ・デ・コーラ。優雅な雰囲気が漂い、美しい身体使いや軽やかなパリージョの音色にもうっとり。 7.井上圭子 アレグリアス 淡いグリーンの衣装にオレンジのマントンがよく映える。キレの良い踊りはギターとの呼吸もピッタリ。コケティッシュな雰囲気も彼女ならではの魅力。 8.石井智子 シギリージャ 大トリにふさわしい圧倒的な貫禄と存在感を醸し出す。ダイナミックなコーラさばきや粒のそろったパリージョも、圧巻の一言だった。 >>>>>

  • 「ウクライナに平和とアートを!」クリスマスフラメンコライブ&パーティー

    (sabado, 25 de noviembre 2023) 一般財団法人エルスール財団は、ロシアとの戦争から避難してきたウクライナ人を対象にレクリエーション支援活動を行うため、2023年5月「ウクライナに平和とアートを!」実行委員会を立ち上げました。 この支援はアート(特にフラメンコ)に特化したもので、レクリエーションを通してウクライナ人避難民の方に日本で少しでも楽しい時間を過ごしてもらえるよう、ウクライナ語で学ぶフラメンコダンスのクラスを開講したり、ウクライナ人は無料で楽しめるライブやイベントなど様々な活動を行ってきました。 そしてこのたび、フラメンコクラスを通して次第に上達してきた彼らのために、クリスマスライブ&パーティーが東京・恵比寿で開催されます。共演には数々の舞台で活躍中のフラメンコアーティストらを迎え、美味しいスペイン料理を味わいながらウクライナの皆さんのパフォーマンスやプロのステージが楽しめます。 クリスマスイブの前夜に、フラメンコを通してウクライナと日本との国際交流のひとときを過ごしてみませんか? 「ウクライナに平和とアートを!」 クリスマスフラメンコライブ&パーティー 日時:2023年12月23日(土)12:30~14:30 会場:恵比寿「サラ・アンダルーサ」 出演:永田健、伊藤笑苗、ウクライナ人生徒(踊り)/小松美保(歌)/今田央(ギター)/野村眞里子(MC) 内容:I部―ウクライナ人生徒による歌と踊り/II部―プロによるフラメンコショー 費用:10,000円(1ドリンク、タパスセット、パエージャ付き) ※この企画は、クラウドファンディングのリターンとしてご覧いただくこともできます。 https://camp-fire.jp/projects/view/704879?utm_campaign=cp_share_c_msg_projects_show [予約申込み/問]一般財団法人エルスール財団 info@elsurfoundation.com 電話/FAX:03-3325-5668 >>>>>

  • 平富恵スペイン舞踊団公演《FLAMENCO ALEGRÍAS ~生きる喜び~》

    (martes, 21 de noviembre 2023) 劇場公演を中心にフラメンコやスペイン舞踊の魅力を伝える様々な活動を続けている、平富恵スペイン舞踊研究所の創立25周年と舞踊団結成15周年の記念公演として、東京・大手町の日経ホールにて『FLAMENCO ALEGRÍAS ~生きる喜び~』が上演されます。 スペイン舞踊の有名な「エスパニア・カーニ」をはじめ、劇場版フラメンコやドラマティックな組曲など、新作や舞踊団定番の名作を新演出で上演するなど見どころ満載。 また、開演前にはプレトークショーも開催され、楽しくフラメンコの魅力をナビゲートしてくれます。 芸術的で情熱的な舞台を通して、「生きる喜び」をぜひ劇場で体感してください! 平富恵スペイン舞踊研究所創立25周年記念 平富恵スペイン舞踊団結成15周年記念公演 『FLAMENCO ALEGRÍAS ~生きる喜び~』 [日時] 2023年11月25日(土) 昼公演 12時15分開場/13時開演(12時40分~プレトークショー) 夜公演 17時15分開場/18時開演(17時40分~プレトークショー) [会場] 日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル) [出演] 【舞踊家】 平富恵、ルイス・オルテガ、ヘスス・ペローナ、リカルド・モロ、出水宏輝 [平富恵スペイン舞踊団] 宮北華子、菊池和緒子、濵野紗帆 松下弘実、秋山千草、小黒瑞紀、井上亜紀、安藤麻紀子、田中英恵、井上洋子、平クリオ 須藤 絵里子、平野 聖美、杉島直美、後藤 雅枝、石谷 優枝、蓮池 良美、大貫 智子、星野 知恵、小山 真理子、鈴木 由香、海貝 佐和、松村 彩、村田 愛、飯森 詩織、照沼 かおり 【音楽家】 ミゲル・デ・バダホス[歌手]、石塚 隆充[歌手]、小松 美保[歌手]、徳永 健太郎[ギター]、福嶋 隆児[ギター]、橋本 容昌[パーカッション] 【プレトークショー】 スペシャルナビゲーター:石塚隆充 ゲストアスリート:ビーチバレー庄司憲右 [チケット料金] ●SS席:20,000円 (限定特典あり) ●S席:8,000円(小中学生:4,000円) ●A席:6,000円(小中学生:3,000円) ●B席(U-25限定販売):3,000円 [購入方法] ●イープラスhttps://eplus.jp/sf/detail/3935930001-P0030001 ●B席・小中学生チケットをご購入希望の方は、 girasolflamenco@gmail.com までご連絡ください。 [主催・問] 有限会社マジェスティック TEL.03-3905-7900(月~木 10-17時) Email: girasolflamenco@gmail.com URL: www.girasolflamenco.com >>>>>

  • 第12回CAFコンクール二次予選通過者が決定

    (jueves, 16 de noviembre 2023) 去る11月14日に行われた第12回CAFフラメンコ・コンクールの二次予選の通過者が発表されました。 <第12回CAFフラメンコ・コンクール二次予選通過者(出演番号順)> 2 河島 ティヤナさん/カーニャ 8 久保田 晴菜さん/アレグリアス 9 角谷 のどかさん/アレグリアス 10 稲田 晃子さん/ソレア・ポル・ブレリア 11 宮北 華子さん/アレグリアス 13 鈴木 時丹さん/ソレア・ポル・ブレリア 15 和泉 冴英香さん/ソレア・ポル・ブレリア 16 鬼頭 幸穂さん/シギリージャ 以上の8名が、今月末に行われる本選に出場します。 未来の日本のフラメンコ界を担う若きダンサーたちの雄姿を、ぜひ現地で応援してください! [日程] 本選:2023年11月30日(木)16:00~ 北千住Theatre1010 [チケット取扱] チケットぴあ [チケット代] 4,000円(全指定席) ※本選では、エキシビションも鑑賞できます。 ※本選の観覧チケットは、11月27日までチケットぴあにて発売中。それ以降は当日券をお求めください。当日券は開演1時間前の15時から劇場にて販売されます。 ※6歳未満のお子様は入場不可となります。 [主催] 公益財団法人スペイン舞踊振興MARUWA財団 住所:東京都港区芝3-16-13 MARUWAビル2階 連絡先:info@mwf.or.jp/ 03-5419-6513 財団サイトURL:https://mwf.or.jp コンクールサイトURL:https://mwf.or.jp/caf/1680 【観覧席から】 ビデオ審査による一次予選を通過した17名(内1名辞退、1名欠場)による二次予選が行われた。 アレグリアス系、ソレア系又はシギリージャ系の曲で5分以内という条件の中で、各参加者がこれまで磨いてきた技術と大事にこだわってきた舞踊表現、そしてそれらを生かすための構成を練って、己の全てを詰め込んだ作品はそのどれもが見応えがあった。 曲はソレア・ポル・ブレリアやアレグリアス、次いでシギリージャが多く、カーニャやソレアなど新鮮に映った。 参加者たちのレベルは総じて高く、劇場公演など大きな舞台の経験が豊富な人と、タブラオ出演などライブ感の強い舞台で腕を磨いた人とでは、その踊りのスタイルや雰囲気が異なっていてどちらも魅力的だった。 本選では二次予選とは異なる曲での出演となるので、それぞれどのような作品で勝負に出るのか楽しみにしている。(文/金子功子) >>>>>

  • 軌跡 -trayectoria- ロシオ・モリーナ

    アーティスト名鑑 vol.5 (miércoles, 15 de noviembre 2023) スペイン在住30年以上、多数の一流フラメンコ・アーティストらとも親交のあるフラメンコ・ジャーナリスト志風恭子が、代表的なアーティストらのプロフィールをピックアップ。過去の取材で撮影した写真や、チェックしておきたい動画などもご紹介します。 今月は特別版として、世界のフラメンコファンを魅了し来日目前で注目を集めるロシオ・モリーナをフィーチャーします。 文/志風恭子 Texto por Kyoko Shikaze Rocío Molina Cruz “Rocío Molina” Velez Málaga, 12-9-1984 ロシオ・モリーナ 本名ロシオ・モリーナ・クルス 1984年9月12日 マラガ県ベレス・マラガ生 類まれな身体能力、卓越したテクニック。ひとところに留まることなく、感じ続け、考え続け、歩み続ける “今”のアーティストは勇敢で力強く美しい。幼い時から伝統的なフラメンコやスペイン舞踊をきちんと学び、舞踊団やタブラオも経験した上で、ロシオは枠にとらわれず、演劇やコンテンポラリーなど様々な要素も取り入れつつ、自由に自らの世界を表現していく。30代にしてすでに20作近くを上演し、中にはその先進的な表現で旧来のフラメンコ愛好家から批判を浴びたこともあったが、クオリティの高さは国内外での数々の受賞も保証する。フラメンコ本来の間合いの妙や形の美しさも素晴らしい、現代フラメンコを語る上で欠かせない存在だ。 【経歴 Biografía】 1987年 3歳 近所の教室で舞踊を習い始める。 1991年 7歳 公立舞踊学院に入学。 1992年 8歳 マラガ近辺のフェスティバルの舞台で踊るようになる。 1996年4月24日 12歳。カナルスールの番組に出演『カーニャ』を踊る。 https://youtu.be/3fHU3gtl3Ew?si=TSDUnWHYvWr5DwY1 この頃からヘレスやセビージャのクルシージョにも出かけていく。 1999年 15歳 マドリードに移り、公立舞踊学院で学ぶ。 ウブリケ、ラ・リネア、エステポナなどのコンクールで優勝。 2001年 17歳 マリア・パヘス舞踊団の一員となり『ラ・ティラーナ』などの作品に出演。イタリア、フランス、日本公演などに参加。 2002年 18歳 第11回マドリード、スペイン舞踊とフラメンコ振付コンクールに自らの振付作品『ウニコ・センティル』で共演のカルロス・チャモロらと共に最優秀舞踊家賞受賞。 2003年 タブラオ“ラス・カルボネーラス”に出演。 2004年1月 19歳 フラメンコ・フェスティバル・ニューヨーク『ガラ・デ・セビージャ』に出演し、マヌエラ・カラスコらと共演。 2004年 セビージャのビエナルの夏の若手公演に出演。 2005年2月11日 20歳 処女作『エントレ・パレデス』をスペイン北部ビトリアで初演。後、ヘレスのフェスティバル(3月1日)、フラメンコ・ビエネ・デル・スールなどでも上演(4月5日セビージャ、セントラル劇場で上演) 2005年5月14日 20歳 愛知万博に関連して行われたフラメンコ・フェスティバルの『ガラ・フラメンコ』出演のため来日。カルメン・コルテス、アレハンドロ・グラナドスらと共演。 2005年9 月18日 21歳『エル・エテルノ・レトルノ』をマラガ・エン・フラメンコで初演。翌年2月28日ヘレスのフェスティバルで上演。 2006年『トゥルケサ・コモ・エル・リモン』 https://youtu.be/qzZqo88To5Q?si=PcnkxaZcyj6Tpwqe スペイン文化省の舞踊WEBのチャンネルより 2006年 セビージャ県ロス・パラシオスの若手フラメンコ・アーティストに送られるベネンシア賞受賞。 2007年2月27日 ヘレスのフェスティバルでディエゴ・カラスコと共演の『パソス・コンタドス』を上演予定が『アルマリオ』に変更。 https://youtu.be/ZyjJqliHKGE?si=Mqq38x28MwhrERrq スペイン文化省の舞踊WEBのチャンネルより 2007年9月7日『ポル・エル・デシル・デ・ラ・ヘンテ』をマラガ・フラメンコ/マラガのビエナルの1公演としてアンテケーラのコレヒアタ・デ・サンタ・マリア教会で上演。 ギターなしのカンテ、トナーやロマンセ、プレゴンなどのみで踊る。 志風ブログ https://malagaen.exblog.jp/6135612/ 2007年9月15日 ロンダ闘牛場での公演『ア・ラス・セイス・イ・シエテ・エン・プント・デ・ラ・タルデ』に出演。ソロでロンデーニャを踊る。マノレーテらと共演。 2007年9月22日 マラガ闘牛場でのパコ・デ・ルシア公演のオープニングアクトでベルディアーレスの楽団で踊る。 2008年 マリオ・マジャ監督作品『ムヘーレス』でメルチェ・エスメラルダ、ベレン・マジャと共演。2月29日ヘレスのフェスティバルで上演。 https://youtu.be/8QIQtPnDI5U?si=IQ9ZaR_3KjFqQlgm 2008年『オロ・ビエホ』 記者会見写真 https://youtu.be/i0TEE6Ls4sA?si=Yyu8SPGRp9MRmhj7 プロモーションビデオ ヘレスのフェスティバルでは2009年3月7日上演。 2009年『クアンド・ラス・ピエドラス・ブエラン』 https://youtu.be/BPdFcGbhXTk?si=4rrFclBeFg04wE_b 演出家カルロス・マルキエリエの演出。2010年ビエナルでの公演に関して、文化番組での特集。 2010年 26歳 スペイン文化省舞踊国家賞受賞 2011年5月17日『ビナティカ』をセビージャ、ロペ・デ・ベガ劇場で初演。 志風のブログ https://noticiaflamenca.blogspot.com/2011/05/blog-post_20.html ニュースのビデオ https://www.youtube.com/watch?v=7nr0jDYh0WQ 2012年ヘレスのフェスティバルで上演。 志風ブログ https://noticiaflamenca.blogspot.com/2012/03/10_05.html 『ダンサオーラ』 https://youtu.be/-V7u2HffQAE?si=lH7RqCCH3rGxGSL8 プロモーションビデオ/オフィシャルチャンネル 2012年10月 『アフェクトス』バルセロナで初演 https://youtu.be/wU3zc28Fdm0?si=N3GoxmCcNy_mtvEx プロモーションビデオ/オフィシャルチャンネル 2013年2月23日 ヘレスのフェスティバルで上演 2014年 英国ナショナルダンスアワードにノミネート 2015年 『ボスケ・アルドラ』 2014年9月ビエナル公演志風ブログ https://noticiaflamenca.blogspot.com/2014/09/blog-post_30.html https://youtu.be/l8F0h66Qtgg?si=wlMwKHUf6GrNzR8h プロモーションビデオ/オフィシャルチャンネル 2016年10月 セビージャのビエナルで『ウナ・インプロビサシオン・デ…』を上演。ローレやラ・チャナ、エステベス&パーニョスらゲストを迎えた4時間にわたる公演。 2016年11月3〜11日『カイダ・デル・シエロ』パリ、国立シャイヨ劇場で初演。 https://youtu.be/h5csksCyhUM?si=zYClERxD4mTCcy87 プロモーションビデオ/オフィシャルチャンネル 2017年3月8日ヘレスのフェスティバルで上演予定が延期、2018年2月28日上演。 2016年 ヘレスのフェスティバル『インプルソ』でフェルナンド・デ・ラ・モレーナと共演。 https://youtu.be/JQpoEFuEQb0?si=ofovZt34IfoaDgGG プロモーションビデオ/オフィシャルチャンネル 2017年 上海 エルメスとのコラボレーション 2017年 ドキュメンタリー映画『インプルソ 衝動/世界で唯一のダンサオーラ』 https://youtu.be/gAFi0LHqEYg?si=k0hiJwE_MCUT_GzS 映画の公式予告編。 2018年7月『グリト・ペラオ』アビニョンで初演。 https://youtu.be/6dJzmXLOfWI?si=49CzXy9IAho5E60w プロモーションビデオ/オフィシャルチャンネル https://youtu.be/M1n9zIsl1NM?si=y23s0I_bDWwCYr81 9月ビエナルでのオフィシャルビデオ https://youtu.be/VPBwz9DhnXE?si=AZzuoZ4gXbOK4P22 2018年9月 ビエナルでラファエル・ロドリゲス公演にゲスト出演 2018年 英国オリビエ賞に『カイダ・デル・シエロ』でノミネート 2019年 英国ナショナルダンスアワード、コンテンポラリー女性舞踊家部門受賞 2020年3月 『カイダ・デル・シエロ』公演で来日予定がパンデミックで中止。 ドキュメンタリー映画『インプルソ 衝動/世界で唯一のダンサオーラ』日本公開(DVDは2021年7月発売) 2020年9月『イニシオ(ウノ)』 https://youtu.be/7WAV-KRd8f0?si=B1gQCzwh1qsDUsy6 『アル・フォンド・リエラ(ロ・オトロ・デル・ウノ)』セビージャ、ビエナルで初演。 https://youtu.be/I4HR5s4-iEU?si=X-jDAWVZuWho2sLv プロモーションビデオ 2021年5月16日ヘレスのフェスティバルで上演。 2021年『ブエルタ・ア・ウノ』 トレジャー https://youtu.be/BZ79DVkATbs?si=g-Opz1Mr-bcPcoBN リハーサル風景 https://youtu.be/tPs2YtOK1y8?si=y80FAgaIHCd8P-KW 2022年2月25日ヘレスのフェスティバルで上演。 https://vimeo.com/682114985 2022年 スペイン政府芸術功労金賞受賞 2022年 ヴェネツィア、ビエンナーレ 『カルナシオン』で銀獅子賞受賞 https://youtu.be/GC2UaoxiOEI セビージャのビエナル、オフィシャルビデオ https://youtu.be/Cnv3pzsrhx8 2023年 第1回タリア賞女性舞踊家部門で受賞(『ブエルタ・ア・ウノ』による) 【筆者プロフィール】 志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。 >>>>>

  • カンテフラメンコ 奥の細道 on WEB No.30

    (lunes, 13 de noviembre 2023) 文/エンリケ坂井 Texto por Enrique Sakai ミラブラーの続き 前回でも書いた、かつてサンルーカル周辺で歌われたというこの形式名のもととなったコレティージョ(お囃(はや)し)は以下の通り。 (Coletillo) ¡Ay! que mirabrá y qué mirabradito viene, mirabradito va. (訳) ああミラブラー! なんてミラブラーでやって来て ミラブラーしながら行くんだ! この詞が「アンダルシアの民謡」という雑誌に掲載されたのが1892年だったのですが、「なんてミラブラーでやって来て ~」という詞から分かるのはミラブラーという言葉が「粋な立ち振る舞い」「生きの良い男ぶり、又は女ぶり」というような意味に使われていたという事だ。 生きの良い物売りたちの姿や振る舞いから生まれたのだろう。そして前回の歌詞(当時の世相を反映したカンシオンから採られたという説もある)や、その他の歌詞をまとめてひとつの形式に作り上げたのです。 次の歌詞は恐らくプレゴン(物売りの触れ声、歌)から来たものですが、売る商品(果物や野菜など)の名前は入っていない。 4行詩プラスコレティージョと形は整っています。人の注目を集めるのが目的だから、商品はその後に来ればいいのかも。 (Letra) Hasta la cabeza de mi serrana huele a mosqueta y yo te quiero y de vergüenza no te lo peno. (Coletillo) Tiran bombitas de la cabaña, si será el rey de la Gran Bretaña. (訳) 俺のあの娘は髪にまで 野イバラの良い香りがする、 彼女を愛しているが 恥ずかしくて言えないんだ。 小屋から爆弾を撃ってくる あれは英国の王様かも。 このメロディーは最初ミの調性(つまりフラメンコのミの旋法)になり、その後は長調に戻るのですが、これによって曲にアクセントを与えアンダルシアの歌らしさを出しています。 カンティーニャス・デ・コルドバや他のカディスのカンティーニャでも時々聞かれるので、恐らく19世紀の後半から20世紀の前半にかけてこの手法が流行したのでしょう。 【筆者プロフィール】 エンリケ坂井(ギタリスト/カンタオール) 1948年生まれ。1972年スペインに渡り多くの著名カンタオールと共演。帰国後カンテとパルマの会を主宰。チョコラーテらを招聘。著書『フラメンコを歌おう!』、CD『フラメンコの深い炎』、『グラン・クロニカ・デル・カンテ』vol.1~33(以下続刊)。 ※CD『グラン・クロニカ・デル・カンテ』シリーズを購入ご希望の場合は、アクースティカ(https://acustica-shop.jp/)へお問い合わせください。(編集部) >>>>>

  • 新・フラメンコのあした vol.9

    (lunes, 6 de noviembre 2023) 20年以上にわたりスペインで活動するジャーナリスト東敬子が、今気になるスペインフラメンコのあれこれを毎月お届けします。今月は、この秋にマドリードで開催された第18回「スマ・フラメンカ」フェスティバルの一環として行われた、若手アーティストの公演についてのリポートです。 文/東 敬子 Texto por Keiko Higashi 写真/宣材写真 、東 敬子 Fotos: material promocional / por Keiko Higashi 『スマ・ホベン』フェスティバル べニート・ベルナル、ホセ “エル・ベレンヘーノ”、ラウラ・フネス カナル劇場、マドリード 2023年9月24日 Festival Suma Joven Benito Bernal, José el Berenjeno, Laura Fúnez Teatros del Canal, Madrid, 24 septiembre 2023 (編集部注:*印のリンクから公演当日の動画が観れます) 今年も10月17日から11月5日まで、第18回目を飾る「スマ・フラメンカ」フェスティバルが開催されましたが、その前哨戦として、9月21日から24日までの4日間、30歳未満の若手を対象とした「スマ・ホベン」フェスティバルが行われました。 「スマ・ホベン」は、頭角を現しつつある次世代アーティストとの出会いの場。バイレの巨匠マヌエラ・カラスコをシンボルとした3回目となる今年も、毎日3組のアーティストが出演し、計12組のフレッシュな感性で会場を大いに盛りあげてくれました。ここでは、最終日24日の公演の模様をお伝えします。 まずはギタリスト、べニート・ベルナル*のソロ演奏でスタート。ウエルバ出身で今年25歳になる彼は、エステベス・パニョス舞踊団に参加する他カンテ伴奏もこなし、現在はソロ活動を準備中とのこと。 ギター一家に育ったと言うだけあって、非常に音楽性が高いと感じました。センスの良いメロディアスなトーケで聴かせます。ただ、ソリストとして場慣れしてない感じがちょっと辛かった。まずマイクの位置が若干遠く、音が時折弱く聞こえて残念。足がずっと妙に動いているし、顔も下を向きっぱなし。ソロでステージに立つなら、もっと人からどう見られているかを意識してほしい。所作は大事です。音楽を聴くだけなら、わざわざ会場に行く必要はないんです。彼の演奏する姿を見たいと思わせるような、カッコいいソリストになってほしいと思いました。 続いてカンタオールの“エル・ベレンヘーノ”*こと、ホセ・モントージャ・カルピオが登場します。ヘレス出身で29歳の彼は、その偉大な苗字からも分かるようにフラメンコの名門一族出身の両親を持ち、親族はモネオ、ルビーチ、アグヘータ一族とも繋がります。 子供の頃からカンテに囲まれて育ったサラブレッド。しかし彼は意外にも、クリスティーナ・ヘーレン財団で奨学金をもらいカンテを改めて学校で学ぶという経験の持ち主なんですね。一昔前のフラメンコたちは「フラメンコは学校では学べない」と言って「学校のフラメンコ」を格下に見ていましたから、これは本当に意外です。 そしてそんな真面目な一面を、彼のカンテにも見た気がしました。声量もあるし、風格もある。難があるとすれば、自分の個性をまだ見つけきれていない、歌声の中の実感が薄いところでしょうか。これから人生の色々な経験を積んで、その声に投影していってほしいと思います。 そして踊り手、ラウラ・フネス*が今フェスティバルの大トリを担います。マドリード出身、25歳のラウラは、スペイン舞踊(フラメンコを含むスペイン独特の4つの舞踊スタイル)の全てを踊りこなす“バイラリーナ”。フラメンコではマリア・フンカル舞踊団で、またカルロス・ロドリゲス舞踊団などのスペイン舞踊全般を踊る舞踊団でも活躍しています。 まずはフラメンコを伝統的かつ自身の味で踊ります。俊敏で華やかさもあって好感が持てる踊りでしたが、驚いたのは、彼女がふくらはぎが見えるくらい丈の短いドレスを着て登場したナンバーでした。 なんと彼女はフラメンコの楽曲をエスクエラ・ボレーラのスタイルで踊ったのです。衣装はもとより、靴もボレーラ仕様のバレエシューズ。加えてパリージョ(カスタネット)も演奏します。 何年か前に、アイダ・ゴメスがパリージョを叩きながらブレリアを踊るのを見ました。ブレリアは速いですから、それについて行くパリージョも物凄い速さになるのですが、彼女の技術の高さに圧倒されたのを覚えています。 しかし今回は、もうびっくりです。ボレーラやホタなどを、そっくりそのままフラメンコに乗せて踊るのはこれまでありそうでなかった。なんせサパテアードが無いんですから。ボレーラはバレエの影響を受けたスタイルですから、クラシックバレエをフラメンコの音楽で踊るのを想像してもらうと近いかも知れません。 今まで「フュージョン」と言うと、ロックの音楽でフラメンコを踊ったり、逆にフラメンコ音楽にコンテンポラリー風の動きを付けたりと、「洋物」と混ぜる風潮があったのですが、今回はスペイン同士の融合なので違和感は全く無し。納豆にケチャップじゃ不気味だけど、味噌だったら意外にイケるのかも、そんな感じです。 実はこのアイデア、最近流行りつつあるんですよね。でもカルロス・ロドリゲス舞踊団の公演でこの組み合わせを観た時は、それ程の印象はなかったんです。音楽がフラメンコである必要を感じなかったと言うか。 でも今回のラウラのソロは違っていた。技術はもちろん素晴らしいですが、何よりフラメンコの情感がそこに宿っていた。ボレーラの動きでも、ちゃんとフラメンコを表現している。若いエネルギーがみなぎるこの新しい表現に、私は感動さえ覚えました。 新しいアーティストのソロを見る機会は中々無いので、とても楽しいフェスティバルでした。今回のように、若手にスポットライトを当てるフェスティバルがもっと増えると良いなと思います。 【プログラム】 Suma Joven 21-24 sep 2023 Gala-I Jueves, 21 de septiembre – 20:00 h ANDRÉS BARRIOS Piano en concierto (Sevilla) RAFAEL DEL CALLI Cantaor de Córdoba NAZARETH REYES Bailaora de Sevilla Gala-II Viernes, 22 de septiembre – 20:00 h JOSÉ FERMÍN FERNÁNDEZ Guitarra en concierto (Granada) LAURA MARCHAL Cantaora de Jaén JUAN TOMÁS de la MOLÍA Bailaor de Cádiz Gala-III Sábado, 23 de septiembre – 20:00 h MARCOS de SILVIA Guitarra en concierto (Jerez) LUCÍA BELTRÁN Cantaora de Huelva CLAUDIA "LA DEBLA" Bailaora de Granada Gala-IV Domingo, 24 de septiembre - 18:30 h BENITO BERNAL Guitarra en concierto (Huelva) JOSÉ "EL BERENJENO" Cantaor de Jerez LAURA FÚNEZ Danzaora de Madrid 【筆者プロフィール】 東 敬子 (ひがし けいこ)/フラメンコ及びスペインカルチャーのジャーナリストとして、1999年よりマドリード(スペイン)に在住し執筆活動を続ける。スペインに特化したサイト thespanishwhiskers.com(https://spanishwhiskers.com/?page_id=326)を主宰。 >>>>>

  • 第12回CAFコンクール一次予選通過者が決定

    (martes, 17 de octubre 2023) 来月本選が開催される第12回CAFフラメンコ・コンクールの一次予選通過者が発表されました。 <第12回CAFフラメンコ・コンクール 一次予選通過者(五十音順) > 石田 久乃 さん 和泉 冴英香 さん 稲田 晃子 さん 岡村 里奈 さん 小澤 明日美さん 上假屋 樹理奈 さん 河島 ティヤナ さん 鬼頭 幸穂 さん 久保田 晴菜 さん 幸田 愛子 さん 佐藤 陽美 さん 鈴木 時丹 さん 角谷 のどか さん 野上 裕美 さん 宮北 華子 さん 脇川 愛 さん 以上の16名が、来月行われる二次予選に出場します。 なお、二次予選・本選の観覧チケットはチケットぴあにて発売中。 未来の日本のフラメンコ界を担う若きダンサーたちの雄姿を、ぜひ現地で応援してください! [日程] 二次予選:2023年11月14日(火)15:30~ 北千住Theatre1010 本 選 :2023年11月30日(木)16:00~ 北千住Theatre1010 [チケット取扱] チケットぴあ [主催] 公益財団法人スペイン舞踊振興MARUWA財団 住所:東京都港区芝3-16-13 MARUWAビル2階 連絡先:info@mwf.or.jp/ 03-5419-6513 財団サイトURL:https://mwf.or.jp コンクールサイトURL:https://mwf.or.jp/caf/1680 >>>>>

  • 鈴木時丹、第12回エルスール財団新人賞を受賞!

    (domingo, 5 de noviembre 2023) 一般財団法人エルスール財団主催による第12回エルスール財団新人賞(フラメンコ部門)に、フラメンコダンサー鈴木時丹さんの受賞が決定しました。 鈴木さんは静岡県浜松市出身の23歳。幼少期より舞踊家大塚友美さん(母)とギタリスト鈴木尚さん(父)の影響でフラメンコに触れ、高校卒業後に渡西。主にEl Torombo やPepe Torres らのもとでフラメンコの美学を学ぶと同時に、ヒターノ(ジプシー)たちの芸や生き様に魅了されフラメンコの道へ進むことに。 この度の贈賞理由について、選考委員を務める同財団代表理事の野村眞里子さんは昨年から今年にかけて様々なライブや舞台での鈴木さんの活躍ぶりに注目し、「冷静でありながら、熱量を感じさせる踊りは、今後ますます日本のフラメンコ界を盛り上げていってくれることだろう」と大きな期待を寄せています。 【エルスール財団HP】 http://elsurfoundation.com/ >>>>>

  • スペイン発☆フラメンコ・ホットライン

    (miércoles, 1 de noviembre 2023) 文・写真/志風恭子 Texto y fotos por Kyoko Shikaze 9月は秋らしくなったと思っていたら何故か10月に暑さがぶり返し、路線バスで冷房が入るほど。日本でも今年の暑さは長引いたようですが、半袖をしまうタイミングが見えません。セビージャは観光都市なのですが、例年以上に多いという観光客の中にはタンクトップにサンダルで闊歩している人も。 日本でも、京都などで問題になっているオーバーツーリズム。スペインでも短期滞在用アパートの増加で、市内中心部で賃貸住居が見つからない、見つかっても非常に高い、短期アパート滞在者がゴミを指定のところに捨てない、など色々問題が。セビージャも観光都市で、観光業に直接間接に携わっている人も多いので、観光客増加は嬉しい反面、問題も増加。フラメンコで言えばマドリード、セビージャに新しいタブラオができるなどして仕事の場は増えていますが、留学生の宿泊先の賃料が値上がりするなど、円安や航空運賃高騰とあいまって厳しい部分もありそうです。 【アンダルシア・フラメンコ】 [プロモーションビデオ] https://youtu.be/CdfgmuD8LxI?si=XWmSQL3srJFyjfEp これまでフラメンコ・ビエネ・デル・スール、フラメンコは南から、と言うタイトルで親しまれてきたアンダルシア州主催のフラメンコ公演シリーズ。今年から名前をアンダルシア・フラメンコと変えて、9月21日から10月7日まで週末の3日間、9公演が行われました。舞踊が3公演、カンテが4公演、ギターとピアノの公演がそれぞれ1公演、まだ17歳だという若手から還暦を過ぎたベテランのアントニオ・カナーレスまで、バラエティに富んだプログラムと言っていいでしょう。 そのうち8公演を見たのですが、個人的には今一番完璧な歌い手かもしれないと思わせるダビ・ラゴスのピアノ(アレハンドロ・ロハス・マルコス)とサックス(フアン・ヒメネス)とのトリオでの『デル・シレンシオ』、そしてピアニスト、ドランテスとスペイン系フランス人コントラバス奏者ルノー・ガルシア・フォンスの『パセオ・ア・ドス』が心に残りました。前者はフラメンコという言語で歴史上の出来事を歌いメッセージを伝えるだけでなく、ギター伴奏ではなく現代音楽的要素もあるピアノとサックスの伴奏ながら、いやだからこそ、ダビのフラメンコ性が際立つもので、後者はフラメンコにベースを置きつつ自由にはばたくそのスタイルが、イスラエル・ガルバンを思い出させました。そういえば前者の3人もイスラエルの共演者。やはりイスラエルは、現代フラメンコの象徴的存在なのかもしれません。 ドランテスとルノー・ガルシア・フォンス 舞踊では、カナーレスが魅せる間合いの妙や気合の一瞬、カンテではエストレージャ・モレンテが音響トラブルでマイクなしで歌ったプロらしさも印象に残ります。 アントニオ・カナーレスと共演者たち。左からダビ・デ・アラアル、踊り手マティアス・カンポ、歌い手マヌエル・デ・ラ・トマサ、カナーレス、エル・ガジ、パーカッション奏者パコ・ベガ 反面、アルヘンティーナや17歳の歌い手レジェス・カラスコはカンシオンのようでカンテの醍醐味を味わうことができなかった なお、この公演シリーズ、来年春に第二弾があるかも、とのこと。お楽しみに。 【セビージャギター祭】 10月3日から、セビージャではギターフェスティバルが開催されました。2010年に始まったということなので今年で第14回。1981年から開催されているコルドバのギター祭ほど大規模ではないけれど、ギター界にとっては重要なイベントの一つと言えるのではないでしょうか。元々はクラシックギターに特化したフェスティバルだったのですが、第4回でヘラルド・ヌニェスが出演し、以後、毎年フラメンコギターの公演も行われており、日本でもお馴染みのカニサーレスやダニ・デ・モロンらも何度か出演しています。 このフェスティバルの特徴の一つが、マイクを使わないこと。メイン会場は450席ほどのホールだし、クラシックなら当たり前なのでしょうが、フラメンコはマイクを使う方が普通。この同じホールで以前行われていたフエベス・フラメンコでもそうでした。昨年のビエナルでのギターソロのリサイタルシリーズもこの同じ会場でしたが、パーカッションやパルマなどの入らない全くのソロではあったけど、マイクはありました。なので、演奏する方はもちろんだと思うのですが、聴き手であるこちらにとっても新鮮な体験です。 それに加え、今年のプログラムでは前半がクラシック、後半がフラメンコというジョイントリサイタルも4公演あり、普段ほとんど聴く機会がないクラシックギターのソロを聴くことができたのも貴重な経験でした。それはきっと他の聴衆にとっても同じことだったでしょう。私が観ることができた10月12日の公演は、超絶テクニックのクラシックギタリスト、キューバ出身のザルツブルグ音楽院教授マルコ・タマジョと、フラメンコファミリーに生まれ育ち、ギタリストと言うよりもフラメンコなパコ・フェルナンデスのジョイントコンサートはギターという楽器の幅広さを感じさせてくれました。繊細な銀細工のようなマルコの演奏とパコの太い音。全く違うアーティストがギターという楽器でつながっている面白さ。14日の公演は今年唯一のフラメンコのみの公演で、ペドロ・マリア・ペーニャがギターソロ3曲のあと、ルイス・エル・サンボを迎えて歌伴奏で3曲。ルイスの昔ながらのカンテが耳に心地よく、1時間弱と短くも充実した公演でした。 【ヘレスのフラメンコ学会のプレミオ・ナショナル】 ヘレスのフラメンコ学会のプレミオ・ナショナルの受賞者が10月11日、以下の通り発表されました。なお、各人の紹介コメントは志風です。 カンテ/ビセンテ・ソト 1954年ヘレス生まれ。ヘレスの巨匠故ソルデーラの次男。タブラオなどで活躍。これまでに10枚以上のソロアルバムがある。 ©︎ Kyoko Shikaze/Caja Madrid 舞踊/エバ・ジェルバブエナ 1970年ドイツ生まれのグラナダ育ち。2001年舞踊国家賞。現代演劇や舞踊とコラボレーションした作品など意欲的な創作活動で知られる。ソレアが絶品。 ©︎ Kyoko Shikaze/en Jerez, 2019 ギター/ラファエル・リケーニ 1962年セビージャ生まれ。10代でコルドバのコンクール優勝、24歳で出したデビューアルバム が絶賛され、ソリストとしての名が不動に。健康上の問題を経てエンリケ・モレンテらの伴奏で復活。 ©︎ Kyoko Shikaze/en La Unión, 2010 マエストリア(巨匠賞)/カルメン・リナーレス 1951年ハエン県リナーレス生まれ。若くしてマドリードに出、タブラオなどで活躍。80年代からソロで注目され、 96年のアルバム『アントロヒア・デ・ラ・ムヘル・エン・エル・カンテ』でその名を不動のものとした。 普及/シルクロ・フラメンコ・デ・マドリード マドリードのアフィシオナードたちによる文化協会で、第一線で活躍するアーティストのライブなど、毎月複数のイベントを行っている。会長はアントニオ・チャコンやマヌエル・トーレのSP本でも知られるカルロス・マルティン・バジェステル。 研究/ホセ・ルイス・オルティス・ヌエボ 1948年マラガ県アルチドーナ生まれ。詩人、フラメンコ研究家としてペリコンやティア・アニカ、エンリケ・エル・コホらの聞き語りや昔の新聞からフラメンコ草創期の姿を浮き彫りにした本などがある。セビージャのビエナル誕生から長い間監督を務めた。 名誉賞/ロメリート・デ・ヘレス 1832年ヘレス生まれ。舞踊伴唱を得意とし、マティルデ・コラルらの伴唱を長く務めた。ヘレスのカンテ黄金時代を生き、歴史に残る名盤『カンタ・ヘレス』にも参加している。 また、ヘレスのアーティストを対象としたコパ・ヘレスは カンテ/ルイス・エル・サンボ 1949年ヘレス生まれ。パリージャやテレモート、ソルデーラらの血筋。魚屋をしていたが52歳からカンテに専念。昔ながらのヘレスのカンテを今に伝える貴重な存在。 ©︎ Kyoko Shikaze /en Sanlúcar , 2010 ギター/アルフレド・ラゴス 1971年ヘレス生まれ。10代からプロとして活躍。イスラエル・ガルバンらへの舞踊伴奏で頭角を表し、エンリケ・モレンテらの歌伴奏も務める。2020年ビエナルのギター賞受賞。 ©︎ Kyoko Shikaze/en Sevilla, 2019 舞踊/ヘマ・モネオ 1991年ヘレス生まれ。父はギタリスト、母はトルタやマヌエル・モネオらの妹。13歳で地元のタブラオでプロデビュー。以後、タブラオやフェスティバルなどで活躍。ファルキートらとも共演している。 ©︎ Kyoko Shikaze/Fiesta de la Bulería, Jerez 2018 なお、授賞式は11月4日ヘレスのアタラジャ博物館で行われるそうです。 【筆者プロフィール】 志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。 >>>>>

  • 小林亮「Rio de la Frontera」発売記念コンサート開催!

    (viernes, 15 de septiembre 2023) フラメンコギタリストの小林亮さんが今年2月から3月にかけてスペイン・ヘレスでレコーディングを行い、それらの楽曲を収録したCDが発売されることになりました。 この新譜発売を記念して、福岡・大阪・東京の3都市でコンサートが開催されます。共演には、レコーディングにも参加してくれたヘスス・メンデス、アンドレス・ペーニャ 、アネ・カラスコの3名を招聘し、ヘレスの雰囲気を存分に堪能できるステージが楽しめそう。 なお、東京公演のS席と大阪公演は完売していますので、良い席をご希望の方はお早めのご予約を! 【新譜CD情報】 タイトル:「Rio de la Frontera」 発売:2023年10月10日 参加アーティスト: 歌 ミゲル・フニ、ヘスス・メンデス、ダビ・パロマール 踊り(足音) アンドレス・ペーニャ パーカッション アネ・カラスコ パルマ マヌエル・カンタローテ、ディエゴ・モントージャ 【コンサート情報】 小林亮「Rio de la Frontera」発売記念コンサート 2023年 ★10月29日(日)福岡 ティエンポホール 開場17時 開演18時 全席指定(1ドリンク付)10,000円  CD付12,500円 ★10月31日(火)大阪 カサ・グロリア(※完売) 開場19時 開演19時30分 全席指定 10,000円  CD付12,500円 ★11月3日(金・祝)&4日(土)東京 ガルロチ 開場18時  開演19時 全席指定(1ドリンク付) S席11,000円 CD付13,500円(※3日・4日ともに完売) A席10,000円 CD付12,500円 ※S席は中央4列目まで及び左右二列目まで。それ以外はA席です。 ※CDは定価3,000円です。 [出演] ギター 小林亮 歌 ヘスス・メンデス (Jesús Méndez) 踊り アンドレス・ペーニャ (Andrés Peña) パーカッション アネ・カラスコ (Ané Carrasco) チケットのお申し込みの際は以下の内容をお知らせください。 ①会場&月日 ②席種&枚数 ③お名前 ④メールアドレス及び電話番号 ⑤チケットの送付先住所 [問い合わせ&申し込み先] メール info@canasta-xeres.jp HP https://www.canasta-xeres.jp/contents/rio/ ※申し込み後3日経っても返信が来ない場合は、再度ご連絡をお願いします。 ※電話による問い合わせ&申し込みは行っておりません。 >>>>>

  • マルコ・フローレス&オルガ・ペリセ《PASO A DOS》

    (jueves, 26 de octubre 2023) 2015年のヘレス・フェスティバルで発表されて以来、世界各地で上演され観客を魅了してきたマルコ・フローレスとオルガ・ペリセによる舞台作品《PASO A DOS》が、このたび日本で初上演されます。カンテには今年のヘレス・フェスティバルでペーニャ協会による伴唱賞を受賞した人気のヘスス・コルバチョ、ギターにホセ・トマ・ヒメネスを迎え、日本だけのスペシャルバージョンを披露してくれるとのこと。 第一線で活躍する4人のアーティストによる素晴らしい公演を、ぜひライブでご堪能下さい! 早割先行予約は11月1日(水)よりスタート。11月30日(木)まで割引価格でゲットできるので、ご予約はお早めに! 【Paso A Dos Espectáculo Flamenco】 日程:2023年12月20日(水)~12月28日(木) (※12月23日(土)・24日(日)を除く) 時間:開場18:00 開演19:15 会場:地中海料理&ワイン Showレストラン ガルロチ 東京都新宿区新宿3-15-17 伊勢丹会館6F (東京都/新宿三丁目:丸ノ内線、副都心線、都営新宿線) 出演: 〈B〉Marco Flores、Olga Pericet 〈C〉Jesús Corbacho 〈G〉José Tomás Jiménez 料金:全席指定、1プレート&1ドリンク付き、税込価格 <早割先行予約> 11月1日(水)10:00~11月30日(木)23:59 プレミアムシート15,500円 S席12,500円 A席10,500円 学生席7,500円 <一般予約> 12月1日(金)00:00以降 プレミアムシート17,000円 S席14,000円 A席12,000円 学生席9,000円 申込み/問合せ: https://mail-to.link/m8/5vw3bo 公式サイト: https://flamencolores.com/2023/10/19/paso-a-dos-en-japon-202312/ 主催:Flamencolores >>>>>

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