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  • リレー連載:私の新人公演 -2023年の挑戦- 2

    第2回 吉田智宏 【バイレソロ部門/奨励賞】 (jueves, 22 de febrero 2024) フラメンコを志し、さらに高みを目指すために目標として掲げられる大舞台、新人公演。 昨年の入賞者に、挑戦へのきっかけや本番までの道のり、自身の経験や思い、これから挑戦する人に伝えたいことなどを語ってもらいました。 第2回目は、バイレソロ部門で奨励賞を受賞した吉田智宏さんです。 舞台写真/一般社団法人日本フラメンコ協会 提供 編集/金子功子 Edición por Noriko Kaneko 新人公演には2007、2009、2010、2012年と出場し、当時はそこで挑戦を終わりにしました。そこからは自分のペースで亀の様に歩んでいましたが、仕事が忙しくまともに練習もできない時期が長く続き、このままフラメンコから離れていくのかなと感じていた時にコロナ禍となりました。在宅で過ごす日々が増えたため、とりあえずジョギングを始めました。ジョギングも一生懸命やっていると色々と意欲が湧いてきまして、フラメンコの練習も少しずつ再開するようになりました。フラメンコの練習も続けていると意欲が湧いてきまして、目標を持って取り組みたいと思うようになりました。それには時間をかけ創りあげることが出来る新人公演だろうと、前言撤回で出演の意思を固めました。子供達にも自身が真剣に取り組んできたことをきちんと見せたい想いもありました。 それが2021年の新人公演で、自分の中では出し切った、これで終えようと思いましたが、無観客開催だったこともあり、どこか燃焼し切っていない気持ちもありました。時間がたつにつれ、子供たちにも生で見せることが出来ていない、どうせなら、今自分の持っているものを全てぶち込んだ踊りを踊ってから終わりにしたいと思い、2023年の出演となりました。どんな結果であろうと、新人公演は今度こそ最後と決めていました。 本番を迎えるまでに大変だったのは、7月初旬に尿管結石をこじらせ腎盂腎炎となり約1週間入院したことです。腎盂腎炎は治癒したものの、結石を取り除くには再入院・手術が必要でしたので、尿を通すための管を尿管に残置した状態で退院しました。さすがに新人公演は無理かなと思いましたが、医師に事情を話したところ運動は問題ないとのこと、やれるだけやってみることにしました。そこからは尿意との闘いで、管が入っているため踊るとすぐに尿意をもよおし、しかも血尿という始末。新人公演当日にも何回トイレに行ったことか……。私の身体の状態を知っていた大渕さんや容昌さんが本番中“トゥーボ!”とハレオをかけていましたが、スペイン語のtubo=管 です。なんのこっちゃですね。シモの話、かつ何の参考にもならずスミマセンがホントに苦労しました……。 結果を出すために心がけたことなどは特にないのですが、どんな結果が出たとしても後悔しないように今の自分が持っているものを全てぶち込む、かつ、技術・体力的に限界に近いチャレンジングなものも取り入れるという姿勢で臨みました。 本番当日は、舞台上で練習できる時間がありました。細かい足になればなるほど板によって感覚が変わってきますので、事前に確認できたことは大変有難かったです。 選考結果が届き、自分の名前を見た時には、当然嬉しい気持ちはありましたが、なんだかほっとしたという感覚の方が大きかったかもしれません。感謝の気持ちも自然と沸いてきました。受賞後もスタンスは変わらないですが、あきらめず、泥臭く、限られた中でいかに全力を尽くすか、という姿勢で今後も取り組んでいきたいです。 新人公演に挑戦される方にお伝えしたいこととして、私からあれこれ申し上げるのもおこがましいですが、あまりシリアスになり過ぎず続けていく、ということでしょうか。自身の経験で言うと、遠回りをしたり、亀の歩みだったり、立ち止まったり、あれやこれやウジウジ考えたりしましたが、それもまた人生。50歳の今は、これでよかったんだろうなと思うようになりました。 何事も真剣に取り組めば、自分の望んだ形とは違うかもしれませんが、得るものは必ずあると信じています。 【プロフィール】 吉田智宏(Tomohiro Yoshida)/広島県三原市出身。大塚千津子氏に師事しフラメンコを始める。現在、サラリーマン、フラメンコ、子育ての3足の草鞋を履き絶賛奮闘中。 横浜を拠点にひたすら自主練、たまにライブ出演。第32回新人公演(2023年) 奨励賞、ANIF会員賞(会場)受賞。 【新人公演とは】 一般社団法人日本フラメンコ協会(ANIF)が主催する、日本フラメンコ界の発展向上のため、次代を担うフラメンコ・アーティストの発掘および育成の場として、1991年から毎年夏に開催されている舞台公演。 プロフェッショナルへの登龍門として社会的に認知される一方、「新人公演は優劣順位をつけるためのものではなく、新人へのエールを送るために存在する」という当初からの理念に基づき、すべての出演者が主役であるとの考えから順位付けは行われません。 バイレソロ、ギター、カンテ、群舞の各部門に分かれ、若干名の出場者に奨励賞、またはその他の賞が与えられます。 (*一部、ANIF公式サイトより引用) >>>>>

  • リレー連載:私の新人公演 -2023年の挑戦- 3

    第3回 荒濱早絵 【バイレソロ部門/奨励賞】 (jueves, 29 de febrero 2024) フラメンコを志し、さらに高みを目指すために目標として掲げられる大舞台、新人公演。 昨年の入賞者に、挑戦へのきっかけや本番までの道のり、自身の経験や思い、これから挑戦する人に伝えたいことなどを語ってもらいました。 第3回目は、バイレソロ部門で奨励賞を受賞した荒濱早絵さんです。 舞台写真/一般社団法人日本フラメンコ協会 提供 編集/金子功子 Edición por Noriko Kaneko 私にとって初めての新人公演でした。 前年は応募人数過多で、抽選漏れとなってしまったため、やっと出られる!そんな思いで臨んだ公演でした。 いつかちゃんと自分の踊りができるようになったら、ここに立ちたい!と学生時代からずっと憧れ続けた舞台でした。ここ数年、どうやったら理想の踊り方に近づけるのか、何をやっても全然上達しないと悩んでいたのですが、ここで自分と真剣に向き合わなければいつまで経っても変わらない。ならば自分自身に大きな課題を課し、納得いくまでとことんやろう、と決意したのが出演のきっかけでした。 普段ライブでたくさん踊らせてもらっているタブラオでは、小さい舞台でお客様に息遣いまで伝わるような空間で、一曲の中で段々と温めながら盛り上げていく時間があります。しかしここまでの大きな舞台でソロを踊るのは初めての経験で、大ホールの空間いっぱいを満たせるほどの踊りができるのか、また7分という短い時間の中で、自分のフラメンコを表現できるのかが、一番悩んだことでした。 選んだ曲は「ソレア」。理由は自分が一番難しいと感じて、学びたいと思った曲だったからです。大きな舞台だから動かなきゃ!それを意識しすぎて、初めのリハーサルでは動きすぎ、メリハリがない、良さが何も出ていない、そんな言葉をもらい、どん底まで落ち込んだまま、6月にスペインのテレビ番組に出演するため渡西しました。それまで振付、構成も何が相応しいのだろうと、見せ方に悩んでいましたが、ヘレスやセビージャの空気をいっぱい吸って、リハーサルの合間に大好きなマエストラ達のクラスを受け、やっぱり自分の好きなものを突き通そうと心が決まりました。 好きなものがいっぱい詰まった7分間、その後はひたすら一つ一つのマルカールの精度を上げる、振りの意味を考える、サパテアードの音質にこだわる、闘いの時間が続きました。その時間はたくさん悩みもしましたが、今となってはあっという間で、自分にとって宝物のような時間でした。 そして本番当日。なんと出演順が最終日の一番最後。どんどん自分の出番を終えて帰っていく出演者の方々。最後は楽屋に一人ぼっちでした。集中力が続くかを心配しましたが、直前までたくさんの出演者の方々に励まされ、すごく落ち着いて本番を迎えることができました。あとはムシコスの尾藤さん、桂子さん、雄輔さん、心強い仲間達とこの舞台を楽しむだけ! 最高の7分間でした! 踊っている時は、会場からの沢山のハレオに一気に緊張が解け、身体に力がみなぎっていったのを今でも覚えています。それまではずっと自分自身との孤独な闘いでしたが、改めて周りの方達に支えられて、踊っていられる自分があることを深く実感しました。 終演後、ロビーで先生や、応援に来てくれた友人達の顔を見たときには、涙が止まりませんでした。 結果発表までの1週間は気が張りっぱなしの毎日で、受賞を知った時は、素直によかったと安堵の気持ちが強かったです。それまで支えてきてくださった方々によい報告ができたのも、とっても嬉しかったです。 奨励賞という素晴らしい賞をいただき、やっとスタートラインに立てたという思いも強く、長く終わりのないフラメンコ道、今はこの新人公演で得られたものを糧にして、さらに精進し、その先へ突き進んでいきたい思いです。 新人公演に出演することは大きな決断ですが、フラメンコとまっすぐ向き合えるというのはもちろん、人としても学ぶことが多く、成長することができる機会だったと感じています。今後も新人公演が多くの方にとってよい経験、感動の場であることを願って、これから挑戦する方々に心からエールを送ります! 【プロフィール】 荒濱早絵(Sae Arahama)/東京外国語大学在学中にスペイン舞踊部代表を務める。岡本倫子、後藤なほこ、影山奈緒子に師事。2012年に初渡西、様々なスペイン人アーティストらに師事。渡西を繰り返しながら、ライブ出演や講師活動中。第32回日本フラメンコ協会新人公演バイレソロ部門奨励賞、ANIF会員賞会場、配信ともにトリプル受賞。第1回フラメンコWEBフェスティバル最優秀賞受賞。 【新人公演とは】 一般社団法人日本フラメンコ協会(ANIF)が主催する、日本フラメンコ界の発展向上のため、次代を担うフラメンコ・アーティストの発掘および育成の場として、1991年から毎年夏に開催されている舞台公演。 プロフェッショナルへの登龍門として社会的に認知される一方、「新人公演は優劣順位をつけるためのものではなく、新人へのエールを送るために存在する」という当初からの理念に基づき、すべての出演者が主役であるとの考えから順位付けは行われません。 バイレソロ、ギター、カンテ、群舞の各部門に分かれ、若干名の出場者に奨励賞、またはその他の賞が与えられます。 (*一部、ANIF公式サイトより引用) >>>>>

  • リレー連載:私の新人公演 -2023年の挑戦- 4

    第4回 寺崎恵子 【カンテ部門/奨励賞】 (jueves, 7 de marzo 2024) フラメンコを志し、さらに高みを目指すために目標として掲げられる大舞台、新人公演。 昨年の入賞者に、挑戦へのきっかけや本番までの道のり、自身の経験や思い、これから挑戦する人に伝えたいことなどを語ってもらいました。 第4回目は、カンテ部門で奨励賞を受賞した寺崎恵子さんです。 舞台写真/一般社団法人日本フラメンコ協会 提供 編集/金子功子 Edición por Noriko Kaneko 私はもともと踊りを長年やっていて、踊りで新人公演に挑戦したこともあったのですが、身体を壊して踊れない時期がありました。その時に踊りの師匠の吉田光一さんに勧めていただいて、本格的に石塚隆充先生にカンテを習い始めたのが約2年半前のことでした。 それから1年後、自分の教室の発表会で初めて人前でカンテソロを歌わせてもらいました。そのときに周りの皆さんから温かいリアクションをいただき、新人公演をモチベーションとして薦めていただいたことと、当時から歌っていたGranainaの魅力にハマり、この曲をあの舞台で歌いたい、という気持ちが強くなって今回の挑戦を決意しました。 地方在住のためオンラインレッスンでカンテを学んでいたので、周りにカンテ仲間がいなくて孤独だったことが、なにかと大変でした。 でも、同時に群舞部門にも挑戦したのですが、そこで一緒に出演した踊り手仲間のお二人にはいろんな面で大変支えていただきました。 また、フラメンコ以外での"推し活"で繋がってる皆さんにも、いつも私のフラメンコをあたたかく見守っていただいており、今回の新人公演への挑戦にも、とても心強く応援をしていただけたのが、大きな精神的な支えとなりました。多くの人のやさしさに大変感謝しています。 カンテを本格的に学び始めて1年で挑戦を決めたので、やればやる程、奥深さや難しさに打ちのめされる日々でした。でも、Granaina という曲の、自分が感じてる魅力をとことん突き詰めて考えたり感じるようにしたことと、それが会場の奥まで届くような気持ちの注ぎ方を心掛けて練習しました。 新人公演の当日は、本番に声のスタミナのピークを持っていけるよう、無駄に喋らず、声出し練習も極力抑えることを気をつけました。(それまでの練習で、自分のピークは2回目だと分かっていたので笑) リハーサルでの音響がとても心地良く感じたので、力まずいつも通り歌って大丈夫、と言い聞かせて本番に臨むことができました。 受賞を知った時は恐縮しました。まだキャリアも少なく、まともに歌えるのはGranainaしかなかったので、この先のはるかな道のりを思い、不安が一気に押し寄せた気がしました。 それと同時に、私のGranaina を日本フラメンコ協会の先生方が受け入れてくださったことに、心から感謝しました。 今取り組んでいることは、とにかく歌える曲を増やすことと、Granaina をもっと高めていきたいという思いで、変わらずカンテに向き合う日々を送っています。 また今後は、踊り伴唱の経験も積ませていただき、三位一体のフラメンコの良さも追求し、地方フラメンコのお役に立てるようになりたいと思っています。 実は、今年もバイレソロ部門でまた新人公演に挑戦するのですが、本番当日に体力面や精神面でのピークを持っていけるような調整を心掛け、あとは曲への想いを、どこまでその一瞬一瞬に諦めずに込めていけるか、自分との闘いだと思っています。 孤独な挑戦をするお仲間として、共に高みを目指させてください。一緒に頑張りましょう! 【プロフィール】 寺崎恵子(Keiko Terasaki)/石川県小松市出身、富山市在住。 フラメンコ舞踊手、フラメンコ教室ADELANTE!主宰 1997年、運動不足解消の目的でフラメンコの踊りを始め、すぐにその魅力にハマる。 2007年、フラメンコ教室ADELANTE!を開講。 2021年、体調を崩したことをきっかけに、本格的にカンテを石塚隆充氏に師事。 2023年、日本フラメンコ協会主催「フラメンコルネサンス21新人公演・カンテ部門」奨励賞受賞。 【新人公演とは】 一般社団法人日本フラメンコ協会(ANIF)が主催する、日本フラメンコ界の発展向上のため、次代を担うフラメンコ・アーティストの発掘および育成の場として、1991年から毎年夏に開催されている舞台公演。 プロフェッショナルへの登龍門として社会的に認知される一方、「新人公演は優劣順位をつけるためのものではなく、新人へのエールを送るために存在する」という当初からの理念に基づき、すべての出演者が主役であるとの考えから順位付けは行われません。 バイレソロ、ギター、カンテ、群舞の各部門に分かれ、若干名の出場者に奨励賞、またはその他の賞が与えられます。 (*一部、ANIF公式サイトより引用) >>>>>

  • 沖仁 フラメンコ・ギター・コンサート ~special guest 徳永兄弟~

    (martes, 12 de marzo 2024) フラメンコのみに留まらず様々なジャンルの音楽シーンでも活躍するフラメンコギタリスト沖仁さんのコンサートが、東京・上野の東京文化会館小ホールで開催されます。 今回はスペシャルゲストとして、日本国内はもちろんスペインでもその活躍が大きく注目される徳永兄弟が登場。 3人の珠玉のギタリストによる夢の共演が実現します! 沖仁フラメンコ・ギター・コンサート ~special guest 徳永兄弟~ [日時] 2024年5月26日(日) 開場13:30/開演14:00 [会場] 東京文化会館 小ホール(東京・上野) [料金] 前売 ¥6,200(税込・全席指定) 当日券 ¥6,200(税込・全席指定) ※13:00より当日券売り場にて発売予定 [各種プレイガイド] ※一般発売/2024年 3月 16日(土)10:00~ ■東京音協オンラインチケット http://t-onkyo-web.pia.jp/ ※PC/スマートフォン共通 (一般発売日以降座席選択可能) ■チケットぴあ https://w.pia.jp/t/oki-tokunagaduo2024/ ※PC/スマートフォン共通 セブンイレブン(Pコード:263-099/直接購入可能) ■ローソンチケット https://l-tike.com/okijin/ ※PC/スマートフォン共通 ローソン、ミニストップ店内端末「Loppi」(Lコード:70935/直接購入可能) ■イープラス https://eplus.jp/oki_0526/ ※PC/スマートフォン共通 ファミリーマート店内端末「マルチコピー機」(直接購入可能) ■東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650(10:00~18:00) ※会館窓口:10:00~19:00 (休館日を除く) 【注意事項】 ※未就学児入場不可 ※開場は開演の30分前 【主催/問】 東京音協:https://t-onkyo.co.jp/ 〒150-0011 東京都渋谷区東1-2-20 渋谷ファーストタワー >>>>>

  • カンテフラメンコ奥の細道 on WEB no.34

    (lunes, 11 de marzo 2024) 文/エンリケ坂井 Texto por Enrique Sakai Jilica de Marchenaのソレアー、その② 前々回のパストーラの歌(楽譜)と前回のマイレーナのものを見比べてみてほしい。 メロディーは少しずつ違うし、歌詞の乗せ方、リズムの乗り方も違うという事に気付かれると思うが、これは歌い方には幅があり、かなりの自由度があって歌い手の個性がはっきり表れている事であり一見すると別の歌のようだ。 しかし、両方を実際に歌ってみると「ああ、同じスタイルだ」と実感されると思うし、この二つに共通する部分、つまりヒリーカのソレアーその①の基本となるメロディーラインが感じられると思う。 このメロディーこそがスタイルの核であり、歌詞はいくらでも変える事ができる。 例えばこのスタイルで言えばペペ・エル・クラタは、"En una maceta yo sembré"(植木鉢に花の種を植えてみた)、カルメン・リナーレスは"Pasa de largo y no miras"(そばを通っても知らんふりを…)という歌詞で歌っている。 さて今回はヒリーカのソレアー、その②だ。例に取るのはこのスタイルの最も古い録音、つまりスタイル①で例に出したのと同じパストーラの録音で、グラン・クロニカvol.3に収録してある。 (Letra) Llévame a una huerta, (por Dios, llévame a una 〈güerta〉) y dame unos 〈paseítos〉 que cayéndome estaba muerta; (y dame unos 〈paseítos〉 que me estaba cayendo muerta.) (訳) どこかの農園に (お願い連れてってよ) 二人で散歩したいの。 (お願い連れてってよ 今にも私は死にそうだから。) *〈güerta〉⇒huertaの訛り 歌詞の(  )は繰り返し部分ですが、1回目と少し歌詞を変えているので(  )として書いた。もとは3行詩であり1-1-2-3-2-3行目と歌い、録音では締め歌が付いているが、このスタイル固有のものという訳ではないので省略します。 そしてパストーラは2行目を"y dame a unos paseítos"(言うまでもなく語尾のsは発音しない)と歌っているが、これは1行目の"Llévame a una ~"に合わせたのでしょう。2行目のaは特に必要ないので歌詞には書き入れていません。 【筆者プロフィール】 エンリケ坂井(ギタリスト/カンタオール) 1948年生まれ。1972年スペインに渡り多くの著名カンタオールと共演。帰国後カンテとパルマの会を主宰。チョコラーテらを招聘。著書『フラメンコを歌おう!』、CD『フラメンコの深い炎』、『グラン・クロニカ・デル・カンテ』vol.1~34(以下続刊)。 ※CD『グラン・クロニカ・デル・カンテ』シリーズを購入ご希望の場合は、アクースティカ(https://acustica-shop.jp/)へお問い合わせください。(編集部) >>>>>

  • 「飯能フェリア2024」開催

    (viernes, 8 de marzo 2024) 埼玉県飯能市にある飯能河原ウッドデッキを会場として、「飯能フェリア2024 ~Feria de la Primavera en 飯能河原ウッドデッキ~」が開催されます。 プロアーティストによるフラメンコパフォーマンスを観たり、巨大鍋パエリアや地元飯能の地ビールも楽しめます。生演奏によるセビジャーナスタイムには踊りでも参加でき、手持ちの衣装を持ってきたりフェリア衣装をレンタルして踊ることもできます。(*お着替えブース有り) ご家族やお友達と一緒に、またはひとり気ままにぶらりと、スペインの春祭りの雰囲気を楽しみに来てはいかがでしょうか? 「飯能フェリア2024」 ~Feria de la Primavera en 飯能河原ウッドデッキ~ 【日時】 2024年4月14日(日) 11:00~17:00 雨天開催 *雨天時は、会場が変更となります。 【会場】 飯能河原ウッドデッキ (埼玉県飯能市久下) *西武池袋線「飯能」駅より徒歩13分 *JR八高線・西武池袋線「東飯能」駅より徒歩20分 【主催】 大野環フラメンコアカデミアEL ANILLO公演事務局 【詳細/問合せ】 「飯能フェリア2024」オフィシャルHP https://hannnou.jimdosite.com/ >>>>>

  • スペインNews 3月号・2024

    (miércoles, 6 de marzo 2024) 文・写真/志風恭子 Texto y fotos por Kyoko Shikaze フラメンコファンにとっては2月といえばヘレスのフェスティバル。今年も世界中からフラメンコたちがヘレスに集まってきています。パンデミックも落ち着き、日本からの参加者も従来通りになってきているようですね。 ビジャマルタ劇場 初日の入場を待つ人たち/©︎ Kyoko Shikaze 【カルナバル】 2月はまたカルナバル(カーニバル)の季節。アンダルシアではカディスのものが有名です。フラメンコ曲のひとつ、タンギージョはカディスのカルナバルで歌われたもの、という話は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。 カディスのカルナバルでは、大人数の合唱団から3、4人のクアルテトまで4つのジャンルに分かれたグループで、タンギージョをはじめ、替え歌メドレーなど様々に工夫を凝らした扮装と社会風刺などを取り入れた歌詞と音楽でのコンクールがカルナバルに先立って開かれます。その模様は現在ではインターネット中継され、スペイン全国にファンがいます。今年はチリゴータというセクションで、フラメンコをテーマにしたグループが活躍しました。 Chirigota, Que ni las hambre las vamo a sentí - Preliminares 伝統的なソレアのメロディーの歌詞が童謡だったり、マヌエル・モリーナの歌真似があったり。このビデオは予選ですが、準決勝から決勝と順調に進み4位となりました。フラメンコに敬意を払いつつユーモアたっぷりで最高じゃないですか? なおこのグループは昔、酔っ払いという設定で日本でもよく歌われるタンギージョ『昔の銅貨』を逆さまに、後ろから歌うというのもやっています。 https://youtu.be/hX8zkcKYSEo?si=k3BOEIX4oVzPtaww コンクールが終わるとグループは街に出、フロートに乗ったり、街角の教会の前などで歌い ます。 2003年カディスのカーニバル/©︎ Kyoko Shikaze カルナバルの歌の歌詞の聞き取りは、早口のアンダルシア弁やローカルな話題が満載だったりで難しいかもしれませんが、わかると楽しいですよ。 【トマティート】 2月17日、セビージャのマエストランサ劇場でトマティートのコンサートが開催されました。もうベテランという年代になった彼ですが、いつものように、第2ギターに息子ホセ、歌にモレニート・デ・イジョラとキキ・コルティーニャ、パーカッションにピラーニャというグループにパルマ二人を加えた構成で、ソロのロンデーニャからのエストレマドゥーラのハレオ、アレグリアスといつものようにスムーズに進んでいきます。 Foto Guillermo Mendo-Teatro de la Maestranza トマティートが長年共演しているジャズピアニスト、ミシェル・カミロがアントニオ・バンデーラ主演の映画のために作曲したテーマ『トゥーマッチ』を息子とデュオで聴かせ、ブレリア、ルンバ。昔ながらの懐かしいメロディーが出てくるのが嬉しい。 元々、10代で天才カマロンにみそめられ、パコ・デ・ルシアのあと、その伴奏を任されており、本人、ソリストになりたいなどとは思っていなかったのが、カマロンの急逝により、やむなくソロで活躍するようになったトマティート。最初の頃はすごくあがるんだ、などと言っていたのだけれど、今は昔。ゆったりナチュラルな感じで聴かせる演奏が心地いい。 踊り手ナサレ・レジェスが少し踊ったのだが、これまた母フアナ・アマジャにふとしたところが似ている。と、ミュージシャンが退場し、ヘレスの歌い手、ラ・マカニータが登場。ソレア。久しぶりにトマティートの本格的な伴奏を聴くことができて嬉しかった。決して前に出過ぎることなく、しっかり歌をサポートしていく、お手本のような演奏。きちんと歌を聴く、真剣な姿勢が本当に素晴らしいと思います。 Foto Guillermo Mendo-Teatro de la Maestranza 続いて、フラメンコ・ポップ系の人気歌手ニーニャ・パストーリが登場。相次ぐ思いがけないゲストの出演に客席は沸きました。フィン・デ・フィエスタのブレリアでマカニータがナサレが踊り、パストーリが加わって一度締め、そして最後はトマティートもちょっと踊る、という特別感のある公演となりました。 【アンダルシア舞踊団のオーディション】 昨秋、アンダルシア州が運営する、アンダルシア舞踊団監督に任命されたパトリシア・ゲレーロ。彼女による新体制の舞踊団メンバーを選ぶオーディションが2月、セビージャで行われました。 アンダルシア舞踊団はスペイン国立バレエ団と違い、監督が交代するたびに、ダンサーはもちろん、ミュージシャンも全部変わり、作品もその監督によるものが上演されることとなっています。パトリシアは公募で選ばれました。なお、他の候補者はダビ・コリア、フェルナンド・ロメーロ、アドリアン・ガリアだったそうです。 ©︎Ballet Flamenco de Andalucía 舞踊は、なんと192人の応募があり書類選考で選ばれた女性71人、男性24人が参加。パトリシアがスペイン国立バレエ団監督のルベン・オルモ(アンダルシア舞踊団監督でもあります)、踊り手アルフォンソ・ロサ、アナ・モラーレスとともに審査し、その中から女性5人、男性4人が選ばれました。ミュージシャンは歌に26人、ギター38人、打楽器16人の応募者の中から、ダニ・デ・モロンらが、歌ギター2名ずつ、打楽器一人を選出しました。 新メンバーは以下の通りです。 監督;パトリシア・ゲレーロ リハーサル監督;エドゥアルド・レアル ダンサー;アラセリ・ムニョス、クラウディア・カジェ、ルシア・フェルナンデス、マリア・カラスコ、ソフィア・スアレス アルバロ・ガルシア、アンヘル・サンチェス、ウーゴ・アギラール、パブロ・エヘア 歌い手;アンパロ・ラガレス、マヌエル・ヘスス・ガルシア“ニーニョ・デ・ヒネス” ギタリスト;ヘスース・ロドリゲス、ホセ・ルイス・メディナ 打楽器奏者;ダビ・ロドリゲス ダンサーは10代も多く、若い才能が中心だとか。元スペイン国立バレエ団で日本でも教授活動を行っていたパブロ・エヘアが最年長のようです。ミュージシャンはタブラオなどでも活躍しているギタリスト二人が中心なので安心感がありますね。 ©︎Ballet Flamenco de Andalucía 舞踊団のお披露目は7、8月にグラナダ、アルハムブラ内のヘネラリフェ野外劇場で毎年行われている『ロルカとグラナダ』公演での作品『ピネーダ』。この公演が終わると、パトリシアが監督に選出された企画『ベンディータ・ティエラ』の稽古に入るそう。 若いメンバーが中心の新生アンダルシア舞踊団のこれからに注目です。 【筆者プロフィール】 志風恭子(Kyoko Shikaze)/1987年よりスペイン在住。セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期修了。パセオ通信員、通訳コーディネーターとして活躍。パコ・デ・ルシアをはじめ、多くのフラメンコ公演に携わる。 >>>>>

  • 「埼玉ご近所フラメンコツアー」出演者オーディション

    (miércoles, 10 de enero 2024) フラメンコダンサー大野環さんが主催する、2024年4月から2025年3月に開催予定の「埼玉ご近所フラメンコツアー」に出演するダンサーのオーディションを開催します。 このツアーは、「プロになりたいけど、どうしたらいいかわからない…」「本番はたくさん出たいけど、集客ノルマのことを考えて出演をセーブしてしまう…」という踊り手さんのために、集客ノルマなしで、プロとしての出演料を受け取ってライブに出演できるというもの。 オーディションにエントリーした方は、「オーディション特別クラス」を受講して「プロ」と呼ぶに相応しい実力を身に付け、その後オーディションによる選考を経てツアー出演者が決まります。 エントリーは常時募集していて、オーディション自体は6ヶ月の周期で開催とのこと。 プロのフラメンコダンサーとして活躍の場を探している踊り手さんは注目です! 詳細は、下記の専用HPをご覧ください。 「埼玉ご近所フラメンコツアー」専用HP https://tamakiono-flamenco-academia-el-anillo.jimdosite.com/ (写真)過去のライブの1シーンより >>>>>

  • 新・フラメンコのあした vol.13

    (lunes, 4 de marzo 2024) 20年以上にわたりスペインで活動するジャーナリスト東敬子が、今気になるスペインフラメンコのあれこれを毎月お届けします。今月はバイラオール、ホセ・マジャの新作公演についてのリポートです。 ホセ・マジャ『コロール・シン・ノンブレ』 パボン劇場、マドリード、スペイン. 2024年2月18日 José Maya, “Color sin nombre” Teatro Pavón, Madrid. 18 de febrero 2024 文: 東 敬子 画像:宣伝素材/東 敬子 Texto: Keiko Higashi Fotos: Promoción / Keiko Higashi たとえ疲れていても、嫌なことがあっても、その全てを忘れさせてくれる。平凡な日常に、未知の世界へ繰り出す喜びを与えてくれる。そんな夢のフラメンコにお目にかかる事も少なくなった昨今ですが、バイラオール、ホセ・マジャの新作『コロール・シン・ノンブレ (名前のない色)』は、久々に、その全てを満足させてくれる極上の作品でした。 豊かな感性と、それを表現できるアーティストとしての才能。40代に突入しても未だ衰えない身体能力。そしてフラメンコを知り尽くした動きから繰り出される驚きと感動。まさに今が旬のホセ・マジャには、脱帽の一言でした。 ラトビア共和国に生まれ(ロシア系ユダヤ人)、後にニューヨークに移住し成功を収めた抽象表現主義の画家マーク・ロスコ(1903 - 1970)。彼の絵画にインスパイアされて製作されたという今回の作品は、彼の絵画をステージ上のスクリーンに映し出し、そのイメージとともに踊るというシンプルな構成ですが、絵画はデジタル処理がされており、海に沈む人や、海上の月の光や落雷などに動きが加わって、生きたロスコの世界に入り込んで踊っているような臨場感を与えます。 フラメンコ作品の舞台で、バックのスクリーンに映像を映し出すこと自体は珍しい演出ではなく、20年ほど前からしばしば見受けられたものですが、映像に意味を持たせすぎて、映像を見るのか、踊り手を見るのか、どちらにも集中できない作りが大半で、私はずっと、こんな風ならフラメンコのステージに映像はいらないと思っていました。 しかし今回は、踊り手の動きを追う観客の目を邪魔する事なく背景としての役割を果たし、尚且つ踊りと融合し、踊りが表現する世界をさらに広げることに成功している。こんな風に演出できる人が、なぜ今までいなかったのかと言うぐらい、目から鱗の体験でした。 1983年マドリードのヒターノ一家に生まれたホセ・マジャは9歳でデビューして以来、瞬く間に頭角を表し、13歳から本格的にプロとしてホセリージョ・ロメーロの芸名で、エル・グイトやマノレーテらの舞踊団で活躍していました。今は本名で活動していますが、“ロメーロ”の名は、一族出身の名バイラオーラ、フェルナンダ・ロメーロや、伝説のカンタオール、ラファエル・ロメーロ“エル・ガジーナ”から引き継いだものでした。また、父は作家、叔父や従兄弟には著名な画家、俳優、劇作家がいるなど、彼の家はまさに芸術一家。 そんな彼が芸術の都パリに移住したのは今から17年前。彼の地に舞踊学校を構え、現在はフランスとスペインを行き来して活動しています。毎週必ずルーブル美術館を訪れると言う彼は、絵画マニア・コレクターでもあり、「好きでたまらない」と言うロスコの絵画を自身の踊りの世界に融合させることは、自然の成り行きだったことでしょう。 フラメンコには言葉、つまりは歌があります。しかし人々は果たしてその歌詞が語ることだけを感じているのでしょうか。いや、それ以上の意味をその声に、目に、動きに感じているはず。 ロスコの絵には、描かれた色の奥にその感情が潜んでいる。ホセはそれを受け取り、自分の感情に消化して、ファルーカに、ソレアに、アレグリアスに、ブレリアに、宿します。それは具体的なストーリーなどではなく、抽象的な、名前のない感情であり、しかし同時に誰もが感じ取れる、誰もが理解できるそれなのです。だからこそそこには感動があります。それこそがフラメンコのあり方に他なりません。そして観客はそれぞれ、自分が信じる名前を、その色につけていくのです。 バティオが奏でるチェロの哀愁を帯びた音色にリカルド・モレーノの味のあるギターが絡みます。デリア・メンブリべとホセ・デル・カジのヒターノの味に満ちた歌声も心地よい。ホセのキレのある動きはいつもながらですが、今回は本当に冴えた見応えのある踊りで、一瞬たりとも目が離せない。そして彼は最後に自身のカンテも披露。カンタオールと呼んでもなんら遜色のない素晴らしい歌声。しかも踊りながら歌い上げるそれは圧巻の一言。ベテランのエル・ファロや他2人の歌い手も加わり、4人で交互に歌い上げるクライマックスは、讃美歌を思わせるような厳粛な響きさえ感じる感動的なものでした。 初演は2022年で、今回は合計7公演行われ、今後もぜひ続けて行ってほしい作品。皆さんもぜひ、機会があったら足をお運びください。本物のフラメンコの今を感じられる機会となるでしょう。 【筆者プロフィール】 東 敬子 (ひがし けいこ)/フラメンコ及びスペインカルチャーのジャーナリストとして、1999年よりマドリード(スペイン)に在住し執筆活動を続ける。スペインに特化したサイト thespanishwhiskers.com(https://spanishwhiskers.com/?page_id=326)を主宰。 >>>>>

  • 『真夏の夜のフラメンコ』

    小松原庸子スペイン舞踊団 第52回野外フェスティバル 野音100周年特別企画「日西民族舞踊の祭典」 (sábado, 2 de marzo 2024) 2023年7月29日(土)  17時開演 日比谷野外大音楽堂(東京・日比谷) 撮影/大森有起 Fotos por Yuki Omori 文/金子功子 Texto por Noriko Kaneko 好天に恵まれた7月最後の週末。今やフラメンコの夏の風物詩といえる、小松原庸子スペイン舞踊団の野外フェスティバル「真夏の夜のフラメンコ」が東京の日比谷野外大音楽堂で開催された。 「野音」の愛称で親しまれるこの会場が創立100周年ということもあり、今回は特別企画「日西民族舞踊の祭典」として、若手太鼓奏者ユニット「英哲風雲の会」と東京高円寺阿波踊りの「吹鼓連」をゲストに招き、総出演者数は公表値で155名という、稀に見る大規模なフェスティバルになった。 オープニングは子供たちと先生の群舞からスタート。曲はアレグリアス。元気いっぱいに愛らしく踊る姿に、会場のあちこちから「かわいい」と声が上がる。ブレリアでは小さい子もソロで踊り、場内からは歓声と拍手が上がった。 続いては少女たちと大人の女性たちの群舞で、セビジャーナスとファンダンゴ・デ・ウエルバ。マントンやアバニコを使った演出やグループ編成に変化を付け、エレガントさや瑞々しさを表現した。 主宰の小松原は開演のあいさつで、「今回で52回目を迎えますが、これからも研究を重ねて良い舞台を作っていきたい」と語り、創作活動への一層の意気込みを見せた。 2発の大砲が鳴り、スタートの合図を告げる。 闘牛士姿のダンサーと赤と黒の衣装を着た女性ダンサーらによる、エスパーニャ・カニーの大群舞。伝統音楽に乗せて闘牛士らは勇ましく、女性たちは優雅で雰囲気のあるスペイン舞踊を繰り広げる。 城壁を描いた背景幕が落とされると、生伴奏によるフラメンコやスペイン舞踊のステージへ。 今回は踊り手らが主宰する教室の生徒らによる群舞が揃えられ、ペテネーラやソレア、シギリージャ、カラコレスなど様々な曲種が続く。どの出演者も各々の演出に個性が光り、ボリューム感のあるステージ構成。 他にも、バタ&マントンのパレハによるマラゲーニャや、20人近い群舞によるクラシコ・エスパニョールで馴染みの曲「バイレ・デ・ルイスアロンソ」など、このような公演ならではの演目も。また舞踊団員らとスペイン人男性ダンサー4人によるラ・ビダ・ブレベでは、パリージョを奏でながら端正に踊るスペイン舞踊にフラメンコとはまた一味違う魅力も楽しめた。 全日本フラメンココンクールの歴代入賞者や今回のファイナリストによるステージでは、小松原舞踊団と関わりの深いクリージョによる振付と演出でシギリージャとブレリアを披露。またカンテ部門で準優勝の許もソロで渾身の歌声を響かせた。 心地良い夜風に吹かれながら観る舞台は楽しい。客席を見渡すと、あちらこちらで扇子やプログラムで仰いで涼みながら、夏の夜の舞台を楽しんで観ている。 辺りが暗くなってくると、赤や緑のカラースポットライトなど舞台照明もより鮮やかに見えてくる。 クアドロのステージでは、一番手の田村が成熟した美しい踊りでタラントを披露。堀江のグアヒーラはしなやかで滑らかな所作が印象的。蜂須のシギリージャは大きな動きで力強さを表現、渡部のティエントはキレの良さと溜めの強さでメリハリが魅力的だ。斎藤と小谷野のカンティーニャは息の合ったパレハでゆったりとした空気感を醸し出し、大沼のソレアは曲を引っ張っていく力強さに溢れる踊りを魅せた。 夜も更け公演の終盤は、「英哲風雲の会」の太鼓パフォーマンスと、「吹鼓連」の阿波踊り、そしてスペイン舞踊によるコラボレーション・ステージ。同じ舞台で一堂に会する機会などまず無いであろうレアな共演だ。このような舞台が実現できたのも、小松原が長年にわたる舞踊活動を通じて培ってきた幅広い友好関係の賜物だと言えよう。 全てのプログラムが終わり、最後は小松原の挨拶と出演メンバーの紹介、そして振付指導を行ったクリージョも挨拶に立った。フィナーレは、舞台狭しと並んだ大勢の出演者らによるセビジャーナスとブレリアが繰り広げられ、延べ3時間半に及ぶ一大イベントは幕を閉じた。 2024年度から老朽化による建て替え工事が予定されていたため、野音での開催は今回が最後とされていた。しかし今年1月25日の東京都の発表では、工事の予定変更などに伴い野音の使用期限を2025年9月末頃まで延長する予定とのこと。そうなると、「野音での最後の真夏」はまだもう少し先の話になりそうだ……。 【出演】 クリージョ ディエゴ・オルミエール・カルボネル ルベン・ロホ ボルハ・マルチネス 第4回全日本フラメンココンクール入賞者&ファイナリスト(50音順) 内田好美(優勝) 平田かつら(小松原庸子特別賞) 青木ルミ子 鎌田奈津 石黒裕子 吉海江陽 大江智子 栗原正子 許 有廷(カンテ準優勝) 石田久乃(第3回優勝) 大沼由紀 渡部純子 堀江朋子 蜂須夕子 斎藤恵子 小谷野宏司 田村陽子 鈴木敬子&カデーナ フラメンカ 鈴木眞澄 ベニート・ガルシア&ベニート・ガルシア舞踊団 松彩果&大橋新&ともだち列車たからもの号&フラメンコエナジーズ 笹岡洋子&鶴幸子&ラティドス フラメンコス 森山みえ&三枝雄輔&森山みえフラメンコ舞踊団 小松原庸子スペイン舞踊団 中島朋子 松尾美香 北山由佳 玉沖朋子 藤川淳美 関真知子 横山さやか 伊集院久美子 髙橋麻木 鈴木真弓 林美奈子 鈴木小登子 金光三枝子 柴垣由紀 阿部智恵 平田小織 森谷真寿美 青島英里 久保智恵 平林夏々子 東京シティ・バレエ団 渡部一人 石井智也 英哲風雲の会 高円寺阿波おどり吹鼓連 カンテ:ファン・ビジャール、有田圭輔、三枝雄輔 ギタリスト:長谷川暖、宇田川卓俊 パーカッション:山本将光、モイセ・エレディア >>>>>

  • アケミータ・ライブシリーズ『セッション シーン5』

    (miércoles, 28 de febrero 2024) 静岡県浜松市を拠点に東京や日本各地で活動を行うフラメンコダンサー、小池朱美さんが主催するフラメンコ公演が3月3日(日)に浜松・スペースKにて開催されます。 1日限りの特別なステージを、ぜひお見逃しなく! 【小池朱美さんコメント】 いよいよ今週末! 3/3(日)昼、浜松にてスペシャルな公演を行います。 スペインから来日中のラケルとディエゴ、そして大好きなよーすけくんとマサくんをお迎えしてお送りします。 リハーサルも佳境で、とっても盛り上がっています! このメンバーならではのプログラムで、音楽も素敵すぎてうっとりワクワク♪ 特にサンルーカルのカンティーニャス「ロサ」を、サンルーカル出身のラケル、カディス出身のディエゴと踊るという、なんとも得難い夢の実現となります。 素晴らしいトップ・アーティスト達をゲストに迎え、私も死に物狂いで挑み、コラボレーションする特別な内容です。 最前列保証のお席もご用意しています! よろしければ是非、お出かけいただき、ご覧いただけますと幸いです。 『セッション シーン5』 2024年3月3日(日) 開場14:30 開演15:00 場所 スペースK(FM K-mix1F) 浜松市中区常盤町 (浜松駅から徒歩約10分) S席 6500円(最前列保証) A席 5000円(2列目以降) ※当日券は1000円プラス バイレ 小池朱美、ラケル・ビジェガス(スペシャルゲスト) カンテ ディエゴ・ゴメス ギター  菅沼聖隆 パーカッション 橋本容昌 ※3/2(土)午後には、ゲストのラケルによるクルシージョ(ワークショップ)があります。 【ラケル・ビジェガス クルシージョ】 2024年3月2日(土) ⚫︎15:15-16:15 ブレリア ⚫︎16:30-17:30 タンゴ 通訳付き 場所 浜松カサ・アケミータ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 申し込み・問い合わせ Tel. 080-5179-0253 E-mail live@aquemita.com Messenger OK 小池朱美 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ >>>>>

  • 第5回全日本フラメンココンクール開催

    (viernes, 9 de febrero 2024) 2018年から始まり今年で第5回目を迎える、全日本フラメンココンクールが開催されます。 バイレ(踊り)・カンテ(歌)の2部門で審査が行われます。 参加資格は、年齢・性別やプロ・アマを問わずだれでも参加可能(*過去の本コンクール優勝者は除く)。 予選は、東京と大阪の2都市で行われます。 各部門のファイナリストは、この夏に日比谷野外大音楽堂で行われる「真夏の夜のフラメンコ」公演に出演できます。 予選の応募締切は今月2/29(木)まで。 エントリーを検討中の方はお早めに! 【第5回全日本フラメンココンクール2024】 [日程・会場] 予選: 3月24日(日) 大阪:カンテ・バイレ予選/ スタジオ「アルマ・デ・フラメンコ」 4月  6日(土) 東京:カンテ&ギター予選/ 小松原庸子スペイン舞踊団スタジオ 4月  7日(日) 東京:バイレ予選/ 小松原庸子スペイン舞踊団スタジオ 本選:4月14日(日) 座・高円寺 [参加資格] 年齢・性別を問わずだれでも参加可能 (*過去の本コンクール優勝者は除く) [エントリー料] バイレ予選 20,000円 カンテ予選 15,000円 本選 25,000円(*本選のエントリー料には本選鑑賞券1枚含む) [予選エントリー締切] 2024年2月29日(木) [エントリー方法] 専用サイト(http://komatubara.com/news/2024/0114.html)より申込書をダウンロードして、案内に従ってお申し込みください。 [主催・問合せ] 全日本フラメンココンクール事務局 Tel. 03-3314-2568 Email flamenco@komatubara.com >>>>>

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