(viernes, 23 de agosto 2024)
大阪を拠点に活動し、劇場公演からタブラオライブまで日本各地で活躍する今人気急上昇中の若手フラメンコダンサー、出水宏輝さんのエッセイを2か月毎に全6回、1年間にわたりお届けします。
第5回となる今回は、コロナ禍以降の舞台活動について語っていただきました。
文/出水宏輝
Texto por Kouki Demizu
「faroles para futuros flamencos〜未来への道標〜」あっという間に第5回目を迎えました。
いつもご覧いただきありがとうございます。
連載も終盤を迎えた今回は「コロナ禍以降の公演やライブ」についてお話ししたいと思います。
2019年、第28回フラメンコ・ルネサンス21「新人公演」で奨励賞をいただき、「これからも真摯にフラメンコと向き合っていこう!」とそう思っていたときに
2020年 新型コロナウイルス蔓延
外出もできず人とも会えない。
話すこともできないし、
マスクをしていないと周りの目が厳しい状況。
レッスンも出来ないし、
海外行くなんてもってのほか。
そんな日々が長く続き、フラメンコ界にもたくさんの影響をもたらしました。
コロナ禍が終えつつあり、少しずつ日常生活が戻ってき出したときにタブラオや劇場公演に出演させていただくことも増えました。
●35歳以下の若手たちで開催する「Pasión」
●オールメンズで開催する「Los 4 Flamencos」
など、どれも新たな出会いと新たな挑戦に繋がりました。
フラメンコはこれまでに学んできたものが、「今」ダイレクトにお客様へ伝わるものだと思っています。
タブラオライブは、そのときのギターリストや歌い手の感じによっても踊りの魅せ方が変わるし、踊り手がとにかく全面的に引っ張って出していかないといけないと感じています。
劇場公演は、作品として創り上げていき、チームワークや相性の良さを全面的に出していきながら、グループならではのフラメンコを伝えないといけない。1人欠けてもダメだし、みんなで同じ位置にいて本番で上がっていく感じを出すことが必要なのかな?と。
でもコロナ禍以降はその感覚に追加されたのが、「今それぞれのアーティストと向き合う」ってことです。
誰とも会話できな「かった」
誰とも会えな「かった」
誰ともフラメンコできな「かった」
その後悔をしないように、今という時間をしっかり過ごしたい。
ライブを通しても、そう感じるようになりました。
ギターリスト、歌い手、踊り手、その他ミュージシャンの方々に尊敬の想いを持ちながら、お客様に楽しんでいただきたい。
楽しませられなかった
ではなくて、
楽しんでもらえる努力ができた
そう言えるように日々頑張るようになり、今もフラメンコと向き合っています。
次号へつづく
▶︎ 内容は乞うご期待!
【プロフィール】
出水宏輝(Kouki Demizu)/10歳の時に石川敬子フラメンコ教室にてフラメンコを始め、田中光夫氏にギター・カンテを、舞踊・パルマを棚原美和氏に師事。14歳のときにタブラオ ロス・ヒターノスで男性舞踊手としてプロデビュー。2014年、官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の1期生として1年間スペイン留学。2018年第1回全日本フラメンココンクールで努力賞、2019年日本フラメンコ協会第28回フラメンコ・ルネサンス21「新人公演」で奨励賞、2021年第10回エルスール財団新人賞(フラメンコ部門)を受賞。
また、2018年摂南大学入学宣誓式にて、在学生300名以上とフラメンコのフラッシュモブを大阪城ホールにて実施。
現在、大阪を拠点としながら全国各地で精力的に活動している。
☆活動情報はこちらから。
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