top of page

《新連載》アルテの泉 ~La Fuente del Arte~ Ⅰ

(viernes, 30 de junio 2023)


フラメンコダンサーとして様々な舞台で活躍し、また舞踊作品の振付や演出、さらには教室を主宰するなど多才な活動を行っている田村陽子さんの連載が、今月からスタートします!

全6回の連載で、偶数月は「プロに聞きたい!Q&A」として、踊りにまつわる様々なお悩みに答えていただきます。奇数月は「バイレの現場から」と題し、ダンサーとして演出家として指導者として、経験した事や感じた事についてのエッセイをお届けします。


文・写真/田村陽子

Foto y texto por Yoko Tamura

Side A:プロに聞きたい!Q&A


Q1. マルカールで踊るときに、なかなか先生のような美しい姿勢になりません。どうしたら美しいマルカールで踊れるようになりますか?


A1. マルカールで私が意識していることは「床とのコンタクト」です。

つるっと表面だけの動きにならないようにするために、足の裏と床をなるべく密着させて、溜めを感じられるようにします。

そこを意識すると、不思議と上半身が引きあがり背筋がピンッとします。

そうして土台を作り、そのほかの部分はなるべく余分な力を抜くように意識してはどうでしょうか。幹(体の軸)がしっかりしていれば、自然と枝が広がりきれいな花を咲かせられると思います。


Q2. プロの方の自主練って、どんな練習をしているんですか?


A2. 練習の仕方は個人によって大分差があると思います。

私の場合、80%は基礎練習ですね。筋力トレーニングもします。

怪我をしにくい体を作ること、その上で自分の意志で自由自在に動かせる体を目指しています。あるスペイン人アーティストに聞いた「踊りはコントロールだ」という言葉がずっと頭に残っていて忘れられず、

・体

・リズム

・感情

・技術

全てをコントロール出来るようにするには反復しかないなと思っているので、ひたすら基礎練習を繰り返しています。

その日良かったこと悪かったことを察知し、その都度修正していく。そんな作業をしています。


Q3. レッスンを受けていて、何か分からないことがあっても熱心に指導してくれているから、途中で質問しにくくて…。レッスン中に質問するのは、やっぱり良くないですか?


A3. 私は質問大歓迎です♪

新しいパソを振付したときや復習したときに必ず「質問は?」と聞きます。

生徒の皆さんの多くは「他の人はもう分かっているかもしれないし、流れを止めたら悪いな」とお考えのようですが…むしろ逆です!

『人の注意は自分の注意、人の質問は自分の質問』

と思いレッスンに臨む。これはとても大事なことです。

他の人が聞いてくれたから分かることがたくさんありますし、講師側からすれば「なるほど。こういうポイントが引っかかるのか」と、次回以降のレッスンに役立ちます。

質問は、皆で共有して上達するための素敵なアイテム。

講師の言葉を遮ったり、今言われたばかりのことを重複したりしなければ全然問題ないと思います。

どんどん質問してみてください。


フラメンコダンサー田村陽子
©清水洋子

【プロフィール】

田村陽子(Yoko Tamura)/フラメンコダンサー、フラメンコ教室「Estudio LA FUENTE」主宰。

幼少よりバレエ、バトントワリング、ジャズダンス等様々なジャンルの舞踊を習得。17歳のころより中井不二子、アントニオ・アロンソ、水村繁子らに師事した後2002年小松原庸子スペイン舞踊研究所に入所。同舞踊団の下、フラメンコやクラシコエスパニョールをスペインの著名アーティストらに指導を受け、国内外の公演に多数参加。2012年7月退団後は国内のタブラオ出演や多様なジャンルとのコラボレーション、テレビCM出演等多彩な活動をしている。また、スペイン留学を重ね多くの一流アーティストらに師事、研鑽を重ねつつ舞台やライブの創作活動にも意欲的に取り組む。

2011年第6回CAFフラメンコ・コンクール優勝。2015年フラメンコ生活20周年記念公演「Mirada∼Piano con Duende」にて平成27年度文化庁芸術祭新人賞受賞。


>>>>>

閲覧数:266回

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page