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リレー連載:私の新人公演 -2022年の挑戦- 2

第2回 林 由美子

【バイレソロ部門/奨励賞】


(viernes, 28 de abril 2023)


フラメンコを志し、さらに高みを目指すために目標として掲げられる大舞台、新人公演。

昨年の入賞者に、挑戦へのきっかけや本番までの道のり、自身の経験や思い、これから挑戦する人に伝えたいことなどを語ってもらいました。

第2回目は、バイレソロ部門で奨励賞を受賞した林由美子さんです。


編集/金子功子

Edición por Noriko Kaneko


 新人公演にエントリーした動機は、ひとつの目標に向けてただ努力したい、何か変えたい、その経験が自信にも繋がるはずという思いと、とりあえず知らないことに挑戦してみたいという考えが混ざり合う、安易な気持ちから始まった気がします。

 初めて出させていただいた時の選曲はシギリージャでした。完全に教えていただいた振付で、自分には何が欠けているのか、この構成ではどうだろう、私ならどうだろう、意味、うた、とにかく何も考えずただやりたいという思いで出場したように思います。でも今回は、8拍子で奏でるドラマティックなうたぶりと、タンゴへの展開に魅了され、タラントという曲で挑戦しようと心に決めました。


 本番で結果を出すために心掛けたのは、7分間の舞台を踊り切る体力の維持と、集中力のコントロールを養う練習に励みました。

 7分は意外に長く、なんなら、1分踊っただけですべて見透かされる感じ。その時、その瞬間のドラマがあるので、体力が切れてしまうと、おいしいところを見逃し、集中力、立て直す精神力が奪われてしまいます。何度も踊り通すことで、自分がどの辺りでバテてるのかを見極めるようにしました。

 余談ですが、今枝先生からご紹介いただいた重り付ウエイトジャケットは私にとって最強でした。


 新人公演の当日は、ゲネプロから本番まで、とにかく誰かしらに支えられていた、見守られていた時間だったように思います。ゲネプロではなかなか身体が思うように動いてくれず、気持ちばかりが焦って気が急いていたのと、たくさんのプレッシャーを抱えていたので、周りの空気はとても影響しました。今思い出しても熱くなりますが、一緒に戦ってくれたアーティストの方々、友人、先輩方からのたくさんのメッセージやアドバイスに助けてもらい、本当に感謝でいっぱいです。


 今は、ここからが出発点、精進しますという気持ちしかありません。身の引き締まる思いでいっぱいです。これからは自分がやりたい事、私だからできるフラメンコ、林由美子のフラメンコをやりたいと思います。この夏に企画しましたソロライブが、私にとっての第一歩となります。


 これから新人公演に挑戦する人たちに伝えたいのは、どの瞬間も諦めない事です。絶対に諦めない。やめない、捨てない強い精神が必要だと思います。挑戦する自分をたくさん褒めてあげてほしい。あなた(自分)はすごいんだからって。

 心より応援しています。


@Yuki Omori


【プロフィール】

林 由美子(Yumiko Hayashi)兵庫県西宮出身。大下美登里氏に師事しフラメンコをはじめる。同スタジオのイベント等に多数出演、講師/アシスタントを務める。その後東京に拠点を置き、数々のスペイン人アーティスト、小林理香氏、稲田進氏に師事。現在はアリアーテ東新宿校にて自身で教授活動をはじめる。flamenco2030 第2回webフェスコンクール最優秀賞受賞。


【新人公演とは】

一般社団法人日本フラメンコ協会(ANIF)が主催する、日本フラメンコ界の発展向上のため、次代を担うフラメンコ・アーティストの発掘および育成の場として、1991年から毎年夏に開催されている舞台公演。

プロフェッショナルへの登龍門として社会的に認知される一方、「新人公演は優劣順位をつけるためのものではなく、新人へのエールを送るために存在する」という当初からの理念に基づき、すべての出演者が主役であるとの考えから順位付けは行われません。

バイレソロ、ギター、カンテ、群舞の各部門に分かれ、若干名の出場者に奨励賞、またはその他の賞が与えられます。

(*一部、ANIF公式サイトより引用)


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